〈粒高ラバー〉
黒 (1.1mm〜1.2mm)
サイズ 縦182mm×横168.5mm
パッケージ開封前 64.9g
全開封後 43.1g
カット後重量 30.9g (縦162mm×横160mm)
※シェークラケットの寸法で、接着剤の重量は含まない。
重量比 0.716 (30.9g÷43.1g)
黒 OX
カット後重量 16.5g (縦162mm×横160mm)
※シェークラケットの寸法で、接着剤の重量は含まない。
〈シート厚〉
ベース 0.2mm程
粒の高さ 1.6mm程
(円柱部分 1.55mm程)
(台形部分 0.05mm程)
トータル 1.8mm程
〈スポンジ厚〉
1.1mm
〈シート厚+スポンジ厚〉
1.8mm+1.1mm=2.9mm
〈粒形状〉
粒の高さ 1.6mm程
粒直径 1.7mm程
アスペクト比 0.941程
円柱+根元台形
〈粒間隔〉
縦 3.05mm程
横 1.027mm程
斜め 1.036mm程
合計値 5.113mm程 (結構低い)
〈粒配列〉
横目
〈粒表面の布目〉
あり
〈JOOLA公式の性能表記〉
スピード Low(低)
スピン Medium(中)
適性 DEF- 〜DEF EX
スポンジ硬度 50°
Made in Japan
(フリースペース①)
欧州メーカー。
JOOLAから販売している日本製の粒高ラバー。
JOOLA契約の陳衛星選手使用と、カタログに記載されている。
粒の高さは1.6mm程。
粒直径は1.7mm程。
粒間隔の合計値は結構低く、粒間隔は狭い。
シートのベースが薄い。
粒配列は横目。
粒形状は円柱+根元台形。台形部分はあまり目立たないですが、完全な円柱ではない。
【オクトパス【JOOLA】はITTFの公認が切れた為、試合での使用不可。】
①シート硬度及び粒硬度 6 (少し硬め)
シート処方は少し硬めの硬度と判断し、評点は6点に。
②スポンジ硬度 9 (かなり硬い)
JOOLA公式の性能表記だと
スポンジ硬度は50°
しかし、数値以上に硬さを感じる為、TSP基準日本硬度換算だと55°くらいに感じる。
TSPのカールシリーズに使わている55°のスポンジと同等くらいの硬さ。
気泡なし。イエロースポンジ。
③シート+スポンジ硬度 7 (やや硬め)
1.1mm程のスポンジ入りの物を用いての測定。
シートは少し硬めで、スポンジはかなり硬いですが、全体硬度や打球感はやや硬めくらいの基準と判断。
④粒の曲がりやすさ
1.1mm程のスポンジ入り→4.5 (ほんの少し曲がりにくい)
OX→4 (少し曲がりにくい)
【1.1mm程のスポンジ入りの場合】
OXの時よりは粒の曲がりにくさが僅かながら抑えられるものの、粒間隔が狭くシートも少し硬めな影響が現れる為か、粒はほんの少し曲がりにくくなっている為、評点は4.5点に。
軽打でも粒はある程度深く曲がってはくれるものの、粒を潰す勢いで深く曲げるのはやや難しい。
【OXの場合】
スポンジ入りの時よりも粒の曲がりにくさが少し上昇。粒は少し曲がりにくくなっていると思いましたので、評点は4点に。
軽打でも粒はある程度深く曲がってはくれるものの、粒を潰す勢いで深く曲げるのは難しめ。
⑤シート重量 4 (少し軽め)
OXのラバーとしては少し軽めの数値が出ました。
⑥スポンジ重量 8.5 (かなり重い)
硬質中国スポンジには僅かに及ばない気もしますが日本製のスポンジの中では重い材質だと思います。
⑦シート+スポンジ重量 4.5 (ほんの少し軽め)
1.1mm程のスポンジ入りでの測定。
スポンジの材質が重めな為、OXと比べると重量はかさむものの、ブログ内の基準では総重量はほんの少し軽めの基準に収まる。
⑧難易度 7.5+α (中間基準)
【1.1mm程のスポンジ入りの場合】
このラバーの特徴としては
◆シート硬度及び粒硬度は少し硬め。
◆粒間隔は狭い。
◆シートのベースが薄い。
◆スポンジはかなり硬い。
◆全体硬度や打球感はやや硬め。
◆ラバー総重量はほんの少し軽め。
◆弾みは日本の粒高としては弾みすぎず弾まなすぎず中間くらいですが、飛距離の伸びは少し出やすい。
◆ボールの減速はまずまず効かせやすい。
◆【高弾道性の強さ 2】弾道はやや弧線弾道気味になりやすく、弧線はまあまあ作りやすい。
◆ボールの軌道のブレは起きやす過ぎず起きにく過ぎず。
◆球離れは少し早め。
◆【回転影響の受けにくさ 9】粒高としては少し相手の回転の影響を受けやすい。
◆ボールの不可解な滑りが発生しやすいタイプではない。
等の特徴があると思います。
弾みの強さは粒高の中では中間クラスくらい。飛距離の伸びは少し出やすくはあるものの、ボールの減速はまずまず効かせやすく、調整が出来るようになると長短の緩急をつける事が可能。
衝撃減衰効果はOXの時より少しか増加していますが、衝撃吸収力に優れているとは言い難い。
極端に球持ちが悪いわけではないものの球離れは少し早め。
粒高としては少し相手の回転の影響を受けやすいですが、1.1mm程のスポンジを組み合わせても少し回転影響を受けやすいくらいで済むのが救い。
ボールの軌道のコントロールは極端に悪くはないが、良いというわけではない。
ラバーの高弾道性はやや強め。また、低弾道な球も出せるようになっている。
また、1.1mm程のスポンジ入りでもラバー総重量はほんの少し軽めで収まりやすい。
ボールコントロール難度は中間基準くらいだと思いましたので、難易度の評点はOXの時と同じ7.5+αにしました。
【OXの場合】
このラバーの特徴としては
◆シート硬度及び粒硬度は少し硬め。
◆粒間隔は狭い。
◆シートのベースが薄い。
◆シートの弾みは粒高としては弾みすぎず弾まなすぎず中間クラスですが、飛距離は少し伸びが出やすい。
◆ボールの減速はまずまず効かせやすい。
◆球離れは少し早い。
◆打球感は少し硬い。
◆衝撃減衰効果は高過ぎず低過ぎず。
◆【高弾道性の強さ 1】弾道は少し弧線弾道気味になりやすく、弧線は少し作りやすい。
◆ボールの軌道のブレは起きやす過ぎず起きにく過ぎず。
◆ボールの不可解な滑りが発生しやすいタイプではない。
◆【回転影響の受けにくさ 10】粒高としては相手の回転の影響は受けやす過ぎず受けにく過ぎず。
等の特徴があると思います。
ボールの弾みは粒高ラバーとしては弾みすぎず弾ませすぎず中間クラスで、飛距離の伸びが少し出やすい面はありますが、ボールの減速はまずまず効かせやすい。
シート処方は少し硬めで、シートのベースが薄いのですが、粒間隔が狭い影響も現れる為か、OXの粒高としては衝撃減衰効果は高過ぎず低過ぎずの基準に収まっている。
極端に球持ちが悪いわけではないものの、球離れは少し早い。
ボールの不可解な滑りが発生しやすいタイプではない。
ラバーの高弾道性は少し強め。また、低弾道な球も出せるようになっている。
また、
ボールの軌道のブレは起きやす過ぎず起きにく過ぎず。
ボールコントロール難度は中間基準くらいだと思いましたので、難易度の評点は1.1mm程のスポンジ入りの時と同じ7.5+αにしました。
(フリースペース②)
【1.1mm程のスポンジ入りの場合】
キレや変化量に関しては
粒を深く曲げながらシートやスポンジの引きつれを起こしてボールを切っていく事が出来れば、
粒高としては中々強い回転を作る事が可能ではありますし、回転発生の成功率も少し高く、最大回転量は粒高ラバーとしては中々高くはありますが、
粒はほんの少し曲がりにくく、球離れも少し早めな影響が出る為か、インパクトの強さやヘッドスピードの早さが足りないと強いキレは作りにくい為、簡単に強いキレを作れる程甘くはない。
【変化の強さ 6.5】
ただボールを当てるだけだと相手の回転はやや残りにくく、ややナックル気味の球質になりやすいほうだと思います。
勝手に強いスピン反転をするような変化が起きやすいタイプではなく、
変化は粒高ラバーとしてはやや弱め。
1.1mm程のスポンジ入りの場合は、上手く扱えないとキレや変化を感じ取りにくくなる恐れもあり、強いキレもやや作りにくい。
【OXの場合】
キレや変化量に関しては
自分から回転を作る際の回転発生の成功率は少し高め。
最大回転量はOXの粒高ラバーとしてはまあまあ高め。
しかし、自分から強いキレを起こせるインパクトの強さやヘッドスピードの早さがないとキレの強さは伸びにくい。
【変化の強さ 7.5】
ただボールを当てるだけだと相手の回転がほんの少し残ってくれる事もありますが、ナックル気味になる事もある。
変化は粒高ラバーとしては少し弱め。
ナックル気味の球は出しやす過ぎず出しにく過ぎず。
(簡易まとめ)
JOOLAから販売している日本製の粒高ラバー。
粒の高さは1.6mm程。
粒直径は1.7mm程。
シートのベースが薄い。
粒間隔は狭い。
シート、粒の硬度は少し硬め。
スポンジ硬度はかなり硬い。
粒は1.1mm程のスポンジ入りの場合はほんの少し曲がりやすい。OXの場合は少し曲がりにくい。
OX、1.1mm程のスポンジ入り共に難易度の評点は7.5+α(中間基準)。
1.1mm程のスポンジ入りでもラバー総重量はほんの少し軽めで収まりやすい。
球離れの早さが少しある。
弾力は高過ぎないですし、
極端な扱いにくさではないものの、
ボールコントロールの軌道のコントロールは良くも悪くもない。
また、弾力もそこまで強くはなく、
変化は1.1mmのスポンジ入りの場合はやや弱め。OXの場合も少し弱め。
上手くラバーを扱えないとキレと変化のトータルも伸ばしにくく、シートが少し硬めで曲がりにくさもある粒からは攻撃性の強さの発揮の難しさもある。
ボールコントロール不良のスランプによる大事故が起きやすいタイプではないものの、攻撃性の強さを伸ばせないと、回転が緩くなりやすく、回転を強くするには自身のパワーと技術やラバーに対しての相性も問われてくると思いますし、少し硬めシートで粒も中々太めで曲がりにくさもあり、攻撃性の強さを伸ばすのも中々大変なのも印象的な粒高ラバーだと思いました。

