| 「ハリー・ポッターと死の秘宝」 (上下巻セット) (ハリー・ポッターシリーズ第七巻)
静山社(2008-07-23) ¥ 3,990
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誤訳・珍訳・日本語がおかしすぎます。。(2009-07-19) 流石に今回は大好きなスネイプ先生の最後なので読めもしないのに英国版を買って、辞書片手に(それでも全部ではありません)時間はかかりましたが邦訳版と比べながら読みました。ですが噂には聞いていましがた…凄いですね。ちゃんとした方々で出版し直ししてはいただけないでしょうか?(他国では全巻改訂版が叶ったそうです)でもこれだけの作品がと思うと残念でなりません。映画をみて「なんで?」と思ってたキャラの性格などは英国版では不思議でもなんでもなかったのですね。その事に前々から吃驚してたので今回の最終巻は頑張ってみました。 彼の愛の深さと勇敢さには涙なしでは読めない内容なのに、珍訳(日本語も変)で現実に引き戻されてしまいました…。そこが残念です。。読んでて気分がのってきても日本語のおかしさで躓いてしまうのが、全巻を通してとても残念でした。あの場面でこの言葉では意味が違ってしまって、脳内変換しているうちに興ざめしてしまった所が多々ありました。エピローグはちょっと感動しました。 この最終巻は映画では二回に分けられるようなので、どのような場面を映像化するのか今から楽しみです。でもどうかこの邦訳での 吹き替え&字幕だけはご勘弁ください。。(具体的に書くとネタばれになるので;)
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ようやく終わった(2009-07-16) 満足感よりも徒労感が残った読後だった。 ハリー・ポッター少年の成長のなさ、幼稚さが随所に描かれ、多くの人との出会い 別れからこの少年は何も学んでいないのでは?とすら思えた。 一方で相変わらずこの少年を褒め称え、賞賛する装飾が施されており、その点も 違和感があった。 現在の大河ドラマの主人公の描き方を見ているような気がした。
それにしてもあまりに多くの人が死にすぎた。これほどまでに犠牲を払わなけれ ばこの物語は収束しないのか?子供が人の死に対して鈍感で軽々しく思わないこ とを願う。
また、19年後、平凡な大人に成長しているのにはがっかりさせられた。 この子は学童時期から思春期にかけて多くの人や出来事に出会い、様々な経験を 積んできたはずである。その子が大人になると大抵の大人が子供にかけるよう なセリフを口にするのだろうか?もっと示唆に富んだことを子供には言うのでは ないだろうか? 19年後のこの描写よりも、闇の勢力が滅び去ったことで、社会がどのような変 貌を遂げたのか、そうした変化の方がむしろ興味を持った。
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訳最悪です(2009-07-01) ハリーが葛藤を抱え、苦しんでるのは分かるのですが、性格がひねくれすぎててイライラします。全然魅力的なヒーローじゃないです。 予言の少年がネビルだったら良かったのに、って思います。ネビルは良かったです。先生になったとこも素敵でした。 ハリーは自己チューであんなに気に掛けてくれていたダンブルドアの意志を無駄にした気がします。 ダンブルドアの若気の至りの時期をネチネチ気にしたりして。自分はどうだよ、って思います。
あと、ジニーとの関係が唐突過ぎて嫌でした。伏線を、命懸けで助けた二巻から作っとくべきでしょうに。いきなり美人になって、ほとんどビッチと化したジニーに惚れるハリー。(映画のキャストでは無理がありますよね。ジニーぜんぜん美人じゃないし。むしろハーマイオニーやルーナのほうがかわいい。チョウは最悪です) 児童書としてありえない。最後までなかったロンとハーマイオニーのロマンスも残念です。
ひたすら思うのは誰かプロの新訳で読みたい、ただそれだけです。原書で読める人が羨ましいです。
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まぁまぁかな。(2009-06-27) これほどまでに、売れた児童書に対してまぁまぁというのも失礼な話ですが。 1作目から3作目まではテンポも速く、その世界感にワクワクドキドキさせられ、意表をつく展開に胸が躍りました。 けれど、4作目の上巻でちょっと展開がもたついたなぁと感じました。 日本語版は分厚い上下巻だけど、本当に子ども(小学生以下)がこれを読めるのか??と。 かなり、読書が好きで根気がある子どもでないと下巻のおもしろさにたどり着く前に本を置いてしまうのではないか??と思いました。 5作目・6作目では主人公ハリーが悩み・葛藤しているせいもあるのですが、彼のイライラした言動が個人的にはあまり好きになれず。 そして、前作を読んでから次作までかなりのタイムラグがあるので、読み出すといつもあまり頻繁にでてこない登場人物が誰かわからなくなる。が、一気に復習のため読み返すにはあまりにも長い。。
今作も同様で、上巻はテンポが悪い。 が、下巻はよかった。最終巻である今作、もっとも読者の心に残ったのは、ハリーでもアルバスでも、ヴェルデモードでもなく、報われない愛に生きた彼だったように思います。 あ、ネビルの別人のような成長ぶりもよかったです。
でも、感動で涙が止まらない・・・ほどだったかな? トータル的には、まぁまぁだと感じました。
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物語のその後に思いを馳せたくなるラスト。(2009-06-19) 「賢者の石」~「謎のプリンス」までは一気読みして、これからいったいどうなるんだろう、あの人物は・・・などと想像をめぐらせたりしていたのですが。 やっと、読めました。
ホグワーツでの最終年となるはずの年ですが、ハリーは学校には戻りません。 ハーマイオニーやロンとともにヴォルデモートの力をそぐべく、彼の一部が納められた「分霊箱」を探し、破壊する旅に出ます。 世の中はどんどんおかしくなり、ハリーたちが唯一の希望といえます。
どうしてダンブルドアは何も言わずにあっさりと逝ってしまったのだろう? 「分霊箱を探す」という苦しい使命だけを、ハリーに残して。 旅の中、いままで絶対的な信頼を寄せていたダンブルドアに対する疑惑さえ、生まれてきます。
最初のほうはなんだか間延びした印象だったのですが、ストーリーはどんどんスピードアップし、ダンブルドアの意図を理解したのちのラストの展開のめまぐるしいこと。 話についていけずに、何度も読み返しました。
ああやっぱり・・・と思ったり。 ええっ!? と、衝撃を受けたり。 なかでも驚いたのは、ある人物があっさり死んでしまったこと。なんか一番死にそうにない人だったんで・・・
主要人物も大勢死に、生き残った人々も、ほんの一部しか後日談が語られません。ほかの人はどうしているのでしょう。 多かれ少なかれ、人生が変わってしまうような経験だったはずですが、幸せに暮らしているのでしょうか。 もしかしたら、まったく性格が変わってしまった人もいるかもしれません。
そして、かつてハリーが父親の若いころのことに思いをめぐらせたように。 生き残った人々の子供達が、魔法史に残る大きな出来事に、自分の両親やその友人たちが果たした役割について、思いをめぐらせるのかもしれません。
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