【STIGA シンメトリー】
〈表ソフトラバー〉
黒 中 (16)
サイズ 縦168.5mm×横168.5mm 
パッケージ開封前 75.8g
全開封後 44.7g
カット後重量 34.5g (縦162mm×横160mm) 
※シェークラケットの寸法で、接着剤の重量は含まない。
重量比 0.771 (34.5g÷44.7g)

〈シート厚〉
ベース 0.5mm程
粒の高さ 1.0mm程
(円柱部分 0.25mm程)
(台形部分 0.75mm程)
トータル 1.5mm程

〈スポンジ厚〉
1.6mm程

〈シート+スポンジ厚〉
1.5mm+1.6mm=3.1mm程

〈粒形状〉
粒の高さ 1.0mm程
粒直径 2.2mm程
アスペクト比 0.454程
円柱+台形 (台形部分広め)

〈粒間隔〉
縦 1.089mm程
横 3.44mm程
斜め 1.069mm程
合計値 5.598mm程 (やや低め)

〈粒配列〉
縦目

〈粒表面の布目〉
あり

〈STIGA公式の性能数値〉
スピード 120
スピン 115
コントロール 115
スポンジ硬度  39±3

Made in Japan


(フリースペース①)
STIGAから販売している
日本製のテンション系表ソフトラバー。

シートの粒は低く、ベースは厚い。
粒直径はとても大きい。
粒形状は円柱+台形ですが、台形部分のほうが広め。
粒間隔の合計値はやや低めで、粒間隔はかなり狭め。


①シート硬度及び粒硬度 6 (少し硬め)
少し硬めのゴム質ではあるものの、ショートピンプルで粒直径が大きい表ソフトに採用する処方としてはあまり硬い感じはしない。

②スポンジ硬度 2.5 (柔らかめ)
最新のSTIGAの公式表記では
スポンジ硬度39±3
TSP基準日本硬度の換算だと28°付近に感じる硬度で柔らかめ。
細かめの気泡があるイエロースポンジ。

③シート+スポンジ硬度 4.5 (ほんの少し柔らかめ)
中(1.6mm程)のスポンジ入りでの測定。
シートは少し硬めなものの、スポンジ部分が柔らかめな影響も現れる為か、全体硬度や打球感はほんの少し柔らかめくらいに収まっていると感じられました。

④粒の曲がりやすさ 3.5 (少し曲がりにくい)
粒直径はとても大きく、粒間隔かなり狭めなのですが、
ショートピンプルの表ソフトとしてはそこまで硬いシート処方ではない為、それほど強い力をかけなくても粒は少し曲がってくれる。
強い力がかかると粒が潰れ気味になりながら稼働はしてくれるものの、斜め45°以上は曲がりにくい。評点は3.5点に。

⑤シート+スポンジ重量 5 (中間重量)
中(1.6mm程)のスポンジ入りでの測定。
ブログ内の基準では中間重量付近の数値が出る。

⑥難易度 8.5 (難しめ)
このラバーの特徴としては
◆日本製テンション系表ソフトラバーである。
◆シート処方は少し硬め。
◆シートのベースが厚い。
◆スポンジ硬度は柔らかめ。
◆全体硬度や打球感はほんの少し柔らかめ。
◆粒間隔はかなり狭め。
◆弾みはショートピンプルの表ソフトとしては結構弾みが強めで、飛距離の伸びは中々出やすい。
◆ボールの減速は効かせにくい。
◆弾道はやや弧線弾道になりやすく、弧線はやや作りやすいのですが、弧線の作りやすさや高弾道性の強さはショートピンプルの表ソフトとしてはやや控えめ。
◆ボールの軌道のブレは起きやす過ぎず起きにく過ぎず。
◆ボールの球離れは早過ぎず遅過ぎず。球持ちの良さも確保出来ている。
◆ボールの不可解な滑り落ちが発生しやすいタイプではない。
【防御特性 0】表ソフトラバーとしては、相手の回転の影響は受けやす過ぎず受けにく過ぎず。
◆ラバーの重量は中間重量付近。

等の特徴があると思います。


ショートピンプルの表ソフトとしては弾みは結構強めで、飛距離は中々伸びが出やすい。
ボールの減速も効かせにくい。
ボールの弾み過ぎや飛び過ぎによるオーバーミスには要注意。
また、長短の微調整もやりやすいタイプではない。

1.6mm程のスポンジ入りの場合、ラバー重量は中間重量付近の数値が出る。
ボールの軌道のブレは起きやす過ぎず起きにく過ぎず。
あと、弧線の作りやすさや高弾道性の強さはショートピンプルの表ソフトとしてはやや控えめな面もありますので、高弾道性が控えめなラバーが苦手な人はネットミスにも注意しないといけなくなるかもしれませんし、
やや控えめな高弾道性がある中でボールを制御する必要がある。

球離れは早過ぎず遅過ぎず、球持ちの良さは確保出来ているものの、
弾力の強さやボールの減速の効きにくさや、やや控えめの高弾道性への対応が必要になりやすい為、
ボールコントロールは容易ではない。
ラバー全体で見ても扱いは難しめであると思いましたので、難易度の評点は8.5点にしました。


(フリースペース②)
ボールの球質や変化に関しては
【変化の強さ 7.5】
ただボールを当てるだけだと相手の回転がほんの少し残ってくれる事もありますが、ナックル気味になる事もある。
変化は表ソフトラバーとしては強過ぎず弱過ぎずですが、変化が出やすいとは言い難い。
ナックル気味の球も出しやす過ぎず出しにく過ぎず。

自分から回転を作る際の回転発生の成功率は少し高い。最大回転量の高さはショートピンプルの表ソフトの中ではほんの少し高め。
しかし、
インパクトが甘いと回転発生が不発気味になる場合もありますし、強いインパクトを起こせないとほんの少し高めの回転にもならない為、インパクトの弱さに対して厳しい面もある。


(簡易まとめ)
STIGAから販売している
日本製のテンション系表ソフトラバー。

シート及び粒硬度は少し硬め。
粒直径はとても大きい。
粒形状は円柱+台形(台形部分広め)
シートのベースが厚い。
粒配列は縦目。
粒間隔はかなり狭め。
硬度39±3の柔らかめのイエロースポンジを組み合わせる。
全体硬度や打球感はほんの少し柔らかめ。

表ソフトラバーとしては弾みは結構強め。
弾みの強さを活かせれば長所になるのですが、上手くボールコントロールが出来ないと、結構強めの弾みが短所となりうる危険性も併せ持っている。
ボールの減速は効かせにくく、オーバーミスには要注意ではありますし、ボールの長短の微調整もやりやすいタイプではない。
また、高弾道性の強さがショートピンプルの表ソフトとしてはやや控えめな面もありますので、高弾道性が控えめなラバーが苦手な人はネットミスにも注意しないといけなくなるかもしれません。
ボールの軌道のブレは起きやす過ぎず起きにく過ぎず。
1.6mm程のスポンジ入りの場合、ラバー重量は中間重量付近の数値が出る。

また、自分から回転を作る際の回転発生成功率は少し高い。最大回転量の高さはショートピンプルの表ソフトの中ではほんの少し高めではあるのですが、
インパクトが甘いと回転発生が不発気味になる場合もありますし、強いインパクトを起こせないと、ほんの少し高めの回転にもならない為、インパクトの弱さに対して厳しい面もある。

弾みの強さは結構強めで、スピードは出しやすいラバーではありますし、球離れも早過ぎず遅過ぎず、球持ちの良さは確保出来てはいるのですが、表ソフトラバーとしては扱いは難しめ。
コントロールを確保するには使い手の手腕が問われると思いました。
また、スピンを確保するのにも使い手の手腕が問われる。

同社の表ソフトのクリッパやラジカルよりも全体硬度は低く、これらのラバーよりもよく弾む。
クリッパと比べるとボールコントロール性能が大幅に劣りますし、回転発生成功率や最大回転量の高さも劣る為、
クリッパの後継ラバーという感じはしないですし、クリッパを出したメーカーの後発ラバーとしては、もっとコントロールとスピン性能が欲しかったと思う部分もある。
ラバー全体で見ても扱いは難しめであると思いましたし、ボールコントロールも難しめであると思いましたので、
コントロールが確保出来たラバーとは感じられず。
弾みの強さを上手く制御出来ないと自滅がかさみ、ラバーの扱いの難しさに呑まれてしまう危険性が高いと思いました。