【mizuno ブースターJP】
〈表ソフトラバー〉
黒 中 (1.7mm)
サイズ 縦170mm×横170.5mm
パッケージ開封前 64.9g
全開封後 42.8g
カット後重量 31.7g (縦162mm×横160mm)
 ※シェークラケットの寸法で、接着剤の重量は含まない。
重量比 0.740 (31.7g÷42.8g)
 
〈シート厚〉
ベース 0.35mm程
粒の高さ 1.0mm程
トータル 1.35mm程

〈スポンジ厚〉
1.7mm程

〈シート+スポンジ厚〉
1.35mm+1.7mm=3.05mm程

〈粒形状〉
粒の高さ 1.0mm程
粒直径 2.15mm程
アスペクト比 0.465程
台形 

〈粒間隔〉
縦 3.475mm程
横 1.031mm程
斜め 1.031mm程
合計値 5.537mm程 (やや低い) 

〈粒配列〉
横目

〈粒表面の布目〉
あり(荒い)

〈mizuno公式の性能数値〉
スポンジ硬度 43 (ドイツ硬度38)

MADE IN JAPAN


(フリースペース①)
mizunoから販売している日本製表ソフトラバー。
ブースターSAのスピン性能を引継ぎ、Qシリーズで培ったスポンジ技術を搭載したスポンジを組み合わせてる、スピン+スピードのテンション系表ソフトラバーであるとの事。

粒は短めのショートピンプル。
粒直径はとても大きめ。
粒配列は横目。
粒形状は台形。
粒間隔の合計値はやや低く、粒間隔はかなり狭め。


①シート硬度及び粒硬度 7.5 (やや硬い)
やや硬いシート処方だと思いました。

②スポンジ硬度 4.5 (ほんの少し柔らかめ)
mizuno基準43 (ドイツ硬度38)。
TSP基準日本硬度換算にすると33°〜35°付近のほんの少し柔らかめの硬度と感じましたので、スポンジ硬度の評点は4.5点に。

ほんの少し気泡がある。レッドスポンジ。


しかし、ほんの少し気泡がある影響が働く為か、TSP基準日本硬度換算32.5°付近のラバーと同等くらいのボールのめり込みが発生すると感じましたので、体感硬度には少し補正が入る。


③シート+スポンジ硬度 6 (少し硬め)
中(1.7mm程)のスポンジ入りでの測定。
スポンジ部分はほんの少し柔らかめではあるものの、シートがやや硬い影響も現れる為か、全体硬度や打球感は少し硬めとなっている。

④粒の曲がりやすさ 1.5 (結構曲がりにくい)
粒直径はとても大きめで、粒間隔はかなり狭め。
粒硬度はやや硬く、
台形形状の粒は結構曲がりにくくなっている為、評点は1.5点に。

⑤シート+スポンジ重量 4.5 (ほんの少し軽め)
中(1.7mm程)のスポンジ入りでの測定。
ブログ内の基準ではほんの少し軽めの数値が出る。

⑥難易度 8+α (やや難しめ)
このラバーの特徴としては
◆シート硬度及び粒硬度はやや硬い。
◆粒間隔はかなり狭め。
◆スポンジ硬度はほんの少し柔らかめ。
◆全体硬度や打球感は少し硬め。
◆弾みはショートピンプルの表ソフトとしてはかなり弾みが強く、飛距離の伸びは中々出やすい。
◆ボールの減速は少し効かせにくい。
◆最大回転量の高さはショートピンプルの表ソフトの中でも高め。
◆自分から回転を起こす際の回転発生の成功率はまあまあ高い。
◆弾道は結構弧線弾道になりやすく、弧線は作りやすい。
◆ボールの軌道のブレは起きやす過ぎず起きにく過ぎず。
◆ボールの球離れは少し早い。
◆ボールの引っかかりは良く、ボールの不可解な滑り落ちが発生しやすいタイプではない。
◆ショートピンプルの表ソフトラバーとしては、やや相手の回転の影響を受けやすい。
◆ラバー重量はほんの少し軽め。

等の特徴があると思います。


ショートピンプルの表ソフトとしては弾みはかなり強く、飛距離の伸びも中々出やすい。
ボールの減速は少し効かせにくい。
ボールの弾み過ぎや飛び過ぎによるオーバーミスには要注意。

ボールの軌道のブレは起きやす過ぎず起きにく過ぎず。
球離れは少し早いですが、球持ちはなんとか確保出来ている。
弾道は結構弧線弾道になりやすく、ラバーの高弾道性は結構強い。また、弧線も作りやすい。
ボールの引っかかりの良さが現れる為か、表ソフトラバーとしては自分から強く回転をかけた際の最大回転量は高めですが、やや相手の回転の影響を受けやすい。

1.7mm程のスポンジ入りだと、ラバー重量はほんの少し軽めで収まりやすい。

ラバーの高弾道性は結構強く、ラバー総重量もほんの少し軽めではあるものの、少し早い球離れがある中で相手の回転に負けずにボールの弾みの強さをコントロール出来るかどうかが問われていきやすい。
ボールの弾み過ぎや飛び過ぎによるオーバーミスには要注意でもありますし、ショートピンプルの表ソフトラバーとしてはラバーの扱いはやや難しめだと思いましたので、
難易度の評点は8+αにしました。


(フリースペース②)
ボールの球質や変化に関しては
【変化の強さ 8.5】
ただボールを当てるだけだと相手の回転は少し残ってくれる事が多い。
変化は表ソフトラバーとしては少し強めではあるとは思いますが、
ナックル気味の球はやや出しにくい。
自分から回転を作る際の回転発生の成功率はまあまあ高い。
最大回転量の高さはショートピンプルの表ソフトの中では高め。
しかし、インパクトが甘いと強いキレにはならず、回転量をイマイチ伸ばし切れない。
強いキレを起こすには少し早い球離れに負けずにボールを強くインパクトさせる事が必要。
少し早い球離れに負けずにボールを強くインパクトさせる事が出来れば、ショートピンプルの表ソフトとしては高めの回転量に達する見込みがある。

また、ボールの切る切らないの違いを出すにはインパクトの工夫が必要になるとは思いますが、
自分から回転を作る際の回転発生の成功率はまあまあ高く、自分から回転を作りやすい為、軽く回転をかけようとしただけでも自分から作った回転がボールに乗りやすい。


(フリースペース③)
ブースターJPは
同社からブースターSAのスピン性能を引き継ぎつつ、スピード性能も追求したラバーとして発売されましたが、
ブースターJPの特長や性能をブースターSAと比較した場合、
ブースターSAにほんの少し近い基準にも少し満たないくらい、特長の異なりを感じましたし、細かな性能にも違いが多々見受けられましたので、
ブログ内の基準では、ブースターJPはブースターSAの代替え候補としては選出していない。
また、代替えラバーにも選出しにくいかもしれないと位置付ける検証結果が出る。

【ブースターJP】
変化性能、ナックル性能はブースターSAと同じくらい。
粒形状はブースターSAと同じ台形。
粒直径と粒間隔はほんの少し違いがある程度。
スポンジを厚くしてもラバー総重量が極端に上昇しない点はブースターSAと共通。
しかし、
最大回転量はブースターSAよりほんの少し低下。
回転発生成功率はまあまあ高いですが、ブースターSAよりは回転発生成功率は低めになっている。
ラバーの高弾道性の強さは結構強いですが、ブースターSAよりは高弾道性は少し低くなっている。
スピード帯はブースターSAより少し高くなっている。
ボールコントロール難度はブースターJPのほうが上昇する。
シート硬度はブースターSAより少し硬くなり、スポンジ硬度の柔らかさもブースターSAより少し抑えられている為、ラバーの全体硬度や打球感やボールの球離れにもやや違いが出る。

ブースターSAとは特長の異なりを感じましたし、細かな性能にも違いが多々見受けられる。
特に、ボールコントロール難度やスピード帯や打球感や弾道帯や回転発生成功率に違いがある点が響く為、ブースターSAにほんの少し近い基準にも少し満たなく、代替え候補に選出する基準にも満たない。


(フリースペース④)
ブースターJPとブースターSAの比較②
この2種類のラバーの
スピード、スピン、コントロール性能とラバー総重量を簡易比較した場合。

【スピード性能】
ブースターJP→弾みかなり強い。飛距離の伸び中々出やすい。
ブースターSA→弾み結構強め。飛距離の伸び中々出やすい。

ブースターJPのほうがスピードは少し高くなっておりますが、スピードの上昇はラバーのボールコントロール難度の上昇にも影響してしまっている。

【スピン性能】
ブースターJP→回転発生成功率まあまあ高い。最大回転量高め。
ブースターSA→回転発生成功率かなり高い。最大回転量高い。

ブースターJPのほうがブースターSAよりも回転発生成功率は低めになっており、最大回転量はブースターSAよりほんの少し低下している。

ですので、スピン性能はブースターSAより少し低下しているかもと位置付け。

【コントロール性能】
〈難易度〉
ブースターJP→8+α (やや難しめ)
ブースターSA→7.5+ (比較的扱いやすいほう)

ブースターJPのボールの軌道のコントロールは中間基準。
ボールの軌道のブレが少し生じにくいブースターSAよりもボールの軌道のコントロールは少し劣る。
また、ボールの弾みがブースターSAより少し強くなっている影響や、ラバーの全体硬度や打球感やボールの球離れにもやや違いが出る影響や、ラバーの高弾道性の強さがブースターSAよりは少し低くなっている影響も現れる為か、
ボールコントロール性能はブースターSAよりも低下していると位置付け。

【ラバー総重量】
ブースターJP【1.7mm】→31.7g (ほんの少し軽め)
ブースターSA【1.8mm】→35.4g (中間重量)

ブースターJPのほうがブースターSAよりもほんの少し軽めとは思いますが、どちらともスポンジを厚くしてもラバー総重量が極端に上昇しないのは共通。

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ブースターJPは、ブースターSAと同様、スピンとスピードの高さを特長として挙げる事が出来るラバーではあると思いましたし、スポンジを厚くしてもラバー総重量が極端に上昇しないのは共通。
スピードはブースターSAより少し高い。
しかし、ボールコントロール性能はブースターSAより低下しておりますし、スピン性能もブースターSAより少し低下しているかもと位置付ける検証結果が出る。


(簡易まとめ)
mizunoから販売している日本製テンション系表ソフトラバー。
粒は短めのショートピンプル。
粒配列は横目。
粒形状は台形。
粒直径はとても大きめ。
粒間隔はかなり狭め。
シート及び粒硬度はやや硬い。
スポンジ硬度はほんの少し柔らかめ。
全体硬度や打球感の硬さは少し硬め。

ショートピンプルの表ソフトとしては弾みはかなり強く、飛距離の伸びも中々出やすい。
ボールの減速は少し効かせにくい。
ボールの弾み過ぎや飛び過ぎによるオーバーミスには要注意。

ボールの球離れは少し早いですが、球持ちはなんとか確保出来ている。
ボールの軌道のブレは起きやす過ぎず起きにく過ぎず。
ショートピンプルの表ソフトとしては高弾道性は結構強く、弧線も作りやすい。

繰り出される球質に関しては、
変化は表ソフトラバーとしては少し強めではあるとは思いますが、
ナックル気味の球はやや出しにくい。
自分から回転を作る際の回転発生の成功率はまあまあ高く、最大回転量も高めですが、インパクトが甘いと強いキレにはならず、回転量をイマイチ伸ばし切れない。
強いキレを起こすには少し早い球離れに負けずにボールを強くインパクトさせる事が必要。
少し早い球離れに負けずにボールを強くインパクトさせる事が出来れば、ショートピンプルの表ソフトとしては高めの回転量に達する見込みがある。

ボールの引っかかりは良いのですが、表ソフトラバーとしてはやや相手の回転の影響を受けやすい面もある。
1.7mm程のスポンジ入りだと、ラバー重量はほんの少し軽めで収まりやすい。

ラバーの高弾道性は結構強く、ラバー総重量もほんの少し軽めで、スピードはかなり高いラバーではあるものの、少し早い球離れがある中で相手の回転に負けずにボールの弾みの強さをコントロール出来る技量があるかどうかが問われていきやすい。
ボールの弾み過ぎや飛び過ぎによるオーバーミスには要注意でもありますので。
ショートピンプルの表ソフトラバーとしてはラバーの扱いはやや難しめだと思いました。
また、スピンに関しても、自分できちんとスピンを作れないと回転量の高さがイマイチ伸びきらない可能性がある。
スピンを確保出来るかどうかも使い手の技量が問われてくるラバーであるとも思いました。

ブースターJPは、
同社のブースターSAと同様、スピンとスピードの高さを特長として挙げる事が出来るラバーではあると思いましたし、スポンジを厚くしてもラバー総重量が極端に上昇しないのは共通。
スピードはブースターSAより少し高い。
しかし、ボールコントロール性能はブースターSAより低下しておりますし、スピン性能もブースターSAより少し低下しているかもと位置付ける検証結果が出る。

様々な特長や性能をブースターSAと比較した結果、
ブースターJPはブースターSAにほんの少し近い基準にも少し満たないくらい、特長の異なりを感じましたし、細かな性能にも違いが多々見受けられましたので、
ブログ内の基準では、ブースターJPはブースターSAの代替え候補としては選出していない。
また、代替えラバーにも選出しにくいかもしれないと位置付ける検証結果が出る。

※2022年11月時点までに検証した表ソフトラバーの中からブースターSAの代替え候補を選出しようとした場合は、
◆VICTAS VO>102
◆andro ブローフィッシュ
が該当。
ブースターSAの代替えラバーを選出しようとした場合は、ブログ内の基準ではVO>102を推奨としている。

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ですので、ブースターJPをブースターSAの代替えラバーに選出出来るかどうかに関しては、必ずしも選出するのが最良になるとは限らないと位置付けるに至りました。