【VICTAS スピンピップス D1】
〈表ソフトラバー〉
赤 1.6mm
サイズ 縦172mm×横165mm 
パッケージ開封前 93.4g
全開封後 47.0g
カット後重量 36.0g (縦162mm×横160mm) 
※シェークラケットの寸法で、接着剤の重量は含まない。
重量比 0.765 (36.0g÷47.0g)

〈シート厚〉
ベース 0.3mm程
粒の高さ 1.0mm程
トータル 1.3mm程

〈スポンジ厚〉
1.6mm程

〈シート+スポンジ厚〉
1.3mm+1.6mm=2.9mm程

〈粒形状〉
粒の高さ 1.0mm程
粒直径 2.15mm程
アスペクト比 0.465程
台形

〈粒間隔〉
縦 3.778mm程 
横 1.263mm程 
斜め 1.271mm程 
合計値 6.312mm程 (やや高め)

〈粒配列〉
横目

〈粒表面の布目〉
あり(荒い)

〈VICTAS公式の性能数値〉
スピード 6.0
コントロール 8.5
変化 4.0
弧線の高さ 9.0
スポンジ硬度 35.0±3 (VICTAS基準)


(フリースペース①)
VICTASから販売している表ソフトラバー。
TSPスーパースピンピップスを継承している。
スピン性能と操作性を兼ね備えたギアであるとの事。

粒は低めのショートピンプル。
粒直径はとても大きめ。
粒配列は横目。
粒形状は台形ではあるものの、粒の根元部分の内角はやや広め。
シートの色は薄く、光の反射率は低い。

粒間隔の合計値はやや高め。
しかし、粒直径はとても大きめな為、粒直径の数値と照らし合わせて粒間隔の基準を定めた場合はブログ内の基準では粒間隔は狭い基準になる。

TSP時代のスーパースピンピップスの性能やラバー設計を引き継いでいるポジションのラバーともなっており、
シートはスーパースピンピップスに近い金型を用いておりながら、粒硬度は殆ど変わっておらず。ゴム配合もあまり変わっていない…?
スポンジは変更なしと思われる。
粒形状には変動があり、粒の根元部分の内角の広さが上昇している。
粒直径も2.2mm程から2.15mm程に変動している…?


①シート硬度及び粒硬度 9 (かなり硬い)
シート処方はかなり硬いと思いました。

②スポンジ硬度 5 (中間硬度)
VICTAS基準35.0±3
TSP基準日本硬度に換算しても35°の中間硬度付近と感じる。
気泡なし。イエロー+オレンジスポンジ。
TSP時代のスーパースピンピップスと同一のスポンジを採用していると思われる。

③シート+スポンジ硬度 7 (やや硬め)
1.6mm程のスポンジでの測定。
スポンジは中間硬度付近ですが、
打球時はかなり硬い粒の主張が結構強調されると感じた為、全体硬度や打球感はやや硬めになると思いましたので、評点は7点にしました。

④粒の曲がりやすさ 1 (かなり曲がりにくい)
粒のゴム質がかなり硬く、
粒形状が台形で、粒直径がとても大きめな上に、粒間隔も狭い影響が働く為か、粒はかなり曲がりにくいタイプだと思いました。

⑤シート+スポンジ重量 5 (中間重量)
1.6mm程のスポンジでの測定。
ブログ内の基準では中間重量付近の数値が出る。

⑥難易度 7.5+α (中間基準)
このラバーの特徴としては
◆シート及び粒硬度はかなり硬い。
◆粒間隔は狭い。
◆スポンジ硬度は中間硬度付近。
◆全体硬度や打球感はやや硬め。
◆弾みは少し強めで、飛距離の伸びも少し出やすい。
◆ボールの減速は効きやす過ぎず効きにく過ぎず。
◆最大回転量の高さはショートピンプルの表ソフトの中でも高め。
◆弾道は結構弧線弾道気味になりやすく、弧線は作りやすい。
◆ボールの軌道のブレは起きやす過ぎず起きにく過ぎず。
◆球離れはやや早め。
◆ボールの不可解な滑り落ちが発生しやすいタイプではない。
【防御特性 −0.5】表ソフトラバーとしては、相手の回転の影響はほんの少し受けやすい。

等の特徴があると思います。


ショートピンプルの表ソフトとしては弾みは少し強めで、飛距離の伸びも少し出やすい。
ボールの減速は効きやす過ぎず効きにく過ぎず。

ボールの軌道のブレは起きやす過ぎず起きにく過ぎず。
表ソフトラバーとしては、相手の回転の影響はほんの少し受けやすい。

打球感はやや硬め。
球離れもやや早めで、球持ちはあまり良くない。ボール接地時間の猶予にやや不安がある。

弾道は結構弧線弾道気味になりやすく、高弾道性は結構強め。
しかし、同社のスピンピップス D3と比べると、高弾道性の強さは少し劣りますし、ラバーの弧線の性能数値も9.0あるようには感じられない。

ボールを上手くコントロールするには、
相手の回転に負けずに、全体硬度の硬さや球離れの早さに適応出来るかどうかが問われていきやすいですが、ボールの長短の調整自体はやりにくいタイプではないですし、
ラバーの高弾道性は結構強め。

ボールコントロール難度は中間基準くらいだと思いましたが、
ラバーのコントロールの性能数値は8.5もあるようには感じられませんでしたので、
難易度の評点は7.5+αにしました。


(フリースペース②)
ボールの球質や変化に関しては
【変化の強さ 7】
ただボールを当てるだけだと相手の回転は少し残りにくく、少しナックル気味の球質になりやすいと思います。
勝手に強いスピン反転をするような変化が起きやすいタイプではなく、
変化は表ソフトラバーとしてはほんの少し弱め。

自分から回転を作る際の回転発生成功率はやや高めで、
最大回転量はショートピンプルの表ソフトの中では高めではあるとは思いますが、
球離れの早さにインパクトが負けると回転量がイマイチになりやすいですし、インパクトが強くないと高めの回転量にはならない。
回転量を伸ばすには球離れの早さに負けないインパクトの強さが必要になりますし、回転を作るのは楽ではない。

繰り出される球質や回転発生成功率や最大回転量はTSP時代のスーパースピンピップスととても近いものになっている。


(簡易まとめ)
VICTASから販売している表ソフトラバー。
TSPスーパースピンピップスを継承している。
スピン性能と操作性を兼ね備えたギアであるとの事。

粒は低めのショートピンプル。
粒直径はとても大きめ。
粒配列は横目。
粒形状は台形ではあるものの、粒の根元部分の内角はやや広め。
粒間隔は狭い。
シートの色は薄く、光の反射率は低い。

TSP時代のスーパースピンピップスの性能やラバー設計を引き継いでいるポジションのラバーともなっており、
シートはスーパースピンピップスに近い金型を用いておりながら、粒硬度は殆ど変わっておらず。かなり硬いゴム配合もあまり変わっていない…?
スポンジは変更なしと思われる。
粒形状には変動があり、粒の根元部分の内角の広さが上昇している。
粒直径も2.2mm程から2.15mm程に変動している…?
新たに制作されたシートに中間硬度付近のスポンジを組み合わせたラバー。
全体硬度や打球感はやや硬め。
球離れはやや早めで球持ちはあまり良くない。ボール接地時間の猶予にやや不安がある。

自分から回転を作る際の回転発生成功率はやや高めで、
最大回転量はショートピンプルの表ソフトの中では高めではあるとは思いますが、
球離れの早さにインパクトが負けると回転量がイマイチになりやすいですし、インパクトが強くないと高めの回転量にはならない。
回転量を伸ばすには球離れの早さに負けないインパクトの強さが必要になりますし、回転を作るのは楽ではない。
ただボールを当てるだけならナックル気味の球質は少し出しやすいですが、勝手に強いスピン反転をするような変化が起きやすいタイプではなく、変化は表ソフトラバーとしてはほんの少し弱め。

弾みや飛距離の伸びはショートピンプルの表ソフトとしては少し強めで、飛距離の伸びも少し出やすい。
ボールの軌道のブレは起きやす過ぎず起きにく過ぎず。
ラバーの高弾道性は結構強め。
しかし、同社のスピンピップス D3と比べると、高弾道性の強さは少し劣りますし、ラバーの弧線の性能数値も9.0あるようには感じられない。
表ソフトラバーとしては相手の回転の影響はほんの少し受けやすい。

やや硬めの全体硬度や、やや早めの球離れの早さや高めの最大回転量が特徴的なラバー。

ボールをコントロールするには、
相手の回転に負けずに、全体硬度の硬さや球離れの早さに適応出来るかどうかが問われていきやすいですが、ボールの長短の調整自体はやりにくいタイプではないですし、
ラバーの高弾道性は結構強め。
ラバーのコントロールの性能数値は8.5もあるようには感じられないものの、ボールコントロール難度は中間基準くらいに収まっている。

ラバーの設計や全体的な性能に関しては
部分的に細かな違いが少しはあるものの、
TSP時代のスーパースピンピップスととても近いものとなっている。

スーパースピンピップスからスピンピップス D1への用具の切り替えを行う場合は、概ね問題無く引き継ぎが出来る性能であると感じましたが、
スーパースピンピップスと同様、
スピードとスピン性能を引き出すには、自身のボールコントロールが必要になる。
コントロールを確保出来れば、スピードとスピンを活かしにいける見込みも生まれてくると思いましたが、使い手の技術や力強さが足りないとボールの回転量はイマイチになりやすいですので、スピン性能を引き出すのは楽ではないラバー設計であるとも思いました。
スピン性能を引き出すには
ラバーの全体硬度の硬さや相手の回転や球離れの早さに負けない技術や力強さも要求されてくると感じました。