【DONIC ピラニアCD】

〈粒高ラバー〉
黒 OX
サイズ 縦173mm×横166mm
パッケージ開封前 46.4g
全開封後 22.2g
カット後重量 16.7g (縦162mm×横160mm) 
※シェークラケットの寸法で、接着剤の重量は含まない。
重量比 0.752 (16.7g÷22.2g)
 
黒 1.0mm〜1.3mm
サイズ 縦173mm×横166mm
パッケージ開封前 65.2g
全開封後 41.3g
カット後重量 31.1g (縦162mm×横160mm) 
※シェークラケットの寸法で、接着剤の重量は含まない。
重量比 0.753 (31.1g÷41.3g)

〈シート厚〉
ベース 0.3mm程
粒の高さ 1.6mm程
(円柱部分 1.5mm程)
(台形部分 0.1mm程)
トータル 1.9mm程

〈スポンジ厚〉
1.0mm程

〈シート厚+スポンジ厚〉
1.9mm+1.0mm=2.9mm程

〈粒形状〉
粒の高さ 1.6mm程
粒直径 1.65mm程 
アスペクト比 0.969程
円柱+台形

〈粒間隔〉
縦 1.1mm程
横 3.116mm程
斜め 1.1mm程
合計値 5.316mm程 (低い)

〈粒配列〉
縦目

〈粒表面の布目〉
あり

〈DONIC公式の性能数値〉
スピード 3
スピン 3〜10
コントロール 8-
変化 8〜8+
※ラバーのパッケージ裏だと変化の数値は8。
※カタログだと変化の数値は8+
スポンジ硬度 medium-
適性 DEF〜DEF+

MADE in JAPAN


(フリースペース①)
2024年3月21日
欧州の卓球メーカー。
DONICから新たに発売された日本製の粒高ラバー。

粒の高さは1.6mm程。
粒直径は1.65mm程。
アスペクト比は0.969程。
粒間隔の合計値は低く、粒間隔はやや狭い。
粒配列は縦目。
粒形状は円柱+台形。

カタログには、テンション系粒高ラバーと記載がありますが、ラバーのパッケージ裏の設定文には、ラバーにテンションが入っているという記述は入っていない。

また、ラバーのパッケージ裏と、カタログで変化の数値に少し違いがある。


①シート硬度及び粒硬度 5.5 (ほんの少し硬め)
シート処方はほんの少し硬めと思いました。

②スポンジ硬度 5 (中間硬度)
DONIC公式の基準だとスポンジ硬度はmedium−ですが、
TSP基準日本硬度に換算すると35°付近の中間硬度帯と感じる。
気泡なし。イエロー+オレンジスポンジ。

③シート+スポンジ硬度 5.5 (ほんの少し硬め)
1.0mm程のスポンジ入りの物を用いての測定。
スポンジは中間硬度帯ではありますが、シート硬度がほんの少し硬めな影響も現れる為か、全体硬度や打球感はほんの少し硬めになっている。

④粒の曲がりやすさ 
OX→4.5 (ほんの少し曲がりにくい)
1.0mm程のスポンジ入り→5 (普通)

OXの場合】
粒直径は1.65mm程でやや大きく、シート硬度もほんの少し硬めで、粒間隔もやや狭い影響が現れるためか、粒はほんの少し曲がりにくくなっていると判断し、評点は4.5点に。

【1.0mm程のスポンジ入りの場合】
スポンジを搭載すると、粒の根元付近が少し稼働しやすくなり、OXの時よりも粒の曲がりにくさが少し抑えられる。
粒の曲がりやすさは中間基準くらいと判断し、評点は5点に。

⑤シート重量 4 (少し軽め)
OXのラバーとしては少し軽めの数値が出る。

⑥シート+スポンジ重量 4.5 (ほんの少し軽め)
1.0mm程のスポンジ入りでの測定。
ブログ内の基準ではほんの少し軽めの数値が出る。

⑦難易度 7.5 (比較的扱いやすい)
【OXの場合】
このラバーの特徴としては
◆シートや粒の硬度はほんの少し硬め。
◆粒間隔はやや狭い。
◆弾みは粒高としては少し弱めで、飛距離の伸びも出やすいタイプではない。
◆ボールの減速は効かせやすい。
◆球離れはほんの少し早い。
◆打球感は少し硬い。
◆衝撃減衰効果はOXのラバーとしてはほんの少し高め。
◆弾道はやや弧線弾道気味になりやすく、弧線は作りやすい。
◆ボールの軌道のブレは少し生じにくい。
◆シートの引っかかりは良く、ボールの不可解な滑りが発生しやすいタイプではない。
【回転影響の受けにくさ 10】粒高としては相手の回転の影響は受けやす過ぎず受けにく過ぎず。

等の特徴があると思います。


弾みの強さは粒高としては少し弱め。
ボールの減速は効かせやすく、粒高としてはボールの飛距離を抑えやすい。
ボールの軌道のブレは少し生じにくい。

打球感は少し硬い。
OXのラバーとしては衝撃減衰効果はほんの少し高めで、打球時の衝撃や振動にもほんの少し強め。
球離れはほんの少し早くはありますが、球持ちはある程度確保出来ている。
ラバーの高弾道性はやや強めで、弧線は作りやすい。

使い手に対して優しい要素が多く、ラバーの扱いを難しくするような特性はあまり見当たらない。
粒高ラバーとしては比較的扱いやすいと思いましたので、OXの場合の難易度の評点は7.5点にしました。


【1.0mm程のスポンジ入りの場合】
このラバーの特徴としては
◆シートや粒の硬度はほんの少し硬め。
◆粒間隔はやや狭い。
◆スポンジ硬度は中間硬度付近。
◆全体硬度や打球感はほんの少し硬め。
◆弾みは粒高としては弾みすぎず弾まなすぎず中間クラスですが、飛距離の伸びが少し出やすい。
◆ボールの減速はまずまず効いてくれる。
◆弾道は1.0mm程のスポンジ入りの場合はまあまあ弧線弾道になりやすく、弧線は作りやすい。
◆ボールの軌道のブレは少し生じにくい。
◆球離れはほんの少し早め。
◆ボールの引っ掛かりは良く、ボールの不可解な滑りが発生しやすいタイプでなない。
【回転影響の受けにくさ 7.5】粒高としてはやや相手の回転の影響を受けやすい。
◆ラバーの総重量はほんの少し軽め。

等の特徴があると思います。


1.0mm程のスポンジ入りの場合は
イエロー+オレンジスポンジを搭載。
1.0mm程のスポンジを組み合わせると、スピードの低さが少し抑えられる。
ラバーの総重量はほんの少し軽めくらいで収まりやすい。

弾みは粒高としては弾みすぎず弾まなすぎず中間クラスですが、飛距離の伸びが少し出やすい。
ボールの減速はまずまず効いてくれる。
ボールの軌道のブレは少し生じにくい。

しかし、1.0mm程のスポンジ入りだと、OXの時よりもシートや粒の引きつれが起きやすくなっている影響か、相手の回転の影響は粒高としてはやや受けやすくなっている。
球離れはほんの少し早めではありますが、球持ちはある程度確保出来ている。

OXの時よりも高弾道性の強さが更に上昇。やや強めだった高弾道性が、まあまあ強いくらいまで上昇している。また、衝撃減衰効果も更に上昇している。

OXの時と比較すると、
球持ちやボール設置時間の猶予がほんの少し向上。衝撃減衰効果が向上しており、高弾道性も少し上昇。ラバーのスピードの低さが少し抑えられる。相手の回転のくらいやすさがOXの時よりもやや上昇。
ラバーの総重量はやや増加しますが、ラバー総重量はほんの少し軽めくらいに収まっている。

粒高ラバーとしてはやや相手の回転の影響を受けやすい面はあるものの、
ボールの軌道のブレは少し生じにくく、ラバーの高弾道性もまあまあ強く、OXの時と同様、使い手に対して優しい要素が多い。
粒高ラバーとしては比較的扱いやすいラバーであると思いましたので、1.0mm程のスポンジ入りの場合の難易度の評点もOXの時と同じ7.5点にしました。


(フリースペース②)
【OXの場合】
キレや変化量に関しては
自分から回転を生み出す際の回転発生の成功率はまあまあ高い。最大回転量もOXの粒高としては中々高め。

【変化の強さ 8.5】
ただボールを当てるだけだと相手の回転は少し残ってくれる事が多いですが、
変化は粒高ラバーとしてはほんの少し弱め。
ナックル気味の球もやや出しにくい。


【1.0mm程のスポンジ入りの場合】
キレや変化量に関しては
中間硬度付近のスポンジを組み合わせると、変化は少し低下するものの、回転発生成功率と最大回転量は少し上昇。 

自分から回転を作る際の回転発生の成功率は中々高い。
最大回転量は粒高ラバーとしては結構高い。
使い手のインパクトの強さに応じて回転量を伸ばしにいける見込みがある。

変化の強さ 7】
ただボールを当てるだけだと相手の回転は少し残りにくく、少しナックル気味の球質になりやすいと思います。
勝手に強いスピン反転をするような変化が起きやすいタイプではなく、
変化は粒高ラバーとしては少し弱い。


【フリースペース③】
ラバーのスピード帯に関して

ピラニアCD【OX】
弾み→少し弱め
飛距離の伸び→出やすいタイプではない
ボールの減速の効きやすさ→効かせやすい

ピラニアCD【1.0mm程】
弾み→中間基準
飛距離の伸び→少し出やすい
ボールの減速の効きやすさ→まずまず効いてくれる

※ピラニアCD【0.3mm】は未検証。


ブログ内の基準では、
中間硬度付近のイエロー+オレンジスポンジを組み合わせた場合、スポンジの厚さを上げるごとに弾みの強さと飛距離の伸びの出やすさが上昇するタイプのラバーであると位置付け。
ですので、スピード帯も、スポンジの厚さを上げるごとに上昇するタイプのラバーであると判断。

また、ピラニアCD【OX】のスピードの低さは、(2025年5月時点までに検証した粒高ラバーの中からスピード帯の順位を算出した場合)、粒高ラバーとしては7位〜14位の低さとなる。


(簡易まとめ)
欧州の卓球メーカー。
DONICから新たに発売された日本製の粒高ラバー。

粒の高さは1.6mm程。
粒直径は1.65mm程。
アスペクト比は0.969程。
粒間隔はやや狭い。
粒配列は縦目。
粒形状は円柱+台形。

シート処方はほんの少し硬めの粒高ラバー。
スポンジ硬度は中間硬度付近。
スポンジの厚さを上げるごとに、ボールのスピード帯が少しずつ上昇するタイプ。
カタログには、テンション系粒高ラバーとの記載もありますが、
ブログ内の基準では
シート単体のスピードは少し低めの評価が出た為、シートにテンションが入っているようなスピードの高さがあるようには感じない。
1.0mm程のスポンジを組み合わせてもスピードは中間基準くらいまで、少し上昇するものの、イエロー+オレンジスポンジのスピード上昇効果が際立って高いというわけでもない。

OXとスポンジ入り共に、使い手に対して優しい要素が多く、ボールコントロールは比較的やりやすくなっていると思いました。


【OXの場合】
弾みの強さは粒高としては少し弱め。
ボールの減速は効かせやすく、粒高としてはボールの飛距離を抑えやすい。
ボールの軌道のブレは少し生じにくい。
ラバーの高弾道性はやや強め。
球離れはほんの少し早くはありますが、球持ちはある程度確保出来ている。
OXのラバーとしては衝撃減衰効果はほんの少し高めで、打球時の衝撃や振動にもほんの少し強め。

自分から回転を生み出す際の回転発生の成功率はまあまあ高い。最大回転量はOXの粒高としては中々高め。
変化は粒高ラバーとしてはほんの少し弱め。

使い手に対して優しい要素が多く、ラバーの扱いを難しくするような特性はあまり見当たらない。
ラバーは比較的扱いやすくなっており、スピードの低さや、ボールコントロールの良さや、やや強めの高弾道性や、中々高めの最大回転量が印象に残りやすくなっていると判断。


【1.0mm程のスポンジ入りの場合】
1.0mm程の中間硬度付近のイエロー+オレンジスポンジ組み合わせると、
相手の回転の影響は粒高としてはやや受けやすくなるものの、
球持ちやボール設置時間の猶予がほんの少し向上。衝撃減衰効果が向上しており、高弾道性も少し上昇。ラバーのスピードの低さが少し抑えられる。
ラバーの高弾道性はまあまあ強い。
弾みは粒高としては弾みすぎず弾まなすぎず中間クラスですが、飛距離の伸びが少し出やすい。
ボールの減速はまずまず効いてくれる。
ボールの軌道のブレは少し生じにくい。
球離れはほんの少し早めではありますが、球持ちはある程度確保出来ている。
ラバーの総重量はやや増加しますが、ラバー総重量はほんの少し軽めくらいに収まっている。

変化は粒高ラバーとしては少し弱い。
自分から回転を作る際の回転発生の成功率は中々高い。
最大回転量は粒高ラバーとしては結構高い。
使い手のインパクトの強さに応じて回転量を伸ばしにいける見込みがある。

使い手に対して優しい要素が多く、ラバーの扱いを難しくするような特性はあまり見当たらない。
ラバーは比較的扱いやすくなっており、ボールコントロールの良さや、まあまあ強い高弾道性や、結構高い最大回転量が印象に残りやすくなっていると判断。