【VICTAS スペクトル S1】
〈表ソフトラバー〉
黒 1.6
サイズ 縦170mm×横170mm 
パッケージ開封前 90.3g
全開封後 43.6g
カット後重量 32.6g (縦162mm×横160mm) 
※シェークラケットの寸法で、接着剤の重量は含まない。
重量比 0.747 (32.6g÷43.6g)

〈シート厚〉 
ベース 0.3mm程
粒の高さ 1.0mm程
(円柱部分 0.3mm程)
(台形部分 0.7mm程)
トータル 1.3mm程
 
〈スポンジ厚〉
1.6mm程

〈シート+スポンジ厚〉
1.3mm+1.6mm=2.9mm程
 
〈粒形状〉
粒の高さ 1.0mm程
粒直径 2.0mm程
アスペクト比 0.5程
円柱+台形 (台形部分広め)

〈粒間隔〉
縦 1.125mm程 
横 3.384mm程 
斜め 1.114mm程 
合計値 5.623mm程 (やや低め)

〈粒配列〉
縦目

〈粒表面の布目〉
あり(荒め)

〈VICTAS公式の性能数値〉
スピード 6.0
コントロール 7.5
変化 7.0
弧線の高さ 7.5
スポンジ硬度 35.0±3 (VICTAS基準)

Made in Japan


(フリースペース①)
VICTASから販売している表ソフトラバー。
TSPスペクトルを継承している。
スピードと変化に優れ、あらゆる戦型にフィットする、表ソフトのスタンダードラバーであるとの事。

粒は低めのショートピンプル。
粒直径は大きい。
粒形状は円柱+台形ですが、台形部分のほうが広めの形状。
粒配列は縦目。
粒間隔の合計値はやや低めで、粒間隔は結構狭め。

TSP時代のスペクトルの性能やラバー設計を引き継いでいるポジションのラバーともなっており、
シートはスペクトルに近い金型を用いておりながら、粒硬度は殆ど変わっておらず。ゴム配合もあまり変わっていない…?
スポンジは変更なしと思われる。
粒形状にはほとんど変動は無し。
粒間隔の合計値も0.031上昇してるだけですので、粒間隔もあまり変動はしていないですし、粒間隔が結構狭めなのも共通である。


①シート硬度及び粒硬度 9 (かなり硬い)
粒硬度は、流石に中国製の硬質表ソフト程の硬さではありませんが、ショートピンプルの表ソフトとしては硬さのあるシートだと思いました。

②スポンジ硬度 5 (中間硬度)
VICTAS基準35.0±3
TSP基準日本硬度に換算しても35°の中間硬度付近と感じる。
気泡なし。イエロー+オレンジスポンジ。
TSP時代のスポンジと同一のスポンジを採用していると思われる。

③シート+スポンジ硬度 7 (やや硬め)
1.6mm程のスポンジでの測定。
スポンジは中間硬度付近ですが、
打球時はかなり硬い粒の主張が結構強調されると感じた為、全体硬度や打球感はやや硬めになると思いましたので、評点は7点にしました。

④粒の曲がりやすさ 1.5 (結構曲がりにくい)
粒のゴム質がかなり硬く、
粒の台形部分も広めで、粒間隔も結構狭めな影響が働く為か、粒は結構曲がりにくいタイプだと思いました。

⑤シート+スポンジ重量 4.5 (ほんの少し軽め)
1.6mmのスポンジでの測定。
ブログ内の基準ではほんの少し軽めの数値が出る。

⑥難易度 8 (中間基準〜少し難しめ)
このラバーの特徴としては
◆シート処方はかなり硬い。
◆スポンジ部分の硬度は中間硬度付近。
◆全体硬度や打球感はやや硬め。
◆粒間隔は結構狭め。
◆弾みはショートピンプルの表ソフトとしては少し強めで飛距離の伸びも少し出やすい。
◆ボールの減速は効きやす過ぎず効きにく過ぎず。
◆弾道は中々弧線弾道気味になりやすく、弧線は作りやすい。
◆ボールの軌道のブレは起きやす過ぎず起きにく過ぎず。
◆球離れはやや早め。
◆ボールの不可解な滑り落ちが発生しやすいタイプではない。
【防御特性 0】表ソフトラバーとしては、相手の回転の影響は受けやす過ぎず受けにく過ぎず。

等の特徴があると思います。


ショートピンプルの表ソフトとしては弾みの強さや距離の伸びの出やすさは少し強め。ボールの減速は効きやす過ぎず効きにく過ぎず。

打球感はやや硬め。
球離れもやや早めで、球持ちはあまり良くない。
ボールの軌道のブレは起きやす過ぎず起きにく過ぎず、ボールの不可解な滑り落ちが発生しやすいタイプではないものの、
ボール接地時間の猶予にやや不安がある。
弾道は中々弧線弾道気味になりやすく、ラバーの高弾道性は中々強めか。

ラバーを上手くコントロールするには、
全体硬度の硬さや球離れの早さに適応出来るかどうかが問われていきやすい。
ボールコントロール難度は中間基準〜少し難しめくらいと思いましたので、難易度の評点は8点にしました。


(フリースペース②)
ボールの球質や変化に関しては
【変化の強さ 7】
ただボールを当てるだけだと相手の回転は少し残りにくく、少しナックル気味の球質になりやすいと思います。
勝手に強いスピン反転をするような変化が起きやすいタイプではなく、
変化は表ソフトラバーとしてはほんの少し弱め。

自分から回転を作る際の回転発生成功率はやや高めではありますが、球離れの早さに負けると、力負けした分だけ回転量も低下してしまう。
強いキレを起こす際も、やや早めの球離れに負けないスイングを求められる。
最大回転量はショートピンプルの表ソフトラバーとしては少し高くはありますが、インパクトが強くないと、少し高い回転量にはならない。

繰り出される球質や回転発生成功率や最大回転量はTSP時代のスペクトルと非常に近いものになっている。


(簡易まとめ)
VICTASから販売している表ソフトラバー。
TSPスペクトルを継承している。
スピードと変化に優れ、あらゆる戦型にフィットする、表ソフトのスタンダードラバーであるとの事。

粒は低めのショートピンプル。
粒直径は大きい。
粒形状は円柱+台形ですが、台形部分のほうが広めの形状。
粒配列は縦目。
粒間隔は結構狭め。

TSP時代のスペクトルの性能やラバー設計を引き継いでいるポジションのラバーともなっており、
シートはスペクトルに近い金型を用いておりながら、粒硬度は殆ど変わっておらず。かなり硬いゴム配合もあまり変わっていない…?
スポンジは変更なしと思われる。
粒形状にはほとんど変動は無し。
粒間隔の合計値も0.031上昇してるだけですので、粒間隔もあまり変動はしていないですし、粒間隔が結構狭めなのも共通である。
新たに制作されたシートに中間硬度付近のスポンジを組み合わせたラバー。
全体硬度や打球感はやや硬め。
球離れはやや早めで球持ちはあまり良くない。ボール接地時間の猶予にやや不安がある。

自分から回転を作る際の回転発生成功率はやや高めではありますが、球離れの早さに負けると、力負けした分だけ回転量も低下してしまう。
強いキレを起こす際も、やや早めの球離れに負けないスイングを求められる。
最大回転量はショートピンプルの表ソフトラバーとしては少し高くはありますが、インパクトが強くないと、少し高い回転量にはならない。

繰り出される球質や回転発生成功率や最大回転量はTSP時代のスペクトルと非常に近いものになっている。

ただボールを当てるだけならナックル気味の球質は少し出しやすいですが、勝手に強いスピン反転をするような変化が起きやすいタイプではなく、変化は表ソフトラバーとしてはほんの少し弱め。

ショートピンプルの表ソフトとしては弾みの強さや距離の伸びの出やすさは自体は少し強めなくらい。
ボールの減速は効きやす過ぎず効きにく過ぎず。
ボールの軌道のブレも起きやす過ぎず起きにく過ぎず、ボールの不可解な滑り落ちが発生しやすいタイプではないのですが、
球持ちがあまり良くなく、
ボール接地時間の猶予にやや不安があるのがネック。
ラバーの高弾道性は中々強め。

ボールコントロール難度は中間基準〜少し難しめくらいと思いました。

ラバーを上手くコントロールするには、
全体硬度の硬さや球離れの早さに適応出来るかどうかが問われていきやすいですし、
球離れの早さに負けると、スピンも上手く作れなくなる恐れがありますので、
攻守において全体硬度の硬さや球離れの早さに負けない技量を求められる。

ラバーの設計や全体的な性能に関しては、TSP時代のスペクトルと非常に近いものとなっている。

スペクトルからスペクトル S1への用具の切り替えを行う場合は、概ね問題無く引き継ぎが出来る性能であると感じましたが、
スペクトルと同様、
スピン性能を引き出したり、ボールをコントロールするには、
ラバーの全体硬度の硬さや球離れの早さに負けない力強さや技術や立ち回りを要求される。
上手くラバーの性能を活かせないと
攻撃力、守備力、コントロール。
この3つの全てが中途半端になってしまう恐れもあると思いましたし、扱いは決して甘くはないラバーであると思いました。