個性を引き出す

最近の当地区の当ジュニア年代のサッカーから

昨今、バルセロナみたいなサッカーをしたら強いと思って練習メニュをコピーしたりして取り組んでいるチームが多いと思う。

それはある意味正論かもしれないし、どか～んと蹴って行って来いみたいな味気ないサッカーから見れば進歩したかな・・・

やたらと楽なパスサッカーが多く見られてどこのチームも同じに見えてしまう。

みんながバルサをマネして同じ練習をしだしたらそれこそコピー選手の集まりとなり、没個性化して何かワクワクするような、オリジナリティが失われて行くような気がしてならない。

バルサや、他の有名チームの練習方法など沢山の本を読んだ・・・

練習方法は千差万別でそれこそ星空の星の如く沢山ある。

いくら有名なチームの練習だからと言ってそれをそのままあてがうのでは意味がないと思うし脳もない。
大事なのは、その沢山ある練習方法を自分の現場にどうアレンジしてフィットさせて行く事であり、指導者の器はここにあると思う。

指導の見栄えを気にして、選手の個性を引き出せないとか、目の前の勝利という甘い蜜に引き寄せられて、手っ取り早い戦術の妙に酔いしれて、身体能力とスピードと届くはずもない空中戦を征して強くなったと勘違いしているチームは多い。

指導の本質は、選手をよく観る事と個性を引き出す努力を延々と行う事であり、人を育てること。
どんな選手にも何か良さは有るはずだ、今はまだその才能が開花していないだけで、その才能を引き出す為に、工夫と労苦を惜しまないで時間を費やす事だと思う。

選手を学ばせ、選手から学びのヒントを引きだし、そこからまた一つ工夫が生まれる・・・
それを繰り返し行う・・・誰よりも熱い情熱と姿勢をもって取り組むことが大切だ。


《春夏秋冬の繰り返し》

春に練習の種を蒔き、暑き夏に地に根を張る汗をかき、深まる秋に茎太くして実をつけるが、厳しい冬に実は一度落ちても地にはる球根に力を蓄え、また来る春に今度は工夫の種を蒔く。
そんな長き季節をを三度繰り返し実は熟成する。