「なんにも用はないけれど大阪に行ってこようと思う」
こんなフレーズで始まる表題の書籍は、大正から昭和のユーモア人気作家、内田百間(間は旧字)。
見たい景勝地があるわけではない。
会いたい知人がいるわけでもない。
阿房とは、何か特定の物や人へのことではなく、ただなんとなく意味も要領も得ない、とのことらしい

思い立った日にキップが売り切れならば出直すばかりで、しかし、当日直ぐ出かけるには荷物の用意がいる

また、誰それを連れ出そうというのであれば、一応了解もいる

そんな、常識も思索もしっかりもっていながらも、「無計画・気の向くまま出かける」列車の旅路を記したエッセイ小説です

ある日突然思いたち、唐突に列車旅行に出かけるこの作品。
読んでいると、毎回お約束のあることに気付きます。
それは、お金が借りられれば

しかも高利貸しから

(売れっ子作家なのな

)
内田百間氏曰く、お金を借りるにはコツがあるとのこと。
氏曰く、「生活が厳しく生きていく為お金を貸してほしいとの依頼された金貸しはどう思うか❔逆に返してもらえる保証はないと考える。ただ私のように用はないけれど金が必要になった、必要な金額も調査してある、などとすれば、貸すほうも何の心配もなく貸してくれるのである。」
とのこと。。。
ホント

客観的にみれば、
全く意味はないし、普段の生活に何も役立てなそうなことばかり(笑)
でも、言われてみれば、しっかり根拠のある、ユーモアたっぷりのエッセイです

ぜひ
