【DARKER CREA】
〈表ソフトラバー〉
黒 2.0mm
サイズ 縦172mm×横165mm 
パッケージ開封前 70.9g
全開封後 53.4g
カット後重量 40.6g (縦162mm×横160mm) 
※シェークラケットの寸法で、接着剤の重量は含まない。
重量比 0.760 (40.6g÷53.4g)
 
〈シート厚〉
ベース 0.4mm程
粒の高さ 1.0mm程
トータル 1.4mm程

〈スポンジ厚〉
2.3mm程

〈シート+スポンジ厚〉
1.4mm+2.3mm=3.7mm程

〈粒形状〉
粒の高さ 1.0mm程
粒直径 2.1mm程
アスペクト比 0.476程
台形

〈粒間隔〉
縦 3.307mm程 
横 1.025mm程 
斜め 1.029mm程 
合計値 5.361mm程 (低め)

〈粒配列〉
横目

〈粒表面の布目〉
あり

〈シート〉
日本製

〈スポンジ〉
2.0mmクリームスポンジ
スポンジ硬度 35度〜38度 (DARKER基準)


(フリースペース①)
DARKERから販売している表ソフトラバー。
粒配列は横目。
粒形状は台形。
粒硬度は粒高とほぼ同じ柔らかさ。
最大の回転をかけるために生まれた回転系表ソフトラバーとの事。
粒の高さは1.0mm程で、粒直径はかなり大きい。
粒形状は台形ではあるものの、粒の根元部分の内角は少し広め。

粒間隔の合計値は低めで、粒間隔はかなり狭め。

スポンジの種類が複数種存在し、
用途に応じて様々な種類のスポンジを選択出来る。また、OXの規格も存在する。

2.0mmクリームスポンジは
弾性を低めで扱いやすく回転もかけやすくしたとの事。

(しかし、スポンジの厚さを測ってみると2.3mm程の数値が出た為、この記事では2.3mm程のクリームスポンジを組み合わせた物を用いての検証結果を記載。)


①シート硬度及び粒硬度 5.5 (ほんの少し硬め)
シート処方はほんの少し硬めではあるとは思いますが、
ショートピンプルの表ソフトとしてはそこまで硬さがあるわけではない。

②スポンジ硬度 5 (中間硬度)
DARKER公式のスポンジ硬度の数値は35度〜38度。

TSP基準日本硬度で換算すると35°〜36°付近だと思う範囲で中間硬度付近か、それより僅かに硬めと思うくらいの硬度。

しかし、昨今の表ソフトラバーに用いるスポンジとしては少し硬さを感じる。

気泡なし。クリームスポンジ。


③シート+スポンジ硬度 5.5 (ほんの少し硬め)
2.3mm程のクリームスポンジ入りの物を用いての測定。
全体硬度や打球感はほんの少し硬めなくらいと思いましたので、評点は5.5点に。

④粒の曲がりやすさ 3 (やや曲がりにくい)
粒のゴム質はほんの少し硬めな程度ではありますが、
粒直径の大きさや台形形状の影響や、かなり狭めの粒間隔の影響も働く為か、粒はやや曲がりにくくなっていると思いましたので、評点は3点に。
OX、2.0mm共に粒はやや曲がりにくいですが、スポンジが入っているほうが粒の曲がりにくさがほんの少しですが抑えられる。

⑤シート+スポンジ重量 6.5 (やや重め)
2.3mm程のクリームスポンジ入りの物を用いての測定。
重量はやや重めと判断し、評点は6.5点にしました。
2.0mm程のスポンジ入りの個体なら、もう少し重量は下がるのかもしれません。

⑥難易度 7.5+α (中間基準)
このラバーの特徴としては
◆シート硬度及び粒硬度はほんの少し硬め。
◆スポンジ硬度は中間硬度付近。
◆全体硬度や打球感はほんの少し硬め。
◆粒間隔はかなり狭め。
◆弾みはショートピンプルの表ソフトとしてはやや強めで、飛距離の伸びはやや出やすい。
◆ボールの減速はまずまず効いてくれる。
◆弾道は中々弧線弾道気味になりやすく、弧線は作りやすい。
◆ボールの軌道のブレは起きやす過ぎず起きにく過ぎず。
◆ボールの球離れは少し早め。
◆ボールの不可解な滑り落ちが発生しやすいタイプではない。
【防御特性 −0.5】表ソフトラバーとしては、相手の回転の影響はほんの少し受けやすい。
◆ラバーの重量はやや重め。

等の特徴があると思います。


弾性を低めているとの事ですが、
ショートピンプルの表ソフトとしては弾みはやや強めで、飛距離の伸びはやや出やすい。
CREA【OX】とスピード帯はあまり変わらない。
ボールの減速はまずまず効いてくれる。

球離れは少し早めで、少し球持ちが悪い。
ボールの軌道のブレは起きやす過ぎず起きにく過ぎず。
表ソフトラバーとしては、相手の回転の影響はほんの少し受けやすい。

また、ラバーの重量も今回用いた個体の場合はやや重め。

弾みの強さはやや強めで球離れが少し早めで球持ちは少し悪いですが、
ボールの長短の調整自体がやりにくいわけではない。

このラバーを上手くコントロールするにはやや強めの弾みや少し早めの球離れがある中で、相手の回転に負けずにボールの軌道と長短を制御出来るかが問われる。
難易度7.5+に入れれる程ではないとは思うものの、ボールコントロール難度は中間基準くらいだと思いましたので、難易度の評点はブルースポンジと同じ評点の7.5+αにしましたが、ブルースポンジよりも球持ちがほんの少し悪くなっているのが気にかかりました。


(フリースペース②)
ボールの球質や変化に関しては
【変化の強さ 7.5】
ただボールを当てるだけだと相手の回転がほんの少し残ってくれる事もありますが、ナックル気味になる事もある。
変化は表ソフトラバーとしては強過ぎず弱過ぎずですが、変化が出やすいとは言い難い。
ナックル気味の球も出しやす過ぎず出しにく過ぎず。

自分から回転を作る際の回転発生の成功率はやや高めで、最大回転量はショートピンプルの表ソフトとしてはやや高め。
しかし、インパクトが甘いと稀に回転が不発気味になる事がありますし、インパクトが強くないとやや高めの回転量にはならない。
回転を作るには球離れの早さに負けないインパクトが必要になる。

また、CREA【OX】のブログ内での変化の強さの数値は5。変化は表ソフトラバーとしてはやや弱いと評価している。


(簡易まとめ)
粒は低くて、
粒硬度はほんの少し硬めではありますが、ショートピンプルの表ソフトとしてはそこまで粒の硬さがあるわけではない。
粒はやや曲がりにくい。
スポンジは中間硬度付近かそれより僅かに硬めくらいのクリームスポンジを搭載している。
球離れは少し早めで、球持ちが少し悪い。(もしかしたらブルースポンジよりもほんの少し球持ちが悪くなっているかもしれません。)
最大回転量はやや高めではあるものの、
自分から回転を作る際の回転発生成功率はOXと比べてもあまり向上しておらず。
インパクトが甘いと稀に回転が不発気味になる事がありますし、インパクトが強くないと、やや高めの回転量にはならない。

ショートピンプルの表ソフトとしては弾みはやや強めで、飛距離の伸びはやや出やすい。
CREA【OX】とスピード帯はあまり変わらない。
ボールの減速はまずまず効いてくれますしボールの長短の調整がやりにくいわけではないですが、弾性は弱いわけではない。
一応、ブルースポンジや特注イエロースポンジよりは弾性はほんの少し抑えられてはいるでしょうか。
ボールの軌道のブレは起きやす過ぎず起きにく過ぎず。
表ソフトラバーとしては、相手の回転の影響はほんの少し受けやすい。
また、ラバーの重量は軽くはない。

ボールコントロール難度は中間基準くらいに収まっていると思いましたが、ブルースポンジよりも球持ちがほんの少し悪くなっているが気にかかりましたので、総合的なボールコントロールの難易度はブルースポンジとあまり変わらないと思いました。
このラバーを上手くコントロールするにはやや強めの弾みや少し早めの球離れがある中で、相手の回転に負けずにボールの軌道と長短を制御出来るかが問われると思います。

2.0mm程のスポンジ入りの場合は
球持ちが少し悪く、
回転系表ソフトとしては回転がそこまで作りやすいわけではない為、インパクトや技術が甘いと、今一つ回転を武器に取り入れにくく感じる恐れも少しあると思いました。
弾みはやや強めではありますが、
勝手に強い攻撃性を持つボールが出せる程甘くはない面はありますので、このラバーで攻撃性を確保したい場合は、攻撃性は自分で補う必要も生じやすいラバーであるとも感じました。

(あとは、メーカー側の狙いの通り、スポンジの種類や有無によるカスタムの調整も効くラバーではあるとも思います。
スポンジの感触と弾力をほんの少し上げたい場合はブルースポンジ。
スポンジの感触は欲しいが弾力はOXの時と同じくらいにしたい場合はクリームスポンジ。
弾力の強さをほんの少し上げながら、ラバーの総重量を抑えたり、回転発生を更にやりやすくしたり、コントロール性能を向上させたい場合は特注イエロースポンジ。
スポンジがいらない場合はOX、
カット型の仕様の物を求める場合はカット用スポンジ。
等、それぞれの目的に応じてカスタムも調整可能な表ソフトとしての運用が出来る特性もあるのかもしれません。)

CREAは2022年4月、廃番。