サッカーに於いて個のスキルの向上などで”個の育成”が大切という事を自分なりの感性で沢山語ってきた。
一つ間違えてほしくないのは、”個のスキル”の解釈・・・
シュート力、ドリブル、パスなどのボールを扱うテクニックだけを言っている訳ではない。
ボールを持とうが持たまいが、相手、味方を観て的確な状況判断をしてボールを奪われないプレーをする事、そしてゴールを目差すこと。
ボールを扱うテクニックが優れていても、状況判断が悪くゲームの中で思うように使えなければ意味がない。
得てして間違いやすいのは、ゲームで出来なかったプレーをテクニックの不足だけにしてしまうこと・・・確かにテクニック不足もある、しかし大半がそのテクニックを使う位置、タイミングの悪さと理解していない事が多いと思う。
だから、試合の後日にドリブル、フェイント、シュートだけの練習に特化して、状況判断を伴う対人をつけた練習が少ない場面が多くみられる。
個々の切り出しの練習もレベルによって必要だが、相手有りきのサッカーに於いては、自分の技を何処で、どのタイミングで行ったら使えるのかを、対人を交えて実体験して覚えて行く事が、個人戦略であり、個人スキルであると思っている。
こういった、「戦う術」を個人、個人が身につけることによってチームとなれば、後はジャズを奏でるトレーニングをすることだと思う。
チームとしての戦術の強化などで、ポジショニング、開いてパスまわし・・・そこは、こうしてこうやってと手取り足取り一から十まで多くをコーチの考えの元、指示されて試合しているチームをよく見かける。
まるでロボットにティーチングしているかのように・・・・電源切れたら動けないぞ・・・
別の表現をすれば、鵜飼の鵜のように全てロープで操られて自由度がなく自分の思い通りに行動が出来ない例えにも合う・・・ロープを切り離したら自由になるが二度と戻ってこないだろう・・・
戦術を教える・・と言う事は、各選手がイニシアチブを持ってサッカーに向かうこと、刻々と変わる状況を観ながら、自分で状況判断して能動的にゲームに参加する・・・そういう環境を作って与えて行く事だと思う。
頭で理解したつもりで、日々の練習で子供達と係わり合っているが、まだまだ上手くいかない事の方が多いのが現実であるが・・・。
・ある本にこんな事が書いてあった。(以下コピー)
自分の意見を持ち、それを周囲に伝え、相手の意見も聞いてコミュニケーションをとり、状況を自分で判断し、決断して実行していく。それは日本の子供達、日本人全体がもともと苦手とするところなのかもしれない・・・
「イニシアチブを持って自ら見て、考え、判断し、動く(生きる)」というメンタリティは、サッカーというスポーツを超えて、人生そのものにおいても身に付けておきたいメンタリィティなのではないでしょうか。
社会や親が決めたレールだけを歩くのではなく、自分で自分の人生を切り開き、自分が生きたい人生を歩むという精神です。
・・・その通りだと思います。
週末から本日にかけて、仕事、進学のことなど慌ただしかったが、午後から少しサッカー出来たので、少し疲れも取れました。
私のもとへ集まってくれる子供達は、みんなサッカーが本当に好きなんだろうね・・・挨拶は元気よく出来るし、準備も自らできるようになってきた。
サッカーのテクニックの部分もこの1年で右肩上がり・・・ゲームでの実践経験をもっともっと積んで行けば、伸び代は計り知れない・・・
大人の社会は色々物言う人達がいるのは常だが、そんな事は気にせず、子供達を裏切らないように大人として、筋道立てて自分のスタンスで、これからも取り組んで行きたいと思っている。