前回の続きで、今回はジュニア高学年の指導の心得から

ジュニア高学年の子どもたちは、低学年の子どもたちとは大きく異なり、物事の良し悪しを自ら考えられる年代になります。

サッカーで、「なぜ、このプレーが良いのか」、「なぜこのプレーが良くないのか」ということを、指導者がヒントを与えられる練習メニューにして習慣づけていくことが大切。

ただ単に、ドリル練習を行う、ゲーム形式の練習を行う・・・そこで形式だとか、やり方をどんどん教えて行く事や、目的や目標なしに練習を行う事は、大人の押し売りに過ぎず、子どもたちの脳が活性化されない・・・だから試合で活きない。

なんで、その場面でその技を使うか、なんでそこでパスなのか・・・その答えは一つではないので成否はそれほど重要ではないと思います。

サッカーに於いて、場面、場面での考え方、判断は千差万別、人それぞれで良いと思います。
ただ、それが、その場面でチームにとって最適な判断であったかどうかが重要で、それは人からこうしろ、あーしろと指図されて行う事ではないはず。

自分で考え、判断して、「なぜ」の理由を自分で探し出すことが重要であり、それを習慣化させることが大切。

また、考える習慣がもてるようになれば、そこから自分に自信が持て意見が言えるようにもなると思います。
自分の考えでプレーを行い、自分の意見をチームメイトにしっかり伝える・・・そういう選手の育成ができる練習メニューと環境を与えて行く事が、この年代の指導者に最も必要なことだと思います。

簡単ではないですが、テクニックとハートとインテリジェンスなサッカー選手を育むために、指導者は、世界の良い所を日本流に修正して、日本流の「自主自立」を学ばせて行きたいですね。


《人を育てる》

やってみせ、言って聞かせて、させてみて、ほめてやらねば人は動かじ。
(山本五十六)から