【HALLMARK Illusion-SP】
〈変化系表ソフトラバー〉
黒 1.5mm
サイズ 縦168mm×横168mm
パッケージ開封前 72.2g
全開封後 47.8g
カット後重量 36.5g (縦162mm×横160mm)
※シェークラケットの寸法で、接着剤の重量は含まない。
重量比 0.763 (36.5g÷47.8g)
〈シート厚〉
ベース 0.3mm程
粒の高さ 1.65mm程
(円柱部分 0.2mm程)
(台形部分 1.45mm程)
トータル 1.95mm程
〈スポンジ厚〉
1.5mm程
〈シート+スポンジ厚〉
1.95mm程+1.5mm程=3.45mm程
〈粒形状〉
粒の高さ 1.65mm程
粒直径 2.05mm程
アスペクト比 0.804程
円柱+台形
〈粒間隔〉
縦 3.366mm程
横 1.040mm程
斜め 1.075mm程
合計値 5.481mm程 (やや低い)
〈粒配列〉
横目
〈粒表面の布目〉
あり(荒め)
〈HALLMARK公式の性能数値〉
スピード/テンポ 97
コントロール 91
スピン/エフェクト 97
MM OX|1.2|1.5|1.8
ラバー/スポンジ soft
Made in China
(フリースペース①)
欧州メーカー。
HALLMARKから販売している中国製の変化系表ソフトラバー。
粒の高さは1.65mm程。
粒直径は2.05mm程。
アスペクト比は0.804程。
粒形状は円柱+台形。
粒配列は横目。
粒間隔の合計値はやや低く、粒間隔は結構狭い。
HALLMARK公式ではショートピンプルの分類になっているラバーではありますが、
ブログ内の基準では、ハーフロングピンプル(変化系表ソフト)に分類するのが適切であるラバーであると判断している。
①シート硬度及び粒硬度 7 (やや硬め)
やや硬めのシート処方だと思いました。
②スポンジ硬度 4.5 (ほんの少し柔らかめ)
パッケージ裏のスポンジ硬度を記載してると思われる箇所を見るとsoftと表記されている。
TSP基準日本硬度に換算すると33°付近の硬度で、ほんの少し柔らかめ。
やや気泡がある。オレンジスポンジ。
しかし、やや気泡がある影響が働く為か、TSP基準日本硬度換算32°付近のラバーと同等くらいのボールのめり込みが発生すると感じましたので、使用感としては、体感硬度に少し補正が入る。
③シート+スポンジ硬度 6 (少し硬め)
1.5mmのスポンジでの測定。
スポンジはほんの少し柔らかめではあるものの、シート硬度がやや硬めな影響も働く為か、
全体硬度や打球感の硬さは少し硬めになると判断し、評点は6点に。
④粒の曲がりやすさ 3 (やや曲がりにくい)
粒形状に少し円柱部分があるものの、粒直径がかなり大きめ+シート硬度がやや硬め+粒間隔も結構狭い+粒形状の台形部分の範囲が広い影響が現れる為か、粒はやや曲がりにくくなっている。
⑤総重量 5 (中間重量)
1.5mmのスポンジでの測定。
ブログ内の基準では中間重量付近の数値が出ました。
⑥特性分類値
防御特性 1.5 (表ソフトに近い)
回転特性 2 (表ソフト寄り)
総合特性 3.5 (少し表ソフト寄り)
〈評点の目安〉
評点0→ほぼ表ソフト
評点5→表ソフトと粒高の中間
評点9→ほぼ粒高に近い
評点10→ほぼ粒高
〈防御特性〉
粒はとても高く、粒直径はかなり大きめで、
粒はやや硬め。
ある程度ボールの引っかかりが良い為か、
半粒としては相手の回転の影響はショートピンプルの表ソフトに近いくらい受けやすいと感じた為、
防御特性の評点は1.5点にしました。
(この項目は①回転影響の受けにくさ②粒の変形のしやすさ③粒の硬度の3つを見た上で、表ソフト寄りか粒高寄りか判断している項目です。)
〈回転特性〉
最大回転量の高さは
半粒の中ではまあまあ強い回転をかける事が出来ますので回転特性の評点は2点にしました。
回転発生の成功率はやや高め。
まあまあ強い回転を作るにはラバー全体にボールを食いつかせながら強いインパクトで回転を作る必要がある。
(この項目は最大回転量の体感的な多さから表ソフト寄りか粒高寄りか判断している項目です。回転自体のかけやすさは評点材料にしていませんが、文章として載せております。)
〈総合特性〉
回転影響の受け具合を重視しつつ、
最大回転量が半粒としてはまあまあ高い点も考慮し、総合的に特性を判断すると、カテゴリ的にはやや表ソフト寄りと思いましたので、
総合特性の評点は3点にしました。
(※この項目は人によってかなり個人差のある項目で、その人の感覚により評点にばらつきの出やすい項目です。ラバーのどの特長を重視して表ソフト寄りか粒高寄りか判断するかでその数値は大きく変わります。)
(Illusion-SP【1.5mm】の場合は私個人の感覚だけでの判断では3点。私以外の方がどれくらいの点を出すかを判断したら0点〜3.5点くらいかなと思いましたが、ブログ記載用の評点は3点にしました。)
⑦難易度 8+α (やや難しめ)
このラバーの特徴としては
◆シート処方はやや硬め。
◆粒の高さが1.65mm程。表ソフトとしてはとても高い。
◆スポンジ硬度はほんの少し柔らかめで、ややきほがある。
◆粒間隔は結構狭い。
◆ラバーの弾みは半粒としては結構強めで、飛距離の伸びは出やすい。
◆ボールの減速はやや効かせにくい。
◆球離れは少し早め。
◆弾道はやや弧線弾道気味になりやすく、弧線はまあまあ作りやすい。
◆ボールの軌道のブレは起きやすすぎず起きにくすぎず。
◆粒表面の引っ掛かりは良く、ボールの不可解な滑りが発生しやすいタイプではない。
◆【防御特性 1.5】半粒としては、ショートピンプルの表ソフトに近いくらい、相手の回転の影響を受けやすい。
等の特徴があると思います。
半粒としては弾みは結構強めで、飛距離の伸びは出やすい。
ボールの減速はやや効かせにくい。
オーバーミスには注意。
ボールの軌道のブレは起きやすすぎず起きにくすぎず。
球離れは少し早め。
ラバーの高弾道性はやや強め。
半粒としては結構強めな弾みの為、ボールの長短の制御の際にオーバーミスには気をつける必要はあり。
また、
半粒としては、ショートピンプルの表ソフトに近いくらい、相手の回転の影響を受けやすい為、相手の回転にも気をつける必要がある。
半粒としてはやや扱いの難しさがあると判断し、難易度の評点は8+αに。
(フリースペース②)
ボールの球質や変化に関しては
【変化の強さ 6.5】
ただボールを当てるだけだと相手の回転はやや残りにくく、ややナックル気味の球質になりやすいほうだと思います。
勝手に強いスピン反転をするような変化が起きやすいタイプではなく、
変化は表ソフトラバーとしては少し弱め。
(フリースペース③)
ラバーの弾みや飛距離の伸びに関して
Illusion-SP【1.5mm】
弾み→結構強め
飛距離の伸び→出やすい
ボールの減速の効き具合→やや効かせにくい
Illusion-SP【OX】
弾み→やや強め
飛距離の伸び→少し出やすい
ボールの減速の効き具合→中間基準
※Illusion-SP【1.2mm】、Illusion-SP【1.8mm】は未検証。
Illusion-SPは
シート側よりもスポンジ側のほうがスピードが高いと思われる為、
オレンジスポンジを組み合わせると、弾みと飛距離の伸びの出やすさが両方共上昇。
ですので、スポンジの厚さを上げるごとスピード帯が上昇するタイプのラバーであると判断。
1.5mm程のスポンジを組み合わせると、やや強めだったスピードは、結構強めくらいになりますが、オーバーミスには注意。
(簡易まとめ)
欧州メーカー。
HALLMARKから販売している中国製の変化系表ソフトラバー。
粒の高さは1.65mm程。
粒直径は2.05mm程。
アスペクト比は0.804程。
粒形状は円柱+台形。
粒配列は横目。
粒間隔は結構狭い。
やや硬めのトップシートにほんの少し柔らかめなオレンジスポンジを組み合わせたラバー。
HALLMARK公式ではショートピンプルの分類になっているラバーではありますが、
ブログ内の基準では、ハーフロングピンプル(変化系表ソフト)に分類するのが適切であるラバーであると判断している。
Illusion-SP【1.5mm】の総合特性の評点は3点。ややショートピンプルの表ソフト寄りの変化系表ソフトラバーとして扱うのが適切と位置付け。
(Illusion-SP【OX】の場合の総合特性の評点は4点。少しショートピンプルの表ソフト寄りの変化系表ソフトラバーとして扱うのが適切と位置付け。
半粒としては弾みは結構強めで、飛距離の伸びは出やすい。
ボールの減速はやや効かせにくい。
オーバーミスには注意。
ボールの軌道のブレは起きやすすぎず起きにくすぎず。
球離れは少し早め。
ラバーの高弾道性はやや強め。
自分から回転を作ろうとした際の最大回転量は半粒としてはまあまあ高く、回転発生の成功率はやや高め。
しかし、まあまあ強い回転を作るにはラバー全体にボールを食いつかせながら強いインパクトで回転を作る必要がある。
変化は表ソフトラバーとしては少し弱めで、スピン反転がしやすいタイプではない。
球離れは少し早め。
ボールの軌道のブレは起きやす過ぎす起きにく過ぎす。
ラバーの高弾道性はやや強め。
半粒としては、ショートピンプルの表ソフトに近いくらい、相手の回転の影響を受けやすい。
コントロール面においては
相手の回転の影響の受けやすさがある中で、ボールの長短をしっかり制御出来るかどうかが鍵になりやすく、弾みは半粒としては結構強めですので、オーバーミスには注意。
スピードのあるボールを打ちやすく、自分からまあまあ強い回転を作れる見込みもある変化系表ソフトラバーだと思いました。
しかし、それと同時に、やや扱いの難しさもあると思いますし、スピードを上手くモノに出来るかも使い手次第という面も兼ね備えているとも思いましたので、使い手自身のコントロールも問われてくると思います。