子供の将来を築くために・・・

大人になっての発言、行動は、幼いころの母親の躾(しつけ)が影響する事が大きい。
小学生頃まで、生まれてから一番長く過ごしたのが一般には母親だから。
こんな事を言うと、世の母親から反感買うが、経験上ほとんど当たっている。
母親自身は、自分の母親と幼少の頃をどう過ごしたか、父親のどんな背中を観て育ったかだ。
幼き日の記憶に母の躾が有れば、発言や、行動は自然と品格を外さず普通にでき、我が子にも当たり前のように躾けて接する事が出来る。
かたや、躾を教わらなかった母親は、当たり前の躾が出来ずに、感謝の気持ちの無い子供を育ててしまう。

☆躾の三原則
・元気な挨拶・・・
朝夕の、親に「おはようございます」、「おやすみなさい」、近所の人に会ったら「こんにちわ」、「こんばんわ」の挨拶をすることで感謝の気持ちを育む。

・元気な返事・・・
お世話を受けた時の「ありがとうございます」の感謝の気持ちをこめた言葉から、嘘をつかない明朗活発な人格を育む。

・靴を揃える・・・
家に上がる時に靴を揃えることで、整理整頓の習慣を学び、身の回りの変化に気づき対応できる能力育む。
一般には・・整理・整頓・清潔・清掃の4sを行うことである。

この4sに躾を+して5sとも言う
躾とは、そんな当たり前のことなんだが、出来そうで出来ていないことが多い。

躾は、「つ」のつく年代までに行うことと言われる。
ひとつ、ふたつ、みっつ、・・・・ここのつ、の九歳までに、この3つの躾をしっかり教えれば、他の躾は自然に出来るようになると言われる。
この躾を教わらずに、大人になってから躾けようとしてもなかなか出来ない。
小さな頃に覚えた躾は、習慣化されて、いわば癖と同じで、日常生活においてごく自然に使われて行くようになる訳だ。
躾を知らずに大人になった人は、その当たり前の良い習慣が無いので、ろくに返事も、挨拶も出来ず、靴は脱ぎっぱなしなんてことが習慣になっている。

自宅や他人の家への訪問での靴の脱ぎ方や、脱いだ服の始末、部屋の整理整頓の様子から躾の度合いが見えてくる。
試験面接、面談、就活面接・・・・いろいろな場面で人は試されるが、躾の習慣がこんな時に顔を出し、人生の岐路に立たされた時に運命を左右したりする。
大人の階段の入り口で、つまらない躾で人生の選択に四苦八苦することはナンセンスだから、「つ」のつく年代の内に、つまり九才までに、「元気な挨拶」、「元気な返事」、「靴を揃える」の三つを根気よく教える事だ。
そうやって九歳までに躾を教え、十歳から少しづつ自立させて育てることが、知恵ある母親の子育てだと思う。

父親は、会社生活を全うしサラリー持ち帰り家庭の資金を絶やさぬことに全力する背中を見せるべし。
平日から家族の雰囲気を感じて、休日は子どもと妻の話をよく聞き、妻に感謝し、妻と協力し躾の援助だ。

ゴールデンエイジも躾・・・
九歳は自分中心のギャングエイジの終わり、十歳から周りとの関わりをより意識してコミュニケーションを学び出す。
いわゆる自立の始まり、ここからの3年はゴールデンエイジと言われる。
九歳までの躾を更に続けて何でも吸収して行く・・・そのスピードはこの年代を逃したら、もう訪ずれないほどだ。
この年代の過ごした経験が大人の基礎となる訳だから、この年代の過ごし方がとても重要である。
そこに関わる、すべての人(保護者、先生、友人、指導者)の影響はとても大きいことを理解しておきたい。