【Dr.Neubauer ブーメランクラシック】
〈粒高ラバー〉
黒 OX
サイズ 縦181mm×横180mm
パッケージ開封前 50.9g
全開封後 21.5g
カット後重量 14.3g (縦162mm×横160mm) 
※シェークラケットの寸法で、接着剤の重量は含まない。 
重量比 0.665 (14.3g÷21.5g)

〈シート厚〉 
ベース 0.35mm程
粒の高さ 1.55mm
(円柱部分 1.3mm程)
(台形部分 0.25mm程)
トータル 1.85mm程
 
〈粒形状〉
粒の高さ 1.55mm
粒直径 1.5mm
アスペクト比 1.033...
円柱+台形

〈粒間隔〉
縦 3.583mm程
横 1.390mm程
斜め 1.435mm程
合計値 6.408mm程 (やや高め)

〈粒配列〉
横目

〈粒表面の布目〉
あり(荒め)

〈Dr.Neubauer公式の性能数値〉
スピード 50
コントロール 91
エフェクト 68

〈JUIC公式カタログ2020年版に記載の性能数値〉
スピード 5.0
コントロール 9.1
幻惑度 8.8
硬度 M


(フリースペース①)
欧州の卓球メーカー。
Dr.Neubauerから販売している粒高ラバー。
粒の高さは1.55mm。粒直径は1.5mm。
粒配列は横目。
粒形状は円柱+台形。(円柱部分の高さは1.3mm程。)
シートのベースが粒高ラバーとしては少し肉厚。

粒間隔の合計値はやや高めで、粒間隔は広い。
Dr.Neubauer公式の粒間隔の数値は
1.40mmとなっている。
粒間隔の斜めの数値が公式の数値よりも少し高めの数値が出る。

Dr.Neubauer公式の性能数値を見ると、
スピードとエフェクトの数値は低く、
コントロール値が高い数値となっている。

JUIC公式の説明文では
Dr.Neubauerの粒の中では柔らかく細目の粒であると記載されている。
確かに粒は細目ではあるものの、粒の硬度に関してはやや硬いですし、Dr.Neubauerの粒の中でもむしろ硬いと思われる。


①シート硬度及び粒硬度 7.5 (やや硬い)
シート部分のゴム質はやや硬いと思いました。

②粒の曲がりやすさ 4 (少し曲がりにくい)
粒直径は大きくなく、粒間隔も広めなのですが、シート処方がやや硬く、粒の台形部分の範囲が広めな影響が働く為、粒は少し曲がりにくくなっている。

③シート重量 2.5 (軽め)
OXのシートとしては軽めの数値が出る。

④難易度 7 (扱いやすい)
このラバーの特徴としては
◆シート硬度及び粒硬度はやや硬い。
◆粒間隔は広い。
◆シートの弾みは粒高としては弾みすぎず弾まなすぎず中間クラス。飛距離の伸びは少し出やすい。
◆ボールの減速はまずまず効いてくれる。
◆球離れはやや早い。
◆弾道はやや弧線弾道になりやすく、弧線も作りやすい。
◆打球感はやや硬い。
◆衝撃減衰効果はOXの粒高ラバーとしては高過ぎず低過ぎず。
◆ボールの軌道のブレはやや生じにくい。
【回転影響の受けにくさ 8】粒高としては少し相手の回転の影響を受けやすい。
◆シートの引っかかりは良く、ボールの不可解な滑りが発生しやすいタイプではない。

等の特徴があると思います。


ボールの弾力の強さは粒高としては弾み過ぎず弾まな過ぎず中間クラスで、飛距離の伸びも少し出やすい程度。

弾道はやや弧線弾道になりやすく、
弧線は粒高の中では作りやすい。
ラバーの高弾道性もやや強く、
OXの粒高ラバーとしては特に高弾道性の強さが優れている。
相手の回転の影響は粒高としては少し受けやすい。
ボールの軌道のブレはやや生じにくく、軌道のコントロールはやりやすい。
打球感はやや硬く、シート硬度及び粒硬度もやや硬いのですが、シートのベースが少し厚めな影響が上手く働いてくれる為か、衝撃減衰効果は高過ぎず低過ぎずの範囲に収まってくれる。

球離れはやや早いですが、
ボールコントロールに支障をきたす程球持ちが悪いわけではない。
また、ボールの引っかかりは良く、ボールの滑り落ちが発生しやすいタイプのラバーではない。

相手の回転の影響を少し受けやすい面はあるものの、OXのラバーとしてはボールの軌道と長短のコントロールと高弾道性の強さに優れており、粒高の中では扱いやすいラバーとなっていると思いましたので、難易度の評点は7点にしました。


(フリースペース②)
キレや変化量に関しては
自分から回転を作る際の回転発生の成功率はまあまあ高めで、最大回転量はOXの粒高としては中々高い。

【変化の強さ 7】
ただボールを当てるだけだと相手の回転は少し残りにくく、少しナックル気味の球質になりやすいと思います。
勝手に強いスピン反転をするような変化が起きやすいタイプではなく、
変化は粒高ラバーとしては少し弱い。

最大回転量の高さは、OXの粒高ラバーとしては特に優れている。


(フリースペース③)
コントロールの性能数値に関して

ブーメランクラシックのコントロール数値は
Dr.Neubauer→91
JUIC→9.1

となっており、
これは適切な数値であると位置付け。
2024年5月時点でDr.Neubauerの粒高ラバーは11種類検証しておりますが、その11種類の中でも最もコントロールが良く、ラバーは扱いやすいと思いました。


(簡易まとめ)
粒の高さは1.55mm。粒直径は1.5mm。
粒配列は横目。
粒形状は円柱+台形。(円柱部分の高さは1.3mm程。)
シートのベースが粒高ラバーとしては少し肉厚。
粒間隔は広い。
シート硬度及び粒硬度はやや硬い。Dr.Neubauerの粒の中でも硬いゴム質。

変化は粒高ラバーとしては少し弱い。
自分から回転を作る際の回転発生成功率はまあまあ高め。
最大回転量もOXの粒高としては中々高い。
最大回転量の高さは、OXの粒高ラバーとしては特に優れている。

粒高としては少し相手の回転の影響を受けやすい面はあるものの、ボールの軌道のブレはやや生じにくく、ボールコントロール性能は優秀。
使い手への優しさにも優れておりますし、
OXの粒高の中でもボールコントロールに優れて扱いやすい、とても優秀な粒高ラバーだと思いました。
また、ラバーの高弾道性はやや強く、OXの粒高ラバーの中でも高弾道性の強さや弧線の作りやすさも特に優れている。

防御能力の高さだけでなく、
ラバーの硬さや特性の尖りや個性も確保出来ている。
やや硬いタイプのシート処方の粒高ラバーとしても、生涯を通して末長く使っていける程の防御能力の高さを備えている点は大きく、プロ選手は勿論、粒高初心者でも安心して使える程、最大回転量とボールコントロール性能がOXの粒高ラバーの中でも特に優れており、使い手のレベル帯を問わず使用出来る見込みがある。
また、Dr.Neubauerの粒高ラバーの中でも群を抜いてコントロール性能が高いラバーとなっていると判断。

最大回転量の高さとボールコントロール性能の高さがOXの粒高ラバーとしてはトップクラスであると思いましたし、
やや硬いタイプのシートの粒高でキレやコントロールを確保したい場合の選択肢としても安心して挙げられるラバーだと思いました。
また、やや硬い粒で積極的に回転を作って仕掛けるのが上手いタイプの人には特にベストマッチしやすいとも思いました。