【nittaku ハモンド FA スピード】
〈IE (エネルギー集約型表ソフトラバー)〉
黒 中厚 (1.5mm〜1.7mm)
サイズ 縦180mm×横170mm
パッケージ開封前 65.4g
全開封後 38.1g
カット後重量 27.0g (縦162mm×横160mm) 
※シェークラケットの寸法で、接着剤の重量は含まない。
重量比 0.708 (27.0g÷38.1g)
 
〈シート厚〉
ベース 0.3mm程
粒の高さ 1.0mm程
(円柱部分 0.3mm程)
(台形部分 0.7mm程)
トータル 1.3mm程

〈スポンジ厚〉
1.7mm程

〈シート+スポンジ厚〉
1.3mm程+1.7mm程=3.0mm程

〈粒形状〉
粒の高さ 1.0mm程
粒直径 1.85mm程
アスペクト比 0.540程
円柱+台形(台形部分広め)

〈粒間隔〉
縦 1.292mm程
横 3.507mm程
斜め 1.253mm程
合計値 6.052mm程

〈粒配列〉
縦目

〈粒表面の布目〉
あり(荒め)

〈nittaku公式の性能数値〉
スピード 14.00
スピン 7.00
スポンジ硬度 30.0°(nittaku基準)

MADE IN JAPAN


(フリースペース①)
nittakuから販売している
IE【エネルギー集約型】表ソフトラバー。
同社のハモンドFAよりも更にスピードを高めたラバー。
硬さのあるトップシートにやや柔らかい弾力性強化スポンジを組み合わせている。

粒直径は1.85mm程。
粒形状は円柱+台形で、台形部分広め。
粒配列は縦目。

粒間隔の合計値は6.052mm程。ブログ内の基準では高過ぎず低過ぎず、中間基準。
しかし、粒直径の数値と照らし合わせて粒間隔の基準を定めた場合は、ブログ内の基準では粒間隔はやや狭めの基準になる。

(2020年版のカタログにはこのラバーは掲載されておらず、廃番となっている。)


①シート硬度及び粒硬度 9 (かなり硬い)
粒硬度は、流石に中国製の硬質表ソフト程の硬さではありませんが、ショートピンプルの表ソフトとしては硬さのあるシートだと思いましたので、評点は9点に。

②スポンジ硬度 3 (やや柔らかい)
ニッタク基準の硬度表記だと30.0°

TSP基準日本硬度に換算しても30.0°付近だと思う範囲の硬度。

少し気泡があるクリームスポンジ。


しかし、少し気泡がある影響が働く為か、TSP基準日本硬度換算28°〜30°付近と感じるくらいのボールのめり込みが発生すると感じましたので、使用感としては実際の硬度数値よりもほんの少し低く感じやすい。


③シート+スポンジ硬度 5.5 (ほんの少し硬め)
中厚(1.7mm程)のスポンジ入りでの測定。
シートの硬さをスポンジの柔らかさで緩和してくれますが、全体硬度や打球感はほんの少し硬めくらいに収まると判断し、評点は5.5点に。

④粒の曲がりやすさ 3 (やや曲がりにくい)
シート単体で見ると粒の硬さの主張の強さや、粒の台形部分の広さの影響が働く為、粒は曲がりにくい設計にはなっているとは思いますが、やや柔らかいスポンジが粒の曲がりにくさを緩和してくれる為か、粒はやや曲がりにくいくらいに収まっていると判断し、評点は3点に。
粒に力がかかると、粒の根元と先端付近が同時くらいのタイミングで稼働してくれる。

⑤総重量 3.5 (やや軽め)
中厚(1.7mm程)のスポンジ入りでの測定。
ブログ内の基準ではやや軽めの基準に。

⑥難易度 7.5+α (中間基準)
このラバーの特徴としては
◆シート処方はかなり硬い。
◆スポンジ硬度はやや柔らかい。
◆粒間隔はやや狭め。
◆弾みはショートピンプルの表ソフトとしては中々弾みが強く、飛距離の伸びも中々出やすい。
◆ボールの減速は少し効かせにくい。
◆弾道は中々弧線弾道になりやすく、弧線は作りやすい。
◆ボールの軌道のブレは少し生じにくい。
◆ボールの球離れはほんの少し早め。
◆ボールの引っかかりは良く、ボールの不可解な滑り落ちが発生しやすいタイプではない。
【防御特性 0】表ソフトラバーとしては、相手の回転の影響は受けやす過ぎず受けにく過ぎず。
◆ラバーの総重量がやや軽め。

等の特徴があると思います。


ショートピンプルの表ソフトとしては弾みは中々強く、飛距離も中々伸びが出やすい。
ボールの減速は少し効かせにくい。
減速が効かなかった時のオーバーミスには注意。

ボールの軌道のブレは少し生じにくく、軌道のコントロールは良好。
球離れはほんの少し早めではありますが、球持ちは悪くなく、ボールをコントロールする為の球持ちは確保出来ている。
弾道は中々弧線弾道になりやすく、ラバーの高弾道性は中々強い。弧線も作りやすい。
また、ラバーの総重量がやや軽めなのも特徴的。

ボールの弾み過ぎや飛び過ぎによるオーバーミスへの警戒は必要になりやすいかもしれませんが、オーバーミス以外でラバーの扱いの妨げになりやすい不安要素は薄め。
ボールの長短の制御がやりにくいわけではなく、
球離れもほんの少し早めな程度で、球持ちの良さも確保出来ていますし、ボールの軌道のブレも少し生じにくく、ラバーの高弾道性も中々強い。

オーバーミスに対しての対応力や、自分でボールの長短を調整する技術は必要になるかもしれませんし、
難易度7.5+に入れれる程ではないとは思うものの、
ールコントロール難度は中間基準くらいだと思いましたので、難易度の評点は7.5+αにしました。


(フリースペース②)
ボールの球質や変化に関しては
【変化の強さ 7.5】
ただボールを当てるだけだと相手の回転がほんの少し残ってくれる事もありますが、ナックル気味になる事もある。
変化は表ソフトラバーとしては強過ぎず弱過ぎずですが、変化が出やすいとは言い難い。
ナックル気味の球も出しやす過ぎず出しにく過ぎず。

自分から回転を作る際の回転発生の成功率はまあまあ高め。
最大回転量の高さはショートピンプルの表ソフトとしては少し高い。
nittaku公式の性能数値だと、スピン値が7.00となっておりますが、ブログ内の基準では、スピン値7.75でも良いと思うくらい、最大回転量の高さはあると感じました。

また、ボールの切る切らないの違いを出すにはインパクトの工夫が必要になるとは思いますが、
自分から回転を作る際の回転発生の成功率はまあまあ高めで、自分から回転を作りやすい為、軽く回転をかけようとしただけでも自分から作った回転がボールに乗りやすい。


(簡易まとめ)
nittakuから発売された
ハモンドの表ソフト版。
日本製のIE【エネルギー集約型】表ソフトラバー。
粒は低くて粒直径は1.85mm程。
粒形状は円柱+台形で、台形部分広め。
粒配列は縦目。
粒間隔はやや狭め。
シート及び粒硬度はかなり硬い。
スポンジ硬度はやや柔らかい。
全体硬度や打球感はほんの少し硬めくらいで収まっている。
球離れもほんの少し早めで収まっていて、ボールをコントロールする為の球持ちは確保出来ている。
ラバーの高弾道性も中々強い。

表ソフトラバーとしては中々強い弾力や、ボールの軌道のブレが少し生じにくい点が印象的ですが、まあまあ高めの回転発生成功率や、ラバーの総重量の軽さも印象的ですし、最大回転量もショートピンプルの表ソフトとしては少し高い。
nittaku公式の性能数値だと、スピン値が7.00となっておりますが、ブログ内の基準では、スピン値7.75でも良いと思うくらい、最大回転量の高さはあると感じる。

オーバーミスに対しての対応力や、自分でボールの長短を調整する技術は必要になるかもしれませんが、軌道のコントロールは良好。
ボールコントロール難度は中間基準くらいに収まっていると思いました。