【der-materialspezialist Firestorm -Green Storm Edition-】
〈表ソフトラバー〉
緑 OX
サイズ 縦170mm×横169.5mm
パッケージ開封前 53.2g
全開封後 25.5g
カット後重量 19.0g (縦162mm×横160mm)
 ※シェークラケットの寸法で、接着剤の重量は含まない。
重量比 0.745 (19.0g÷25.5g)
 
〈シート厚〉
ベース 0.3mm程
粒の高さ 1.0mm程
トータル 1.3mm程

〈粒形状〉
粒の高さ 1.0mm程
粒直径 2.1mm程
アスペクト比 0.476程
台形

〈粒間隔〉
縦 3.354mm程
横 1.0mm程
斜め 1.048mm程
合計値 5.402mm程 (低め)
【粒間隔の数値はFirestorm -Green Storm Edition-【1.5mm】の数値を流用】

〈粒配列〉
横目

〈粒表面の布目〉
なし

〈der-materialspezialist公式の性能数値〉
テンポ 112
コントロール 89
効果 82
適性 Allround+ / Offensiv
硬度(スポンジ部分の硬度…?) Medium/Hart


(フリースペース①)
欧州の卓球メーカー。
der-materialspezialistから発売している表ソフトラバー。

粒は短めのショートピンプル。
粒配列は横目。
粒形状は台形。
粒表面の布目は無し。
粒直径はかなり大きい。
粒間隔の合計値は低めで、粒間隔はかなり狭め。

同社のFirestormのシートを緑色にしたバージョン。
シート単体の性能は赤や黒のシートとほぼ同じとの事。
ITTF登録番号もFirestormと同じ118-027。

また、ミントグリーンスポンジを組み合わせた規格も取り扱っている。

(この記事ではOXの物を用いての検証結果を記載。)


①シート硬度及び粒硬度 9 (かなり硬い)
シート処方はかなり硬いと思いました。

②粒の曲がりやすさ 1 (かなり曲がりにくい)
粒直径はかなり大きく、シート硬度もかなり硬くて粒間隔はかなり狭め。台形形状の粒はかなり曲がりにくくなっている。

③シート重量 6 (少し重め)
OXのラバーとしては重量は少し重めと判断し、評点は6点に。

④難易度 7.5+α (中間基準)
このラバーの特徴としては
◆シート硬度及び粒硬度はかなり硬い。
◆粒表面に布目が無い。
◆粒間隔はかなり狭め。
◆弾みはOXのラバーとしてはやや強く、飛距離の伸びは少し出やすい。
◆ボールの減速は効きやす過ぎず効きにく過ぎず。
◆弾道は中々弧線弾道になりやすく、弧線は作りやすい。
◆ボールの軌道のブレは少し生じにくい。
◆ボールの球離れは早い。
◆打球感はかなり硬い。
◆衝撃減衰効果は低め。
◆ボールの引っ掛かりは良く、ボールの不可解な滑り落ちが発生しやすいタイプではない。
【防御特性 −1】表ソフトラバーとしては、相手の回転の影響は少し受けやすい。

等の特徴があると思います。


OXのラバーとしては弾みはやや強く、飛距離の伸びは少し出やすい。
ボールの減速は効きやす過ぎず効きにく過ぎず。

極端な球持ちの悪さではないものの、ボールの球離れは早い。

シートや粒がかなり硬い影響が出る為か、打球感もかなり硬い。
衝撃減衰効果は低めくらいで、打球時の衝撃に弱め。
表ソフトラバーとしては相手の回転の影響は少し受けやすい。

しかし、ボールの軌道のブレは少し生じにくく、OXの状態でも軌道のコントロールは良好。
また、OXの状態でもラバーの高弾道性は中々強い。

相手の回転や衝撃減衰効果の低さや球離れの早さに負けずにボールを上手くコントロール出来るかどうかが問われやすいですし、ラバーの硬度と打球感の硬さも、好みと相性が分かれやすいとは思いますが、
ボールの軌道のコントロールは良好ですし、ラバーの高弾道性も中々強い。
ボールコントロール難度は中間基準くらいだと思いましたので、難易度の評点は7.5+αにしました。


(フリースペース②)
ボールの球質や変化に関しては
【変化の強さ 6.5】
ただボールを当てるだけだと相手の回転はやや残りにくく、ややナックル気味の球質になりやすいほうだと思います。
勝手に強いスピン反転をするような変化が起きやすいタイプではなく、
変化は表ソフトラバーとしては少し弱め。

キレに関しては
自分から回転を作る際の回転発生の成功率は少し高め。
最大回転量の高さは表ソフトの一枚ラバーとしては高い。
強い回転を作れれば、表ソフトの一枚ラバーとしては高い回転量を発生させれる見込みはあるものの、
球離れが早く、粒の引きつれも起きにくいですので、強い回転を自分で作るには自分からボールをハードヒットさせる必要がある。


(フリースペース③)
ラバーの弾みや飛距離の伸びに関して、
Firestorm -Green Storm Edition-【OX】は、Firestorm -Green Storm Edition-【1.5mm】よりも弾みの強さがほんの少し低下。飛距離の伸びの出やすさがやや低下する。

Firestorm -Green Storm Edition-【OX】の弾力に関しては、
弾み→やや強い
飛距離の伸びの出やすさ→少し出やすい
と位置付け。

どちらかと言うと、Firestorm -Green Storm Edition-【1.5mm】よりもFirestorm【1.5mm】に近い弾力となっている。

Firestorm【1.5mm】の弾力に関しては、
弾み→やや強い
飛距離の伸びの出やすさ→やや出やすい
と位置付けている為、
Firestorm -Green Storm Edition-【OX】はFirestorm【1.5mm】と弾みの強さは同じくらいですが、飛距離の伸びの出やすさはFirestorm【1.5mm】より少し低下すると判断。


(簡易まとめ)
der-materialspezialistから発売された
ショートピンプルの表ソフトラバー。

粒配列は横目。
粒形状は台形。
粒表面の布目は無く、粒直径はかなり大きく、粒間隔はかなり狭め。
シート及び粒硬度はかなり硬い。
粒はかなり曲がりにくい。

同社のFirestormのシートを緑色にしたバージョン。
シート単体の性能は赤や黒のシートとほぼ同じとの事。

ラバーの硬さや打球感の硬さやOXの表ソフトとしては高い最大回転量が特徴的な表ソフトラバーとなっている。

ボールの球質や変化に関しては
自分から回転を作る際の回転発生の成功率は少し高め。
最大回転量の高さは表ソフトの一枚ラバーとしては高い。
強い回転を作れれば、表ソフトの一枚ラバーとしては高い回転量を発生させれる見込みはあるものの、
球離れが早く、粒の引きつれも起きにくいですので、強い回転を自分で作るには自分からボールをハードヒットさせる必要がある。
ナックル気味の球質はやや出やすいほうではありますが、勝手に強いスピン反転をするような変化が起きやすいタイプではなく、
変化は表ソフトラバーとしては少し弱め。

弾みの強さはショートピンプルの表ソフトラバーとしてはやや強く、飛距離の伸びは少し出やすい。
ボールの減速は効きやす過ぎず効きにく過ぎず。

極端な球持ちの悪さではないものの、ボールの球離れは早い。
シートや粒がかなり硬い影響が出る為か、打球感もかなり硬い。
衝撃減衰効果は低めくらいで、打球時の衝撃に弱め。
表ソフトラバーとしては相手の回転の影響は少し受けやすい。

しかし、ボールの軌道のブレは少し生じにくく、OXの状態でも軌道のコントロールは良好。
また、OXの状態でもラバーの高弾道性は中々強い。

このラバーを使いこなすには
相手の回転や衝撃減衰効果の低さや球離れの早さに負けずにボールを上手くコントロール出来るかどうかが問われやすいですし、ラバーの硬度と打球感の硬さも、好みと相性が分かれやすいとは思いますが、
ボールの軌道のコントロールは良好ですし、ラバーの高弾道性も中々強い。
ボールコントロール難度は中間基準くらいに収まっていると思いました。
ラバーの硬さや球離れの早さがありながらも、ボールの軌道のコントロールは良好ですので、使い手への優しさも確保出来ている。

異質専門メーカーから発売された、粒配列横目の粒表面布目無しの個性的な構成のショートピンプルの表ソフトラバーは、ボールの軌道のコントロールの良さや高弾道性の強さを確保出来ており、OXの表ソフトラバーとしては高い最大回転量も光る。
キレの強さやラバーの硬さを活かせれば、キレのあるボールを相手に送れる見込みがある。
Firestorm -Green Storm Edition-【OX】も、他のFirestormシリーズのラバーと同様、表ソフトラバーとしての力作として扱える見込みのあるラバーとなっていると感じました。