【Dr.Neubauer デスペラードリローデッド】

〈粒高ラバー〉
黒 OX 
サイズ 縦177mm×横173mm
パッケージ開封前 43.7g
全開封後 19.2g
カット後重量 13.7g (縦162mm×横160mm) 
※シェークラケットの寸法で、接着剤の重量は含まない。
重量比 0.713 (13.7g÷19.2g)
 
黒 1.3mm 
サイズ 縦177mm×横173mm
パッケージ開封前 64.6g
全開封後 40.2g
カット後重量 28.7g (縦162mm×横160mm) 
※シェークラケットの寸法で、接着剤の重量は含まない。
重量比 0.713 (28.7g÷40.2g)

〈シート厚〉 
ベース 0.4mm程
粒の高さ 1.5mm程
トータル 1.9mm程

〈スポンジ厚〉
1.3mm程

〈シート厚+スポンジ厚〉
1.9mm+1.3mm=3.2mm程
 
〈粒形状〉
粒の高さ 1.5mm程
粒直径 1.5mm程
アスペクト比 1.0程
円柱+根元台形(ほぼ円柱に近い)

〈粒間隔〉
縦 4.055mm程
横 1.677mm程
斜め 1.705mm程
合計値 7.437mm程 (とても高い) 

〈粒配列〉
横目

〈粒表面の布目〉
あり

〈Dr.Neubauer公式の性能数値〉
スピード 56
コントロール 88
スピン 90
スポンジ硬度 36° (dr.neubauer基準)

〈JUIC公式カタログ記載の性能数値〉
スピード 5.0
コントロール 8.7
効果 9.7
硬度 M


(フリースペース①)
欧州の卓球メーカー。
Dr.Neubauerから販売している粒高ラバー。
粒の高さは1.5mm程。
粒直径は1.5mm程。
アスペクト比は1.0程。
粒形状は円柱+根元台形ではありますが、台形部分は目立たない為、ほぼ円柱に近い。
シートのベースはやや厚め。
粒配列は横目。
粒間隔の合計値はとても高めで、粒間隔は極めて広い。
ラバーの名称はデスペラードを冠しておりますが、シート設計は同社のデスペラード2にとても近い。
ゴム配合はデスペラード2と異なりますが、シート処方に硬さがあるのはデスペラード2と同様。
デスペラード2のシート設計を僅かに微調整しつつ、ゴム配合を変更する事で、ラバーの性能を強化する為にリローデッドするという狙いが感じられるラバーとなっている。

Dr.Neubauer公式からは、
攻撃時と守備時共にコントロールに優れており、プラスチックボールで使用する為に特別に開発されたとの記述があるラバーである。
JUIC公式からは、
プッシュの強さや攻撃力の強さを売りにしている。

また、日本では未発売ではありますが、0.5mmのダンピングスポンジを組み合わせたモデルも存在する。


①シート硬度及び粒硬度 6.5 (やや硬め)
同社のデスペラード2のシートよりもシートの硬さが僅かに抑えられているものの、
シート処方はやや硬めと思いました。
(デスペラード2のシート硬度及び粒硬度の評点は7点(やや硬め))

②スポンジ硬度 5 (中間基準)
Dr.Neubauer基準36°
TSP基準日本硬度に換算すると35°〜36°くらいの硬度で、中間硬度付近。
ほんの少し気泡がある。オレンジスポンジ。

③シート+スポンジ硬度 5.5 (ほんの少し硬め)
1.3mm程のスポンジ入りでの測定。
スポンジ部分は中間硬度付近とは思うものの、シート部分の硬さの主張も少し現れる為か、全体硬度や打球感はほんの少し硬めとなっている。

④粒の曲がりやすさ 
OX→6.5 (やや曲がりやすい)
1.3mm程のスポンジ入り→7.5 (曲がりやすい)

【OXの場合】
シート処方はやや硬めではあるものの、
粒間隔が極めて広めな影響が現れる為か、粒はやや曲がりやすくなっている。

【1.3mm程のスポンジ入りの場合】
スポンジを搭載すると、粒の根元付近の曲がりやすさが向上する為、OXの時よりも粒は曲がりやすくなる。

⑤シート重量 2 (軽い)
シート処方はやや硬めでシートのベースはやや厚めではありますが、
粒間隔が極めて広めな影響が現れたか、
OXのラバーとしては軽い数値が出る。

⑥シート+スポンジ重量 4 (少し軽め)
1.3mm程のスポンジ入りでの測定。
ブログ内の基準では少し軽めの数値が出る。

⑦難易度 7.5〜8 (スポンジの有無により可変)
OX→8 (中間基準〜少し難しめ)
1.3mm→7.5 (比較的扱いやすい)

【OXの場合】
◆シートや粒の硬度はやや硬め。
◆シートのベースはやや厚め。
◆粒間隔は極めて広め。
◆シートの弾みは粒高としては中々強く、飛距離の伸びはやや出やすい。
◆ボールの減速は少し効かせにくい。
◆球離れは早めで、球持ちはあまり良くない。
◆打球感は硬い。
◆衝撃減衰効果はやや低め。
◆弾道は弧線弾道か直線弾道になりやすいかの判断は微妙なところ。
◆ボールの軌道のブレは起きやす過ぎず起きにく過ぎず。
◆ボールの不可解な滑りが発生しやすいタイプではない。
◆【回転影響の受けにくさ 10.5】粒高としてはほんの少し相手の回転の影響を受けにくい。

等の特長があると思います。


ボールの弾みは粒高ラバーとしては中々強く、飛距離の伸びはやや出やすい。
ボールの減速は少し効かせにくい。
オーバーミスには注意。

打球感は硬い。
球離れは早めで、球持ちはあまり良くない。
シートのベースがやや厚めであるものの、粒間隔が極めて広めな影響が現れる為か、衝撃減衰効果はやや低めで、打球時の衝撃にはやや弱め。
ラバーの弾道帯は中間弾道帯。
低弾道性が強いタイプではないものの、高弾道性が強いタイプとも判断出来る程でもない。
相手の回転の影響はほんの少し受けにくいですが、ボールの不可解な滑りが起きやすいタイプではなく、ボールの引っかかりも確保出来るようになっている。

このラバーを上手くコントロールするには弾みの強さを制御する能力や、早めの球離れや、衝撃減衰効果の低さに対応する能力が問われやすいと思います。
あとはやや硬めのシート処方への適応力や相性も影響してくるかもしれません。
ボールコントロール難度は中間基準〜少し難しめくらいと思いましたので、難易度の評点は8点にしましたが、
同社のデスペラード2よりも相手の回転に強くなっておりますし、ボールコントロール難度も大幅に抑えられている。
(デスペラード2の難易度の評点は10.5点(非常に難しい))


【1.3mm程のスポンジ入りの場合】
このラバーの特徴としては
◆シートや粒の硬度はやや硬め。
◆シートのベースはやや厚め。
◆粒間隔は極めて広め。
◆スポンジ硬度は中間硬度付近。
◆全体硬度や打球感はほんの少し硬め。
◆弾みは粒高としては中々強く、ほんの少し強めで、飛距離の伸びはやや出やすい。
◆ボールの減速は少し効かせにくい。
◆弾道は1.3mm程のスポンジ入りの場合は中々弧線弾道気味になりやすく、弧線は作りやすい。
◆ボールの軌道のブレは少し生じにくい。
◆球離れはほんの少し早め。
◆ボールの引っ掛かりは良く、ボールの不可解な滑りが発生しやすいタイプでなない。
◆【回転影響の受けにくさ 7】粒高としてはやや相手の回転の影響を受けやすい。
◆ラバーの総重量は少し軽め。

等の特徴があると思います。


スポンジ入りの場合は
中間硬度付近のオレンジスポンジを搭載。
ラバーの総重量は少し軽めくらいで収まりやすい。

弾みは粒高ラバーとしては中々強く、飛距離の伸びはやや出やすい。
ボールの減速は少し効かせにくい。
オーバーミスには注意。
ラバーのスピード帯はOXの時とあまり変わらない。
ボールの軌道のブレは少し生じにくい。

しかし、1.3mm程のスポンジ入りだと粒高としてはやや相手の回転の影響を受けやすくはある。 

球離れはほんの少し早めではありますが、球持ちはある程度確保出来ている。
また、スポンジが打球時の振動や衝撃を抑えてくれる。

ラバーの弾道帯が変動しており、
OXの場合の弾道帯は、中間弾道帯でしたが、1.3mm程のスポンジ入りの場合の弾道帯は、高弾道性が中々強めになる。

やや相手の回転の影響は受けやすく、オーバーミスには注意が必要ではあるものの、衝撃減衰効果は上昇してますし、
ボールの軌道のブレは少し生じにくく、ラバーの総重量も少し軽めですし、ラバーの高弾道性が中々強めまで変動している。
スポンジを組み合わせた際の性能や特性の変動効果が上手く機能する為か、
OXの時よりもボールコントロール難度は抑えられていると思いましたし、
高ラバーとしては比較的扱いやすいラバーであると思いましたので、1.3mm程のスポンジ入りの場合の難易度の評点は7.5点にしました。


(フリースペース②)
【OXの場合】
キレや変化量に関しては
自分から回転を作る際の回転発生の成功率は高過ぎず低過ぎず。
最大回転量はOXの粒高ラバーとしては少し高め。
強いインパクトを起こせるとキレを起こせますが、早めの球離れに負けないインパクトの強さや技術が必要になる。インパクトの強さや技術が足りないとキレは伸びない。

【変化の強さ 10】
ただボールを当てるだけだと相手の回転はやや残ってくれる事が多い。
変化は粒高ラバーとしてはやや強め。
ナックル気味の球は出しにくい。

【1.3mmのスポンジ入りの場合】
キレや変化量に関しては
中間硬度付近のスポンジを組み合わせると、変化は低下するものの、回転発生成功率と最大回転量は上昇。

自分から回転を作る際の回転発生の成功率は中々高い。
最大回転量は粒高ラバーとしては結構高い。
使い手のインパクトの強さに応じて回転量を伸ばしにいける見込みがある。

【変化の強さ 7.5】
ただボールを当てるだけだと相手の回転がほんの少し残ってくれる事もありますが、ナックル気味になる事もある。
変化は粒高ラバーとしては少し弱め。
ナックル気味の球も出しやす過ぎず出しにく過ぎず。


(フリースペース③)
コントロールの性能数値に関して

デスペラードリローデッドのコントロール数値は
Dr.Neubauer→88
JUIC→8.7

となっている。

同社の粒高ラバーのコントロール数値では
【ブーメランクラシック】
Dr.Neubauer→91
JUIC→9.1

となっており、
この数値は適切であるとブログ内でも位置付けておりますが、
ブーメランクラシックのコントロール数値と照らし合わせてコントロール数値を算出した場合、
ブログ内の基準では

【デスペラードリローデッド OX】
Dr.Neubauer→87
JUIC→8.7

【デスペラードリローデッド 1.3mm】
Dr.Neubauer→90
JUIC→9.0

が適切であると位置付け。
デスペラードリローデッド【OX】は、JUICのコントロール数値は適切。
デスペラードリローデッド【1.3mm】はブーメランクラシックに迫るくらい、コントロール数値は高いと思いました


(簡易まとめ)
粒の高さは1.5mm程。
粒直径は1.5mm程。
アスペクト比は1.0程。
粒形状は円柱+根元台形ではありますが、台形部分は目立たない為、ほぼ円柱に近い。
シートのベースはやや厚め。
粒配列は横目。
粒間隔は極めて広い。
シート処方はやや硬めな粒高ラバー。

スポンジを入れる場合は
中間硬度付近のオレンジスポンジが組み合わされる。

ラバーの名称はデスペラードを冠しておりますが、シート設計は同社のデスペラード2にとても近い。
ゴム配合はデスペラード2と異なりますが、シート処方に硬さがあるのはデスペラード2と同様。
デスペラード2のシート設計を僅かに微調整しつつ、ゴム配合を変更する事で、ラバーの性能を強化する為にリローデッドするという狙いが感じられるラバーとなっている。

デスペラードリローデッド【OX】の難易度は8点(中間基準〜少し難しめ)。
デスペラード2【OX】の難易度は10.5点(非常に難しい)ですので、
デスペラードリローデッド【OX】のボールコントロール難度は中間基準〜少し難しめくらいではあるものの、デスペラードリローデッド【OX】よりも、ボールコントロールの悪さは明らかに大幅に抑えられた物となっている。 
また、変化の強さはデスペラード2【OX】と互角くらいはあり、回転発生成功率や最大回転量等のスピン性能もデスペラード2【OX】より上回りますし、デスペラード2【OX】よりも相手の回転への強さが強化されている。
デスペラードリローデッド【OX】は、もの凄くボールコントロールがしやすいわけではないとは思うものの、
デスペラード2【OX】の欠点である、ボールの不可解な落球が起きやすい欠点や、ボールの軌道のブレが発生しやすい欠点を克服出来ているのは非常に大きいですし、回転発生成功率と最大回転量が低い欠点も克服出来ている。
ですので、
デスペラードリローデッド【OX】は、
デスペラード2【OX】よりも能力やボールコントロールが大幅に上昇しているラバーとなっていると思いましたし、
デスペラード2にシート設計がとても近いシートを僅かに微調整しつつ、ゴム配合を変更する事で、ラバーの性能や能力が大幅変動し、能力に大幅強化が施されたラバーにリローデッドされている思いましたので、
ラバーの名称通りのリローデッドが出来ておりますし、
ラバーの性能を大幅強化する為のリローデッドが出来たラバーとなっていると感じました。

1.3mm程のスポンジ入りの場合は、
スポンジを組み合わせた際の性能や特性の変動効果が上手く機能する為か、
デスペラードリローデッド【1.3mm】の難易度は7.5点(比較的扱いやすい)に変動。
OXの時よりもボールコントロール難度は抑えられていると思いましたし、
ボールコントロールは比較的やりやすくなるラバーとなっていると思いました。

また、スポンジを組み合わせてもラバーのスピード帯はあまり変わらないラバーとなっておりますが、OXとスポンジ入り共に、ラバーのスピードは中々高い為、OXとスポンジ入り共にオーバーミスに注意が必要なのが共通項となっている。


【OXの場合】
ボールの弾みは粒高ラバーとしては中々強く、飛距離の伸びはやや出やすい。
ボールの減速は少し効かせにくい。
オーバーミスには注意。
ラバーの弾道帯は中間弾道帯。
低弾道性が強いタイプではないものの、高弾道性が強いタイプとも判断出来る程でもない。
シートのベースがやや厚めであるものの、粒間隔が極めて広めな影響が現れる為か、衝撃減衰効果はやや低めで、打球時の衝撃にはやや弱め。
球離れは早めで、球持ちはあまり良くない。
ボールの軌道のブレは起きやす過ぎず起きにく過ぎず。
相手の回転の影響はほんの少し受けにくいですが、ボールの不可解な滑りが起きやすいタイプではなく、ボールの引っかかりも確保出来るようになっている。

自分から回転を作る際の回転発生の成功率は高過ぎず低過ぎず。
最大回転量はOXの粒高ラバーとしては少し高め。
強いインパクトを起こせるとキレを起こせますが、早めの球離れに負けないインパクトの強さや技術が必要になる。インパクトの強さや技術が足りないとキレは伸びない。
変化は粒高ラバーとしてはやや強め。

ボールコントロール難度は中間基準〜少し難しめくらいとなっており、中々強い弾力や、打球時の衝撃にやや弱めな点や、回転影響の受けにくさや、変化の強さが印象に残りやすくなっていると判断。


【1.3mm程のスポンジ入りの場合】
1.3mm程の中間硬度付近のオレンジスポンジを組み合わせると、
相手の回転の影響は粒高としてはやや受けやすくなるものの、
球持ちやボール設置時間の猶予が向上。衝撃減衰効果が向上。ラバーの高弾道性が上昇。
ラバーの総重量はやや増加しますが、ラバー総重量は少し軽めくらいに収まりやすい。

ラバーの弾道帯が変動しており、
OXの場合の弾道帯は、中間弾道帯でしたが、1.3mm程のスポンジ入りの場合の弾道帯は、高弾道性が中々強めになる。
弾みは粒高ラバーとしては中々強く、飛距離の伸びはやや出やすい。
ボールの減速は少し効かせにくい。
オーバーミスには注意。
ラバーのスピード帯はOXの時とあまり変わらない。
ボールの軌道のブレは少し生じにくい。
球離れはほんの少し早めではありますが、球持ちはある程度確保出来ている。
また、スポンジが打球時の振動や衝撃を抑えてくれる。

変化は粒高ラバーとしてはやや強め。
自分から回転を作る際の回転発生の成功率は中々高い。
最大回転量は粒高ラバーとしては結構高い。
使い手のインパクトの強さに応じて回転量を伸ばしにいける見込みがある。

スポンジを組み合わせた際の性能や特性の変動効果が上手く機能する為か、
ラバーは比較的扱いやすくなっており、
ボールコントロールは比較的やりやすくなっておりますので、
OXの時よりもボールコントロール難度は抑えられていると思いましたし、
中々強い弾力や、ボールコントロールの良さや、中々強めの高弾道性や、結構高い最大回転量が印象が印象に残りやすくなっていると判断。