【VICTAS V LARGE L1】
〈ラージボール用表ソフトラバー〉
黒 MAX
サイズ 縦172mm×横165.5mm 
パッケージ開封前 80.5g
全開封後 33.5g
カット後重量 25.6g (縦162mm×横160mm) 
※シェークラケットの寸法で、接着剤の重量は含まない。
重量比 0.764 (25.6g÷33.5g)

〈シート厚〉
ベース 0.3mm程
粒の高さ 1.0mm程
(円柱部分 0.3mm程)
(台形部分 0.7mm程)
トータル 1.3mm程

〈スポンジ厚〉
2.3mm程

〈シート+スポンジ厚〉
1.3mm+2.3mm=3.6mm程

〈粒形状〉
粒の高さ 1.0mm程
粒直径 1.4mm程
アスペクト比 0.714程
円柱+台形 (台形部分広め)

〈粒間隔〉
縦 1.494mm程
横 3.6mm程
斜め 1.490mm程
合計値 6.584mm程 (高め) 


〈粒配列〉
縦目

〈粒表面の布目〉
あり

〈VICTAS公式の性能数値〉
スポンジ硬度 25.0±3 (VICTAS基準)

Made in Japan


(フリースペース①)
VICTASから販売している
ラージボール用表ソフトラバー。

ラージボール使用時は
柔らかい打球感と優れたコントロール性能を売りにしたラバーとなっている。

粒の高さは1.0mm程で、硬式ではショートピンプルとして扱われるくらいの高さ。
粒直径は1.4mm程で小粒。
粒形状は円柱+台形ですが、台形部分のほうが広め。
粒配列は縦目。
粒間隔の合計値は高めで、粒間隔はとても広め。

【注意】
※検証結果に関してはプラスチック製硬式40ミリボール(40+)使用時のデータのみ記載。
※プラスチック製44ミリラージボール(44+)使用時のデータは未記載。


①シート硬度及び粒硬度 5.5 (ほんの少し硬め)
シート部分のゴム質はほんの少し硬めくらいだと思いました。

②スポンジ硬度 2 (柔らかい)
VICTAS基準25.0±3
TSP基準日本硬度に換算すると25°くらいに感じる柔らかいスポンジ。
少し気泡がある。レッドスポンジ。

③シート+スポンジ硬度 2.5 (柔らかめ)
MAX(2.3mm程)のスポンジ入りでの測定。
シートはほんの少し硬めくらいではありますが、スポンジの柔らかさの主張が働く為、全体硬度や打球感は柔らかめになる。

④粒の曲がりやすさ 8.5 (かなり曲がりやすい)
シート処方はほんの少し硬めではあるものの、粒直径の小ささや、とても広めな粒間隔の影響が働く為か、粒はかなり曲がりやすくなっている。

⑤総重量 3.5 (やや軽め)
MAX(2.3mm程)のスポンジ入りでの測定。
分厚いスポンジを組み合わせても、ラバーの総重量はブログ内の基準ではやや軽めの数値となった為、評点は3.5点に。

⑥特性分類値
防御特性 −1 (ほぼ表ソフト)
回転特性 0 (ほぼ表ソフト)
総合特性 0 (ほぼ表ソフト)

〈評点の目安〉
評点−3〜−1→ほぼ表ソフト
評点0→ほぼ表ソフト
評点5→表ソフトと粒高の中間
評点9→ほぼ粒高に近い
評点10→ほぼ粒高

【ラージボール用のラバーは総合特性が0.5点〜9.5点(半粒として扱える領域)のラバーと、総合特性が0点(ショートピンプルの表ソフトとして扱える領域)のラバーの2種類の分類に分かれると思われる。 V LARGE L1 (MAX)の場合は総合特性が0点の為、ブログ内ではショートピンプルの表ソフトとして扱えるラバーとして判断。粒の高さは1.0mm程ですし、相手の回転の影響は硬式用のショートピンプルの表ソフトと比較した場合、少し受けやすくなりますし、最大回転量も硬式用のショートピンプルの表ソフトと並び立つくらいの高さは出せる見込みがありましたので、ショートピンプルの表ソフトとして扱って良いカテゴリと判断。】

⑦難易度 7.5+ (比較的扱いやすいほう)
このラバーの特徴としては
◆ラージボール用表ソフトラバーである。
◆シート処方及び粒硬度はほんの少し硬め。
◆スポンジ硬度は柔らかめ。
◆粒間隔はとても広め。
◆ショートピンプルの表ソフトとして扱えるラバーとしては、弾みは結構強めで、飛距離の伸びは中々出やすい。
◆ボールの減速は効きやす過ぎず効きにく過ぎず。
◆打球感は柔らかめ。
◆球離れは遅めで、球持ちが良い。
◆シートの引きつれが起きやすい影響か、回転発生の成功率はとても高い。
◆弾道はかなり弧線弾道気味になりやすく、弧線は作りやすい。
◆ボールの軌道のブレは少し生じにくい。
◆粒表面の引っ掛かりは良く、ボールの不可解な滑りが発生しやすいタイプではない。
◆【防御特性 -1】相手の回転の影響は、ショートピンプルの表ソフトとしては少し受けやすいラバーと同等くらい受けやすい。
◆ラバーの重量がやや軽め。

等の特徴があると思います。

ショートピンプルの表ソフトとして扱える領域のラバーとしては、弾みは結構強めで、飛距離の伸びは中々出やすい。
ボールの減速は効きやす過ぎず効きにく過ぎずではあるとは思うものの、
ボールの減速が効かなかった時のオーバーミスには注意。

弾道はかなり弧線弾道気味になりやすく、ラバーの高弾道性の強さはかなり強め。また、弧線も作りやすい。
ボールの軌道のブレは少し生じにくい。

分厚くて柔らかいスポンジが打球時の衝撃を吸収してくれますし、ボール設置時間の猶予も伸ばしてくれる。
球離れは遅めで、球持ちが良い。
打球時の衝撃が手に伝わりにくくなるくらい衝撃減衰効果の高さが優れてますので、打球時の衝撃にかなり強い。

相手の回転の影響は、ショートピンプルの表ソフトとしては少し受けやすいラバーと同等くらい受けやすい。

あとは、ラバー重量がやや軽めで収まりやすいのも特徴的。

使い手に優しい要素と扱いを妨げる要素の両方が混在するタイプのラバーであり、

相手の回転に負けずに弾力の強さを制御出来るかどうかが問われていきやすい。

しかし、回転影響と弾力の強さ以外の要素においては、使い手に優しい部分も多い。

◆ラバーの衝撃減衰効果がかなり高く、打球時の衝撃に強い。
◆ラバーの高弾道性がかなり強め。
◆ボールの軌道のブレも少し生じにくい。
◆ラバーの重量がやや軽め。
◆球離れが遅めで球持ちが良い。また、ボールの不可解な滑りが発生しやすいタイプではない。

この5項目が使い手に優しい要素として働きやすい。

難易度の評点は7.5+に。

相手の回転に負けずに弾力を制御出来るかどうかが、このラバーを制御する鍵になりやすいですが、表ソフトラバー全体で見れば比較的扱いやすいほうだと思いますし、ボールの軌道のブレも少し生じにくいですし、打球時の衝撃にはかなり強いと思います。


(フリースペース②)
ボールの球質や変化に関しては
【変化の強さ 8】
ただボールを当てるだけだと相手の回転はほんの少し残ってくれる事が多い。
変化は表ソフトラバーとしてはほんの少し強め。
ナックル気味の球は少し出しにくい。

自分から回転を作る際の回転発生の成功率はとても高い。
また、硬式用のショートピンプルの表ソフトと並び立つくらいの最大回転量も出せる見込みがある。
最大回転量はショートピンプルの表ソフトラバーとしては少し高い。

また、ボールの切る切らないの違いを出すにはインパクトの工夫が必要になるとは思いますが、
自分から回転を作る際の回転発生の成功率はとても高く、自分から回転を作りやすい為、軽く回転をかけようとしただけでも自分から作った回転がボールに乗りやすい。


(フリースペース③)
ラバーのスピード性能に関して

V LARGE L1 (MAX 2.3mm程)のスピード性能は

【弾みの強さ】→結構強め
【飛距離の伸びの出やすさ】中々出やすい
【ボールの減速の効き具合】→中間基準

同社のV LARGE L3 (MAX 2.2mm程)と同じくらいのスピード帯になる検証結果が出る。

※スピード測定はプラスチック製硬式40ミリボール(40+)を使用。


(簡易まとめ)
VICTASから販売している
ラージボール用表ソフトラバー。

ラージボール使用時は
柔らかい打球感と優れたコントロール性能を売りにしたラバーとなっている。

粒の高さは1.0mm程で、硬式ではショートピンプルとして扱われるくらいの高さ。
粒直径は1.4mm程で小粒。
粒形状は円柱+台形ですが、台形部分のほうが広め。
粒配列は縦目。
粒間隔はとても広め。
ほんの少し硬めのシートに
柔らかいスポンジを組み合わせたラバー。

(ブログ内ではプラスチック製硬式40ミリボール(40+)使用時のデータのみ記載。
※プラスチック製44ミリラージボール(44+)使用時のデータは未記載。)

V LARGE L1 (MAX)は
プラスチック製硬式40ミリボール(40+)使用時は、ショートピンプルの表ソフトとして扱えるカテゴリに収まると思いました。

相手の回転の影響は、ショートピンプルの表ソフトとしては少し受けやすいラバーと同等くらい受けやすい。
ショートピンプルの表ソフトとして扱えるラバーとしては、弾みは結構強めで、飛距離の伸びは中々出やすい。
ボールの減速は効きやす過ぎず効きにく過ぎずではあるとは思うものの、
ボールの減速が効かなかった時のオーバーミスには注意。
プラスチック製硬式40ミリボール(40+)使用時は、同社のV LARGE L3 (MAX 2.2mm程)と同じくらいのスピード帯になる検証結果が出る。

相手の回転に負けずに弾力を制御出来るかどうかが、このラバーを制御する鍵になりやすいですが、
衝撃減衰効果がかなり高くて打球時の衝撃に強く、ラバーの高弾道性もかなり強めで、ボールの軌道のブレも少し生じにくく、ラバーの重量がやや軽めで、球離れが遅めで球持ちも良く、ボールの不可解な滑りが発生しやすいタイプではない等、使い手に優しい要素も多いラバーである。

繰り出される球質に関しては、
変化は表ソフトラバーとしてはほんの少し強め。
ナックル気味の球は少し出しにくい。
自分から回転を作る際の回転発生の成功率はとても高く、硬式用のショートピンプルの表ソフトと並び立つくらいの最大回転量も出せる見込みがあり、最大回転量はショートピンプルの表ソフトラバーとしても少し高いですので、自分から回転を作る事がとてもやりやすくなっている。

ラージボール使用時は未検証ではありますが、
プラスチック製硬式40ミリボール(40+)使用時は、表ソフトラバー全体の相対で見れば比較的扱いやすいほうだと思えるラバーであると感じました。

回転の作りやすさや打球時の衝撃への強さや、かなり強めの高弾道性が特に印象的ですが、
ショートピンプルの表ソフトとして扱えるラバーとしては弾みは結構強めで、飛距離の伸びも中々出やすいですし、MAXスポンジを組み合わせてもラバー重量はやや軽めで収まる。
回転に加え、弾力の強さも合わせて攻撃性を発揮出来る見込みもある。
相手の回転の影響とオーバーミスには注意ではありますが、
ボールの軌道のコントロールの良さや高弾道性の強さや、スピードの高さを備えた、軽量タイプのショートピンプルとして扱える見込みのあるラージボール用表ソフトラバーだと思います。