(北海ぽすと九月号)
楢岡焼時代
1976年岩見沢「こぶし焼」から、秋田県「楢岡焼」に移り、故小松幸一郎先生の下に弟子入りし薪窯の指導を受けました。
楢岡焼の窯元は文久3年(1863年)に創業され、窯・粘土・釉薬が、伝統として引き継がれています。
(左)四代目・故幸一郎師匠 (右)五代目・ 息子 哲郎
現代の窯は、電気窯・ガス窯・灯油窯 が、主流となっており、販売まで、されてる時代ですが、その以前は、窯元が自ら窯を作るか、窯職人が現場で作ってました。
従いまして、窯の癖や特徴を詳しく知ることが、出来ました。
窯を焚きあげて、作品をより良く仕上げる為に、窯の手直しや工夫を繰り返し、結果、オリジナリティな作品に生まれます。
窯焚きは、窯元の一大イベントとなりすので、全員の一家総出でとなります。
窯に品をやく三日間かけて詰め、窯焚きに三日から~四日間かけて焼き上げます、この期間中は、食事とか、いつもに増して待遇が良く、窯焚きも楽しみで待ち遠しい仕事です(笑)。
窯の焚き口前
窯詰めの作業
窯焚き風景
原料の粘土も同じで、地元の粘土、又は自ら探した粘土は、それぞれに特徴が違い、出来上がる条件も違います、それらを克服し、オリジナリティな作品に仕上がります。
「楢岡焼」は正に、それらの事を伝統として何代にも渡り現代も引き継がれてます。
幸一郎先生からは、陶芸の本来の姿と志を学び、弟子として伝授したのは、阿妻一直が最初だと承り、「幸一郎の一」「一直の一」が同じなので「一」の字を使用するよう、託され、杯を交わし頂きました。
以上が、修行時代の、様子です。
次回からは、独立時代の八軒窯から現在の盤渓窯の様子を順を追って紹介していきます、お楽しみにお待ちください。
お知らせ
9月5日(日)午前10時から、さっぽろban.Kスキー場にて「まるごとばんけいマーケット」を開催します。ばんけいに在る物作りさん達の1日マーケットです。陶芸、木工、織物、染物、自然食品等、色々なばんけいが集まります。





