【der-materialspezialist FLASHBACK】
〈変化系表ソフトラバー〉
黒 1.5mm
サイズ 縦169mm×横170mm
パッケージ開封前 72.3g
全開封後 42.8g
カット後重量 32.4g (縦162mm×横160mm) 
※シェークラケットの寸法で、接着剤の重量は含まない。
重量比 0.757 (32.4g÷42.8g)

〈シート厚〉
ベース 0.3mm程
粒の高さ 1.55mm程
トータル 1.85mm程

〈スポンジ厚〉
1.5mm程

〈シート+スポンジ厚〉
1.85mm程+1.5mm=3.35mm程

〈粒形状〉
粒の高さ 1.55mm程
粒直径 2.0mm程
アスペクト比 0.775程
円柱
 
〈粒間隔〉
縦 3.581mm程
横 1.16mm程
斜め 1.213mm程
合計値 5.954mm程 (中間付近)

〈粒配列〉
横目

〈粒表面の布目〉
なし

〈der-materialspezialist公式の性能数値〉
テンポ 98
コントロール 96
効果 85
適性 Defensiv / Allround / Offensiv
硬度(スポンジ部分の硬度…?) Medium


(フリースペース①)
欧州の卓球メーカー。
der-materialspezialistから発売している変化系表ソフトラバー。
粒形状は円柱で、半粒としては粒が高く、粒直径はは大きく、粒表面に布目がないのが特徴。
粒配列は横目。
シート表面は微妙に粘着力がある。
粘着力の強さは非粘着〜微粘着-くらいで、強い粘着力ではない。
また、ラバー購入時は粒表面に最初から粘着保護シートが貼ってある。

粒間隔の合計値は5.954mm程。ブログ内の基準では高過ぎず低過ぎず、中間付近。
しかし、粒直径がかなり大きめな為、粒直径の数値と照らし合わせて粒間隔の基準を定めた場合は、ブログ内の基準では粒間隔は狭い基準になる。


①シート硬度及び粒硬度 6 (少し硬め)
少し硬めのシート処方だと思いました。

②スポンジ硬度 2.5 (柔らかめ)
スポンジ硬度らしき表記の部分にはMediumと書いているのですが、Mediumの表記とは思えないくらいスポンジに柔らかさを感じる。
Soft表記かSoft+表記くらいが妥当?
TSP基準日本硬度換算だと26°付近に感じるくらいの硬度。
少し気泡大きめのレッドスポンジ。
少し気泡大きめな影響が働く為か、スポンジを指で触るとTSP基準日本硬度換算25.5°付近と感じるくらいのボールのめり込みが発生すると感じましたので、気泡の影響により体感硬度に僅かに補正が入る。

③シート+スポンジ硬度 4 (少し柔らかめ)
1.5mm程のスポンジ入りでの測定。
全体的な硬度や打球感は少し柔らかめかなと思いました。

④粒の曲がりやすさ 4 (少し曲がりにくい)
粒は少し曲がりにくいですが、
粒の硬度自体は極端に硬すぎるわけではなく、そこまで強い力をかけなくても粒の表面付近は変形してくれて、シート表面付近まで粒を曲げるのはそこまで難しいわけではない。
しかし、思いっきり粒を深く曲げるにはやや強いインパクトが必要になる。

⑤シート+スポンジ重量 4.5 (ほんの少し軽め)
1.5mm程のスポンジ入りでの測定。
ブログ内の基準では、ほんの少し軽めの数値が出る。

⑥特性分類値
防御特性 3.5 (少し表ソフト寄り)
回転特性 3.5 (少し表ソフト寄り)
総合特性 4 (少し表ソフト寄り)

〈評点の目安〉
評点0→ほぼ表ソフト
評点5→表ソフトと粒高の中間
評点9→ほぼ粒高に近い
評点10→ほぼ粒高

〈防御特性〉
粒は高めで粒直径は大きく、粒はやや硬め。
粒は少し曲がりにくいですが、シート表面付近まででしたら、粒を可動させるのはそこまで難しくはなく、ある程度可動はしてくれる。
粒表面に布目がないのも特徴。
シート表面は微妙に粘着力がある。
粘着力の強さは非粘着〜微粘着-くらいで、強い粘着力ではない。
半粒としては、相手の回転の影響は少し受けやすい為、
防御特性の評点は3.5点に。

(この項目は①回転影響の受けにくさ②粒の変形のしやすさ③粒の硬度の3つを見た上で、表ソフト寄りか粒高寄りか判断している項目です。)

〈回転特性〉
上手く力を伝える事が出来れば、
半粒の中ではやや強めの回転をかける事が出来ますので回転特性の評点は3.5点にしました。
(OXの状態での回転特性の評点は8点。半粒としては最大回転量は低め。)
柔らかめの1.5mm程のスポンジを組み合わせる事で最大回転量が半粒としては低めからやや高めまで変動。

シートには非粘着〜微粘着-くらいの粘着力はあるものの、控えめな粘着力である為か、最大回転量の上昇効果は僅かしか現れていないかもしれない。

また、球離れは少し遅めで、球持ちは確保出来ており、自分から回転を作る際の回転発生の成功率は少し高めではありますが、上手く回転を作るには強いインパクトは必要ではある。

(この項目は最大回転量の体感的な多さから表ソフト寄りか粒高寄りか判断している項目です。回転自体のかけやすさは評点材料にしていませんが、文章として載せております。)

〈総合特性〉
半粒の中ではやや強めの最大回転量を出せる見込みはあるとは思うものの、
半粒としては相手の回転の影響を少し受けやすい。
特性的には少し表ソフト寄りと思いましたので、総合特性の評点は4点に。

(※この項目は人によってかなり個人差のある項目で、その人の感覚により評点にばらつきの出やすい項目です。ラバーのどの特長を重視して表ソフト寄りか粒高寄りか判断するかでその数値は大きく変わります。)

(FLASHBACK【1.5mm】の場合は私個人の感覚だけでの判断では4点。私以外の方がどれくらいの点を出すかを判断したら1.5点〜7.5点くらいになるかなと思いましたが、ブログ記載用の評点は4点にしました。)

⑦難易度 8+α〜9 (スポンジの有無により可変。)
1.5mm→8+α (やや難しめ)
1.8mm、2.1mm→推定値8+α
OX→9 (難しい)

このラバーの特徴としては
◆シート処方は少し硬め。
◆粒表面に布目がない。
◆シート表面は微妙に粘着力がある。(粘着力の強さは非粘着〜微粘着-くらいで、強い粘着力ではない。)
◆粒間隔は狭い。
◆スポンジ硬度は柔らかめで、少し気泡大きめ。
◆全体硬度や打球感は少し柔らかめ。
◆弾みは半粒の中では中々強めで、飛距離の伸びはやや出やすい。
◆ボールの減速は少し効かせにくい
◆弾道は少し弧線弾道気味なりやすく、弧線は少し作りやすい。
◆球離れは少し遅め。
◆ボールの軌道のブレは起きやす過ぎず起きにく過ぎず。
◆ボールの不可解な滑り落ちが発生しやすいタイプではない。
【防御特性 3.5】半粒としては、相手の回転の影響は少し受けやすい。

等の特徴があると思います。


半粒としては弾みは中々強めで、飛距離の伸びはやや出やすい。
ボールの減速は少し効かせにくい。
オーバーミスには注意。

ボールの軌道のブレは起きやす過ぎず起きにく過ぎず。
球離れは少し遅めで、球持ちは確保出来ている。
半粒としては相手の回転の影響を少し受けやすい。

ボールコントロールは使い手自身の技術に左右される面はあるとは思いますが、
相手の回転の影響に負けずにボールの軌道、長短の制御を行う必要があり、
扱いは半粒ラバーとしてはやや難しめであると思いましたので、難易度の評点は8+αにしました。


(フリースペース②)
ボールの球質や変化に関しては
【変化の強さ 4.5】
ただボールを当てるだけだと相手の回転は残りにくく、ナックルになりやすいほうだと思います。
しかし、勝手に強いスピン反転をするような変化が起きやすいタイプではなく、
変化は表ソフトラバーとしては弱め。


(フリースペース③)
ラバーのスピード帯に関して

【FLASHBACK(1.5mm)】
弾みの強さ→中々強め
飛距離の伸びの出やすさ→やや出やすい
ボールの減速の効き具合→少し効かせにくい

【FLASHBACK(OX)】
弾みの強さ→少し強い
飛距離の伸びの出やすさ→少し出やすい
ボールの減速の効き具合→中間基準

となっている。

シート側とスポンジ側では、
スポンジ側のほうがスピードが高い。

1.5mm程のスポンジを組み合わせた場合はスピードは中々高めになりますが、OXの状態だと、スピードは少し高いくらいになるラバーとなっている。
スポンジを組み合わせた場合、オーバーミスには注意。


(簡易まとめ)
半粒としては粒が高く、
粒直径は大きく、粒表面に布目がない。
粒配列は横目。
シート表面は微妙に粘着力がある。
粘着力の強さは非粘着〜微粘着-くらいで、強い粘着力ではない。
シート処方は少し硬めで、スポンジは柔らかめ。全体硬度や打球感は少し柔らかめ。
回転発生の成功率は少し高め。
最大回転量は半粒としてはやや高めではありますが、上手く回転を作るには強いインパクトは必要ではある。
ナックルの球質は出やすいほうではありますが、勝手に強いスピン反転をするような変化が起きやすいタイプではなく、変化は表ソフトラバーとしては弱め。
半粒としては相手の回転の影響は少し受けやすい。

1.5mmのスポンジ入りの場合は、カテゴリ的には、個人的には少し表ソフト寄りのラバーだと感じました。

(OXの場合は、やや粒高寄りのカテゴリのラバーだと感じる。)

半粒としては弾みは中々強く、飛距離の伸びはやや出やすい。
ボールの減速は少し効かせにくい。
シート側とスポンジ側では、
スポンジ側のほうがスピードが高い。
1.5mm程のスポンジを組み合わせた場合はスピードは中々高めになりますが、OXの状態だと、スピードは少し高いくらいになるラバーとなっている。
スポンジを組み合わせた場合、
オーバーミスには注意。

ボールの軌道のブレは起きやす過ぎず起きにく過ぎず。
球離れは少し遅めで、球持ちは確保出来ている。
弾力を上手く制御出来れば相手に圧力をかけれる力はあるものの、圧力をかけるには自身のボールコントロールの技術が必要になりますし、スピンを作るのにもインパクトの強さは必要ではある。

FLASHBACKは、
柔らかめのレッドスポンジを組み合わせる事で、
中々強めの弾みを出せるようにしながらも、球持ちを良くして、ボールの軌道のコントロールの悪さを抑えようとした設計になっていると感じました。
しかし、
半粒としては相手の回転の影響を少し受けやすいですし、中々強めの弾力をしっかり調整する事も必要になる。
相手の回転に負けずにボールの軌道、長短を制御する為のボールコントロールが出来るかどうがが問われてくると思いましたし、
半粒としては扱いはやや難しめなラバーではあるとも思いました。