【nittaku ハモンド FA】
〈IE (エネルギー集約型表ソフトラバー)〉
黒 中 (1.4mm〜1.7mm)
サイズ 縦180mm×横170mm
パッケージ開封前 66.9g
全開封後 40.4g
カット後重量 28.7g (縦162mm×横160mm) 
※シェークラケットの寸法で、接着剤の重量は含まない。
重量比 0.710 (28.7g÷40.4g)

〈シート厚〉
ベース 0.3mm程
粒の高さ 1.0mm程
(円柱部分 0.2mm程)
(台形部分 0.8mm程)
トータル 1.3mm程

〈スポンジ厚〉
1.5mm程

〈シート+スポンジ厚〉
1.3mm程+1.5mm程=2.8mm程

〈粒形状〉
粒の高さ 1.0mm程
粒直径 2.0mm程
アスペクト比 0.5程
円柱+台形(台形部分広い)

〈粒間隔〉
縦 1.121mm程
横 3.333mm程
斜め 1.090mm程
合計値 5.544mm程 (やや低い)
 
〈粒配列〉
縦目

〈粒表面の布目〉
あり(荒め)

〈nittaku公式の性能数値〉
スピード 12.75
スピン 7.00
スポンジ硬度 35.0°(nittaku基準)

MADE IN JAPAN


(フリースペース①)
nittakuから販売している
IE【エネルギー集約型】表ソフトラバー。
スピード重視で弾みが良くボールコントロールもしやすく、ラバーの総重量も軽量。
硬さのあるトップシートに、合成ゴムを50%配合したスポンジを組み合わせてエネルギーロスを小さくしているとの事。

粒直径は2.0mm程。
粒形状は円柱+台形で、台形部分広い。
粒配列は縦目。

同社のハモンド FA スピードとはシートのゴム配合は異なると思われますし、組み合わせているスポンジも異なる。粒形状や粒間隔にも違いがある。シート硬度は同じくらいの硬度。

粒間隔の合計値はやや低く、粒間隔は結構狭め。


①シート硬度及び粒硬度 9 (かなり硬い)
粒硬度は、流石に中国製の硬質表ソフト程の硬さではありませんが、ショートピンプルの表ソフトとしては硬さのあるシートだと思いましたので、評点は9点に。

②スポンジ硬度 4.5 (ほんの少し柔らかめ)
ニッタク基準の硬度表記だと35.0°

TSP基準日本硬度で換算だと33°付近だと思う範囲の硬度。

ほんの少し気泡がある薄紫色のポンジ。

また、ほんの少し気泡がある影響が働く為か、TSP基準日本硬度換算32.5°付近と感じるくらいのボールのめり込みが発生すると感じましたので、使用感としては実際の硬度数値よりも少し低く感じやすい。 

③シート+スポンジ硬度 7 (やや硬め)
中(1.5mm程)のスポンジ入りでの測定。
シートの硬さをスポンジの柔らかさで緩和してくれますが、全体硬度や打球感はほんの少し硬めくらいに収まると判断し、評点は5.5点に。

④粒の曲がりやすさ 1.5 (結構曲がりにくい)
粒のゴム質がかなり硬く、
粒の台形部分も広く、粒間隔も結構狭めな影響が働く為か、粒は結構曲がりにくいタイプだと思いました。

⑤シート+スポンジ重量 4 (少し軽め)
中(1.5mm程)のスポンジ入りでの測定。
ブログ内の基準では少し軽めの数値が出る。

⑥難易度 7.5+α (中間基準)
このラバーの特徴としては
◆シート処方はかなり硬い。
◆スポンジ硬度はほんの少し柔らかめ。
◆全体硬度や打球感はやや硬め。
◆粒間隔は結構狭め。
◆弾みはショートピンプルの表ソフトとしては少し強く、飛距離の伸びも少し出やすい。
◆ボールの減速は効きやす過ぎず効きにく過ぎず。
◆弾道は中々弧線弾道になりやすく、弧線は作りやすい。
◆ボールの軌道のブレは起きやす過ぎず起きにく過ぎず。
◆球離れはやや早め。
◆ボールの不可解な滑り落ちが発生しやすいタイプではない。
【防御特性 0】表ソフトラバーとしては、相手の回転の影響は受けやす過ぎず受けにく過ぎず。
◆ラバーの総重量が少し軽め。

等の特徴があると思います。


ショートピンプルの表ソフトとしては弾みは少し強く、飛距離の伸びも少し出やすい。ボールの減速は効きやす過ぎず効きにく過ぎず。

打球感はやや硬め。
ボールの軌道のブレは起きやす過ぎず起きにく過ぎず、ボールの不可解な滑り落ちが発生しやすいタイプではないものの、
球離れもやや早めで、球持ちはそこまで良くはない。
弾道は中々弧線弾道になりやすく、高弾道性は中々強い。
ラバーの総重量も少し軽め。

ラバーを上手くコントロールするには、
全体硬度の硬さや球離れの早さに適応出来るかどうかが問われていきやすい。
ボールの軌道のコントロールも良過ぎず悪過ぎずですが、
ボールコントロール難度は中間基準くらいだと思いましたので、難易度の評点は7.5+αにしました。


(フリースペース②)
ボールの球質や変化に関しては
【変化の強さ 7.5】
ただボールを当てるだけだと相手の回転がほんの少し残ってくれる事もありますが、ナックル気味になる事もある。
変化は表ソフトラバーとしては強過ぎず弱過ぎずですが、変化が出やすいとは言い難い。
ナックル気味の球も出しやす過ぎず出しにく過ぎず。

自分から回転を作る際の回転発生成功率はまあまあ高めではありますが、球離れの早さに負けると、力負けした分だけ回転量も低下してしまう。
最大回転量はショートピンプルの表ソフトラバーとしては少し高い。
nittaku公式の性能数値だと、スピン値が7.00となっておりますが、個人的にはスピン値7.75でも良いと思うくらい、最大回転量の高さはあると感じました。
しかし、インパクトが強くないと、少し高い回転量にはならない。
強いキレを起こす際は、やや早めの球離れに負けないスイングを求められる。

また、ボールの切る切らないの違いを出すにはインパクトの工夫が必要になるとは思いますが、
自分から回転を作る際の回転発生の成功率はまあまあ高めで、自分から回転を作りやすい為、軽く回転をかけようとしただけでも自分から作った回転がボールに乗りやすい。


(簡易まとめ)
nittakuから発売された
ハモンドの表ソフト版。
日本製のIE【エネルギー集約型】表ソフトラバー。
粒は低くて粒直径は2.0mm程。
粒形状は円柱+台形で、台形部分広い。
粒配列は縦目。
粒間隔は結構狭め。
シート及び粒硬度はかなり硬い。
スポンジ硬度はほんの少し柔らかめ。
全体硬度や打球感はやや硬め。
球離れはやや早め。

繰り出される球質に関しては、
ただボールを当てるだけだと相手の回転がほんの少し残ってくれる事もありますが、ナックル気味になる事もある。
変化は表ソフトラバーとしては強過ぎず弱過ぎずですが、変化が出やすいとは言い難い。
ナックル気味の球も出しやす過ぎず出しにく過ぎず。
自分から回転を作る際の回転発生成功率はまあまあ高めではありますが、球離れの早さに負けると、力負けした分だけ回転量も低下してしまう。
最大回転量はショートピンプルの表ソフトラバーとしては少し高い。
しかし、インパクトが強くないと、少し高い回転量にはならない。
強いキレを起こす際は、やや早めの球離れに負けないスイングを求められる。

ショートピンプルの表ソフトとしては弾みの強さは少し強く、距離の伸びの出やすさも少し強めなくらい。
ボールの減速は効きやす過ぎず効きにく過ぎず。
ラバーの総重量も少し軽めで、
ラバーの高弾道性も中々強く、
ボールの不可解な滑り落ちが発生しやすいタイプではないのですが、
球持ちがあまり良くないですし、ボールの軌道のブレも起きやす過ぎず起きにく過ぎず。
ボールコントロール難度は中間基準くらいに収まっていると思いました。

ラバーを上手くコントロールするには、
全体硬度の硬さや球離れの早さに適応出来るかどうかが問われていきやすい。
あとは球離れの早さに負けると、スピンが伸び切らなくなる恐れもある為、
攻守において全体硬度の硬さや球離れの早さに負けない技量を求められる。

シート硬度の硬さがありながらも、ラバーの総重量が少し軽めであるのが特徴的な表ソフトラバーではあるとは思いましたが、
スピード、スピン、コントロールの3要素はどれも勝手に備わってくれる程優しくはないとは思いましたので、
このラバーの性能を活かしながらボールをコントロールするには、使い手の技術や精度が問われてくると思いました。