【nittaku ソニックAR】
〈IE (エネルギー集約型表ソフトラバー)〉
黒 中 (1.4mm〜1.7mm)
サイズ 縦180mm×横170mm
パッケージ開封前 61.4g
全開封後 36.4g
カット後重量 25.7g (縦162mm×横160mm) 
※シェークラケットの寸法で、接着剤の重量は含まない。
重量比 0.706 (25.7g÷36.4g)
 
〈シート厚〉
ベース 0.3mm程
粒の高さ 1.0mm程
(円柱部分 0.2mm程)
(台形部分 0.8mm程)
トータル 1.3mm程

〈スポンジ厚〉
1.5mm程

〈シート+スポンジ厚〉
1.3mm程+1.5mm程=2.8mm程

〈粒形状〉
粒の高さ 1.0mm程
粒直径 1.9mm程
アスペクト比 0.526程
円柱+台形(台形部分広い)

〈粒間隔〉
縦 1.225mm程
横 3.5mm程
斜め 1.225mm程
合計値 5.950mm程

〈粒配列〉
縦目

〈粒表面の布目〉
あり

〈nittaku公式の性能数値〉
スピード 13.75
スピン 7.25
スポンジ硬度 32.5°(nittaku基準)

MADE IN JAPAN


(フリースペース①)
nittakuから販売している
IE【エネルギー集約型】表ソフトラバー。

スピードの高さを売りにしており、2020年3月1日新発売。
硬さのあるトップシートに少し柔らかめの32.5°(nittaku基準)のスポンジを組み合わせている。

粒直径は1.9mm程。
粒形状は円柱+台形で、台形部分広い。
粒配列は縦目。

粒間隔の合計値は5.950mm程。ブログ内の基準では高過ぎず低過ぎず、中間基準。
しかし、粒直径の数値と照らし合わせて粒間隔の基準を定めた場合は、ブログ内の基準では粒間隔は狭めの基準になる。

同社のハモンド FA スピードとシートの構造が似ておりますが、部分的に細かな違いも見られる。
ハモンド FA スピードよりも粒直径が0.5mm程大きくなっており、粒の間隔の取り方も若干違いがある。
粒表面の布目はソニックARのほうが若干荒さが抑えられている。
粒形状もソニックARのほうが円柱部分が少し少なくなっており、台形部分は少し多くなっている。
シートのゴム配合が同一かどうかはわかりませんが、ソニックARもハモンド FA スピードと同様、硬さのあるトップシートが採用されている。

【ソニックAR】
粒直径 1.9mm程
粒の高さ 1.0mm程
(円柱部分 0.2mm程)
(台形部分 0.8mm程)

【ハモンド FA スピード】
粒直径 1.85mm程
粒の高さ 1.0mm程
(円柱部分 0.3mm程)
(台形部分 0.7mm程)


①シート硬度及び粒硬度 9 (かなり硬い)
粒硬度は、流石に中国製の硬質表ソフト程の硬さではありませんが、ショートピンプルの表ソフトとしては硬さのあるシートだと思いましたので、評点は9点に。

②スポンジ硬度 4 (少し柔らかめ)
ニッタク基準の硬度表記だと32.5°

TSP基準日本硬度に換算すると32度付近だと思う硬度。

ほんの少し気泡がある。

クリームスポンジ。


③シート+スポンジ硬度 6 (少し硬め)
中(1.5mm程)のスポンジ入りでの測定。
シートの硬さをスポンジの柔らかさで緩和してくれますが、全体硬度や打球感は少し硬めくらいになっていると判断し、評点は6点に。

④粒の曲がりやすさ 2.5 (やや曲がりにくい)
シート単体で見ると粒の硬さの主張の強さや、粒の台形部分の広さの影響が働く為、粒は曲がりにくい設計にはなっているとは思いますが、少し柔らかめのスポンジが粒の曲がりにくさを緩和してくれる為か、粒はやや曲がりにくいくらいになっていると判断し、評点は2.5点に。
粒に力がかかると、粒の根元付近が稼働してくれる。強めの力がかかると粒の先端付近にも傾斜が発生する。

⑤総重量 3.5 (やや軽め)
中(1.5mm程)のスポンジ入りでの測定。
ブログ内の基準ではやや軽めの基準に。

⑥難易度 8+ (少し難しめ〜少し難しい)
このラバーの特徴としては
◆シート処方はかなり硬い。
◆スポンジ硬度は少し柔らかめ。
◆粒間隔は狭め。
◆弾みはショートピンプルの表ソフトとしては中々弾みが強く、飛距離の伸びも中々出やすい。
◆ボールの減速は少し効かせにくい。
◆弾道はまあまあ弧線弾道になりやすく、弧線はまあまあ作りやすい。
◆ボールの軌道のブレは起きやす過ぎず起きにく過ぎず。
◆ボールの球離れは少し早め。
◆ボールの不可解な滑り落ちが発生しやすいタイプではない。
【防御特性 0】表ソフトラバーとしては、相手の回転の影響は受けやす過ぎず受けにく過ぎず。
◆ラバーの総重量がやや軽め。

等の特徴があると思います。


ショートピンプルの表ソフトとしては弾みは中々強く、飛距離も中々伸びが出やすい。
ボールの減速は少し効かせにくい。
減速が効かなかった時のオーバーミスには注意。
ボールの軌道のブレは起きやす過ぎず起きにく過ぎず。
球離れは少し早めではありますが、ボールのコントロールを極端に妨げる程の球持ちの悪さがあるわけではない。
弾道はまあまあ弧線弾道になりやすく、ラバーの高弾道性もまあまあ強い。
また、ラバーの総重量がやや軽めなのも特徴的。

ボールの弾み過ぎや飛び過ぎによるオーバーミスや、少し早めの球離れに関しては警戒は必要になるのかもしれませんが、ボールの長短のコントロール自体がやりにくいタイプではなく、ラケットの総重量過多によるラケット操作不良を誘発しにくい重量ではある。

ボールコントロール難度は少し難しめ〜少し難しいくらいと思いましたが、
同社のハモンド FA スピードのほうがコントロール性能は高いと思いましたので、
難易度の評点は8+に。
(ハモンド FA スピードの難易度の評点は7.5+α(中間基準))


(フリースペース②)
ボールの球質や変化に関しては
【変化の強さ 7.5】
ただボールを当てるだけだと相手の回転がほんの少し残ってくれる事もありますが、ナックル気味になる事もある。
変化は表ソフトラバーとしては強過ぎず弱過ぎずですが、変化が出やすいとは言い難い。
ナックル気味の球も出しやす過ぎず出しにく過ぎず。

自分から回転を作る際の回転発生の成功率はやや高い。
最大回転量の高さはショートピンプルの表ソフトの中では少し高め。
nittaku公式の性能数値だと、スピン値が7.25となっておりますが、7.50はあっても良いと思われる。
しかし、キレを起こす際は、少し早めの球離れに負けずに、強いインパクトやヘッドスピードの早さを出せるかは問われる。


(簡易まとめ)
2020年3月1日に
nittakuから発売された
日本製のIE【エネルギー集約型】表ソフトラバー。
粒は低くて粒直径は1.9mm程。
粒形状は円柱+台形で、台形部分広い。
粒配列は縦目。
粒間隔は狭め。
シート及び粒硬度はかなり硬い。
スポンジ硬度は少し柔らかめ。
全体硬度や打球感は少し硬め。
球離れも少し早めではありますが、ボールのコントロールを極端に妨げる程の球持ちの悪さがあるわけではない。

表ソフトラバーとしては中々弾みは強くて、飛距離も中々伸びが出やすく、ラバーの総重量の軽さが特徴的でしょうか。

自分から回転を作る際の回転発生の成功率はやや高い。
最大回転量の高さはショートピンプルの表ソフトの中では少し高め。
nittaku公式の性能数値だと、スピン値が7.25となっておりますが、7.50はあっても良いと思われる。
しかし、キレを起こす際は、少し早めの球離れに負けずに、強いインパクトやヘッドスピードの早さを出せるかは問われる。

ボールコントロール難度は少し難しめ〜少し難しいくらいと思いました。
ラバーを上手く扱うには、オーバーミスや少し早めの球離れに負けない立ち回りを要求されると思います。