【nittaku ドナックル粒高-1】

〈粒高ラバー〉
黒 薄 (1.2mm〜1.4mm)
サイズ 縦176mm×横171mm
パッケージ開封前 75.2g
全開封後 49.8g
カット後重量 36.1g (縦162mm×横160mm) 
※シェークラケットの寸法で、接着剤の重量は含まない。
重量比 0.724 (36.1g÷49.8g)
 
〈シート厚〉
ベース 0.3mm程
粒の高さ 1.6mm程
トータル 1.9mm程

〈スポンジ厚〉
1.3mm程

〈シート+スポンジ厚〉
1.9mm程+1.3mm程=3.2mm程

〈粒形状〉
粒の高さ 1.6mm程
粒直径 1.5mm程
アスペクト比 1.066...程
円柱+根元台形(ほぼ円柱に近い)

〈粒間隔〉
縦 3.375mm程
横 1.403mm程
斜め 1.330mm程
合計値 6.108mm程 (少し高め)

〈粒配列〉
横目

〈粒表面の布目〉
あり(荒め)

〈nittaku公式の性能数値〉
スピード 5.50
スピン 5.50
変化 14.50
スポンジ硬度 45.0°

MADE IN JAPAN


(フリースペース①)
2024年4月
nittakuから新たに発売された粒高ラバー。

粒の高さは1.6mm程。
粒直径は1.5mm程。
アスペクト比は1.066...程。
粒形状は円柱+根元台形ではありますが、台形部分は僅かしか無い為、ほぼ円柱に近い。
粒配列は横目。
粒間隔の合計値は少し高めで、粒間隔はやや広い。
シート硬度はニッタク基準の粒硬度比較図の表記では普通硬度と表記されている。
硬めで気泡の大きいスポンジを組み合わせており、鋭いカットと安定感のある攻撃が出来るのが持ち味であるとの事。


①シート硬度及び粒硬度 6.5 (やや硬め)
ニッタク基準の粒硬度比較図の表記では普通硬度の表記ですが、
シート処方及び粒硬度はやや硬めだと思いましたので、6.5点の評点に。

②スポンジ硬度 7.5 (やや硬い)
ニッタク公式の硬度表記では45.0°
オレンジスポンジ。
やや気泡がある。
TSP基準日本硬度に換算すると45°くらいのやや硬い硬度と感じる

しかし、やや気泡がある影響が働く為か、指でスポンジを触るとTSP基準日本硬度換算42°付近に感じますし、実際の硬度数値よりはボールがめり込んくれるように感じる。


③シート+スポンジ硬度 7 (やや硬め)
薄(1.3mm程)のスポンジ入りでの測定。
シートはやや硬めで、スポンジはやや硬い為か、全体硬度や打球感はやや硬めになっていると感じる。評点は7点に。

④粒の曲がりやすさ 5.5 (ほんの少し曲がりやすい)
シート処方はやや硬めではあるものの、粒間隔がやや広く、粒直径が1.5mm程である影響も働く為か、粒はほんの少し曲がりやすくなると思いましたので、評点は5.5点に。

⑤総重量 5 (中間重量)
薄(1.3mm程)のスポンジ入りでの測定。
ブログ内の基準では中間基準の数値が出ましたので為、評点は5点に。

⑥難易度 7 (扱いやすい)
このラバーの特徴としては
◆シート硬度及び粒硬度はやや硬め。
◆粒間隔はやや広い。
◆スポンジ硬度はやや硬く、やや気泡がある。
◆全体硬度や打球感はやや硬め。
◆弾みは粒高としてはやや強めで、飛距離の伸びは少し出やすい。
◆ボールの減速は効きやす過ぎず効きにく過ぎず。
◆弾道は中々弧線弾道気味になりやすく、弧線は作りやすい。
◆ボールの軌道のブレはやや生じにくい。
◆球離れは少し早め。
【回転影響の受けにくさ 7】粒高としては相手の回転の影響はやや受けやすい。
◆ボールの引っ掛かりは良く、ボールの不可解な滑りが発生しやすいタイプでなない。
◆ラバー総重量は中間重量付近。

等の特徴があると思います。


弾みは粒高としてはやや強めで、飛距離の伸びは少し出やすい。
ボールの減速は効きやす過ぎず効きにく過ぎず。
ボールの軌道のブレはやや生じにくい。
球離れは少し早めですが、球持ちはそこまで悪くはなく、ボール設置時間もある程度確保出来るようになっている。
薄スポンジ入りの場合、ラバー総重量は中間重量付近ではあるものの、極薄スポンジ入りと薄スポンジ入り共に、総重量過多によるラケットの操時は総重量過多によるラケットの操作不良には注意が必要。
ラバーの高弾道性は中々強め。

粒高ラバーとしては相手の回転の影響はやや受けやすい面はあるものの、
ボールの軌道のブレはやや生じにくく、ボールコントロールは粒高としては優秀ですし、高弾道性も中々強め。
粒高ラバーとしては扱いやすいラバーであると思いましたので、難易度の評点は7点を付ける事にしました。


(フリースペース②)
キレや変化量に関しては
粒を深く曲げたり、やや硬めの粒表面を活かしてボールを切っていく事が出来れば、
自分から回転を作りながら粒の復元力もプラスして切っていく事が出来る。
自分から回転を作る際の回転発生の成功率は中々高い。
最大回転量は粒高ラバーとしてはとても高め。
使い手のインパクトの強さに応じて回転量を伸ばしにいける見込みがある。

【変化の強さ 7.5】
ただボールを当てるだけだと相手の回転がほんの少し残ってくれる事もありますが、ナックル気味になる事もある。
変化は粒高ラバーとしては少し弱め。
ナックル気味の球も出しやす過ぎず出しにく過ぎず。


(フリースペース③)
【スピード性能に関して】
ドナックル粒高-1【薄】のスピード性能は
弾みの強さはやや強め。
飛距離の伸びは少し出やすい。
ボールの減速は効きやす過ぎず効きにく過ぎず。

ラバーの検証をするに辺り、
ドナックル粒高-1のスポンジをほぼ削ぎ落として、OXに限りなく近い状態の物を用意し、シート単体でのスピード性能も測定。
シート単体でのスピード性能は
弾みの強さは少し弱め。
飛距離の伸びは出やすいタイプではない。
ボールの減速は効かせやすい。
という結果が出る。

シート側とスポンジ側では、
スポンジ側のほうがスピードが高い為、
やや硬いオレンジスポンジを組み合わせるとスピードが増加する。
薄(1.3mm程)のスポンジを組み合わせると、少し低めだったスピードが少し高いくらいになりますが、オーバーミス注意の警告文はなんとか付けなくても済むくらいのスピード帯となっている。

シート単体だと少し弱めだった弾みが、薄スポンジを組み合わせると、やや強めまで変動する為、
やや硬いオレンジスポンジのスピード上昇効果は大きめな印象を感じる。

ドナックル粒高-1のシート単体のスピードの低さは、2025年5月時点までに検証した粒高ラバーの中からスピード帯の順位を算出した場合、粒高ラバーとしては7位〜14位の低さとなる。

また、ドナックル粒高-1【薄】のスピード帯は、同社のウォーレスト【薄】と同じくらいのスピード帯となっている。


(フリースペース④)
ドナックル粒高-1【薄】のスポンジをほぼ削ぎ落として、OXに限りなく近い状態にした場合のシート重量データ。

カット後重量 15.4g (縦162mm×横160mm)※シェークラケットの寸法で、接着剤の重量は含まない。

シート重量の評点はブログ内の基準では3点 (やや軽め)


(フリースペース⑤)
ドナックル粒高-1【薄】のスポンジをほぼ削ぎ落として、OXに限りなく近い状態にした場合の難易度の評点もドナックル粒高-1【薄】 と同じ7点(扱いやすい)。
シート単体でもボールコントロール性能はとても優秀なものとなっている。


(フリースペース⑥)
ドナックル粒高-1【薄】のスポンジをほぼ削ぎ落として、OXに限りなく近い状態にした場合の繰り出される球質に関しての簡易データ。
回転発生成功率はまあまあ高い。
最大回転量は中々高い。(シート単体での最大回転量の高さは粒高ラバーとしては特に高い基準に達するラバーの1つとなる。)
変化の強さは9点。変化の強さは中間基準。(同社のウォーレスト ワンよりも変化の強さはほんの少し強めとなっている。(ウォーレスト ワンの変化の強さは8.5点)。


(フリースペース⑦)
ドナックル粒高-1【薄】の性能を深く知る為に、
スポンジをほぼ削ぎ落として、OXに限りなく近い状態にする検証も仕方なく敢行しましたが、
基本的には、スポンジの剥離や削ぎ落としは行うべきではないと思っております。
ラバーの性能を深く知る為にどうしてもスポンジの剥離や削ぎ落としを行いたいと思ったとしても、スポンジに手を加えたラバーはラバーの検証用以外の目的には用いない事を強く推奨。


(簡易まとめ)
2024年4月
nittakuから新たに発売された粒高ラバー。

シート処方はやや硬め。
粒の高さは1.6mm程。
粒直径は1.5mm程。
アスペクト比は1.066...程。
粒形状は円柱+根元台形ではありますが、台形部分は僅かしか無い為、ほぼ円柱に近い。
粒配列は横目。
粒間隔はやや広い。

スポンジはスピードを上昇させる効果が大きめなオレンジスポンジを採用。
スポンジ硬度はやや硬く、やや気泡がある。

ラバーの全体硬度や打球感はやや硬め。

薄スポンジ入りの場合の変化は粒高ラバーとしては少し弱め。ナックル気味の球も出しやす過ぎず出しにく過ぎず。
シート単体での変化の強さは9点。変化の強さは中間基準。ナックル気味の球は出しにくい。(同社のウォーレスト ワンよりも変化の強さはほんの少し強めとなっている。(ウォーレスト ワンの変化の強さは8.5点(変化はほんの少し弱め)))。
ラバーの名称はドナックルを冠しておりますが、シート単体だとナックルは出しにくいですし、薄スポンジ入りの場合でもナックルの出やすさは中間基準ですので、ナックルの出しやすさを売りにしやすい球質のラバーとはあまり感じない。(シート単体での変化の強さは中間基準の為、ナックルよりも変化の強さのほうが売りにしやすいシートを採用している印象。)

自分から回転を作る際の回転発生の成功率は中々高い。
最大回転量は粒高ラバーとしてはとても高め。
使い手のインパクトの強さに応じて回転量を伸ばしにいける見込みがある。

弾みは粒高としてはやや強めで、飛距離の伸びは少し出やすい。
ボールの減速は効きやす過ぎず効きにく過ぎず。
シート側とスポンジ側では、
スポンジ側のほうがスピードが高い為、
やや硬いオレンジスポンジを組み合わせるとスピードが増加する。
薄(1.3mm程)のスポンジを組み合わせると、少し低めだったスピードが少し高いくらいになりますが、オーバーミス注意の警告文はなんとか付けなくても済むくらいのスピード帯となっている。
シート単体だと少し弱めだった弾みが、薄スポンジを組み合わせると、やや強めまで変動する為、
やや硬いオレンジスポンジのスピード上昇効果は大きめな印象を感じる。
(また、ドナックル粒高-1【薄】のスピード帯は、同社のウォーレスト【薄】と同じくらいのスピード帯となっている。)

球離れは少し早めですが、球持ちはそこまで悪くはなく、ボール設置時間もある程度確保出来るようになっている。
薄スポンジ入りの場合、ラバー総重量は中間重量付近ではあるものの、極薄スポンジ入りと薄スポンジ入り共に、総重量過多によるラケットの操時は総重量過多によるラケットの操作不良には注意が必要。
ラバーの高弾道性は中々強めになる。

粒高としては相手の回転の影響はやや受けやすいものの、ボールの軌道のブレはやや生じにくく、日本のスポンジ入りの粒高の中でもボールコントロールに優れて扱いやすい、とても優秀な粒高ラバーだと思いました。
(シート単体での難易度も粒高ラバーとしては扱いやすいと定める基準に達しており、シート単体でもボールコントロール性能は粒高としてはとても優秀。)
また、最大回転量は粒高ラバーとしては特に高い為、自分からキレを上乗せ出来れば、防御能力の高さと粒高効果に加え、相手に圧力をかけれる見込みも十分。

やや硬めのシート+やや硬いスポンジの組み合わせのラバーとしても、生涯を通して末長く使っていける程の防御能力の高さを備えている点は大きく、プロ選手は勿論、粒高初心者でも安心して使える程、最大回転量の高さボールコントロール性能がスポンジ入りの粒高ラバーの中でも特に優れており、使い手のレベル帯を問わず使用出来る見込みがある。
また、薄スポンジ入りの場合は、少し高いスピードも確保出来ている。

自身の実力の向上と共にラバーの性能の伸び代を引き出しに行ける見込みのあるラバーであるとも思いましたし、やや硬いスポンジを組み合わせているにも関わらず、とても高めの最大回転量を確保出来ている。
最大回転量の高さはスポンジ入りの粒高ラバーの中でもトップクラスだと思いました。