感性の法則

地球上の物体は、何らかの力が加わらないと動かない。
接する物、空気などの抵抗が有る訳で、動く為にはそれを超える力が必要。
物体はもともと、力を受けない限りそのままの運動を維持しようとする性質を持つ、これを「慣性の法則」と言うのを遠い昔に習った。
では、物体を動かす為に必要な力には二つあるって学んだことを覚えているでしょうか。

一つは
等速直線運動
スピードを変えず、一直線上を進むというもの。
常に同じ時間に同じ距離を進むことで、ある一定の力が必要となる。

一つは
等加速度直線運動
速度がだんだんと速くなって一定の割合で増加していくもの。
このため、同じ時間に進む距離がだんだんと長くなっていくことで、徐々に増す力が必要となる。

子供たちの育成に例えると・・
ジュニア年代
色々な環境で空気を吸い、水を舐める経験をして力を蓄える、等速運動にあたる。
先を急がず、ゆくっり確実に色々な抵抗を感じながら育てる事だと思う。

Jr.ユースからユース年代
ジュニア年代で培った力を徐々に加速して行く等加速度運動と、まだまだ力を蓄える等速運動が混在するのがJr.ユース。
成長が早い早生タイプ、遅い奥手タイプが共存して心身が揺らぐ年代でもある。
この年代をいかに過ごすかが次のユース年代へと繋がる。
ユース年代では、早ければ社会への進路を決める輩や、ユニバでまだまだ学び進路を決める輩の二極となる訳だから、等加速度運動は更に加速が必要になる。

物体と違い、人間はどちらの運動も直線的ではなく、紆余曲折の運動で経験を積み重ねて力を付けて行く。
そして、運動能力を高めて行くのと同じ様に、心の感性も高めたい。
これを「感性の法則」とでも言おうか・・(笑)
少し物理的な視点から物事を考えることもまた面白い。


感性を磨く笛の音