【TSP スペクトル・スピード】
〈表ソフトラバー〉
黒 中 (1.4mm〜1.7mm)
サイズ 縦172mm×横165mm
パッケージ開封前 67.1g
全開封後 44.2g
カット後重量 33.8g (縦162mm×横160mm) 
※シェークラケットの寸法で、接着剤の重量は含まない。
重量比 0.764 (33.8g÷44.2g)
 
〈シート厚〉
ベース 0.3mm程
粒の高さ 1.0mm程
(円柱部分 0.3mm程)
(台形部分 0.7mm程)
トータル 1.3mm程

〈スポンジ厚〉
1.4mm程

〈シート+スポンジ厚〉
1.3mm程+1.4mm程=2.7mm程

〈粒形状〉
粒の高さ 1.0mm程
粒直径 2.0mm程
アスペクト比 0.5程
円柱+台形(台形部分広め)
 
〈粒間隔〉
縦 1.117mm程 
横 3.36mm程 
斜め 1.096mm程 
合計値 5.573mm程 (やや低め)

〈粒配列〉
縦目

〈粒表面の布目〉
あり

〈TSP公式の性能数値〉
スピード 10+α
スピン 6.25
スポンジ硬度 45±3°


(フリースペース①)
TSPから販売している表ソフトラバー。
高弾性ハイスピード表ソフト(スピード系表ソフト)として長年人気を博しているスペクトルにハードスポンジを搭載したモデル。
ノーマルのスペクトルよりも、スポンジ硬度の数値が10度上がって、45±3°となっており、スピードの数値は10+αとなっている。
粒間隔の合計値はやや低めで、粒間隔は結構狭め。


①シート硬度及び粒硬度 9 (かなり硬い)
粒硬度は、流石に中国製の硬質表ソフト程の硬さではありませんが、ショートピンプルの表ソフトとしては硬さのあるシートだと思いました。

②スポンジ硬度 7.5 (やや硬い)
TSP基準日本硬度45°のスポンジはやや硬いスポンジ。指で触っても大分硬さを感じる。
気泡なし。ホワイトスポンジ。

③シート+スポンジ硬度 8 (硬め)
中(1.5mm)のスポンジでの測定。
シート、スポンジ共に硬さを感じる為か、全体硬度や打球感も硬めに感じる。評点は8点に。

④粒の曲がりやすさ 1.5 (結構曲がりにくい)
粒のゴム質がかなり硬めで、
粒の台形部分も広めで、粒間隔も結構狭めな影響が働く為か、粒は結構曲がりにくいタイプだと思いました。

⑤シート+スポンジ重量 5 (中間重量)
1.5mm(中)のスポンジでの測定。
ほんの少し軽めの基準の評点4.5点に近いものの、中間基準の数値の範囲内にぎりぎり収まった為、評点は5点に。

⑥難易度 8+ (少し難しめ〜少し難しい)
このラバーの特徴としては
◆シート処方はかなり硬め。
◆粒間隔は結構狭め。
◆スポンジ部分の硬度はやや硬い。
◆全体硬度や打球感は硬い。
◆弾みはショートピンプルの表ソフトとしては少し強めで飛距離の伸びも少し出やすい。
◆ボールの減速は効きやす過ぎず効きにく過ぎず。
◆弾道はまあまあ弧線弾道気味になりやすく、弧線はまあまあ作りやすいのですが、弧線の作りやすさや高弾道性の強さはショートピンプルの表ソフトとしては少し控えめ。
◆ボールの軌道のブレは起きやす過ぎず起きにく過ぎず。
◆球離れは早め。
◆ボールの不可解な滑り落ちが発生しやすいタイプではない。
【防御特性 0】表ソフトラバーとしては、相手の回転の影響は受けやす過ぎず受けにく過ぎず。

等の特徴があると思います。


ショートピンプルの表ソフトとしては弾みの強さや距離の伸びの出やすさは少し強め。ボールの減速は効きやす過ぎず効きにく過ぎず。

シートとスポンジに共に硬さがある影響か、ショートピンプルの表ソフトとしては打球感は硬い。
球離れは早め。
ボールの軌道のブレは起きやす過ぎず起きにく過ぎず。
弾道はまあまあ弧線弾道気味になりやすく、弧線もまあまあ作りやすいのですが、弧線の作りやすさや高弾道性の強さはショートピンプルの表ソフトとしては少し控えめ。

ショートピンプルの表ソフトラバーとしては弾力は少し強めなくらいではあるものの、ラバーの全体硬度が硬くて球離れが早めな面は警戒が必要。
また、高弾道性の強さはショートピンプルの表ソフトとしては少し控えめな面もありますので、高弾道性が控えめなラバーが苦手な人はネットミスに注意しないといけなくなるかもしれませんし、
少し控えめな高弾道性がある中でボールを制御する必要がある。

ボールコントロール難度は少し難しめ〜少し難しいくらいと思いましたので、難易度の評点は8+にしました。


(フリースペース②)
ボールの球質や変化に関しては
【変化の強さ 7】
ただボールを当てるだけだと相手の回転は少し残りにくく、少しナックル気味の球質になりやすいと思います。
勝手に強いスピン反転をするような変化が起きやすいタイプではなく、
変化は表ソフトラバーとしてはほんの少し弱め。

自分から回転を作る際の回転発生の成功率はほんの少し高め。
最大回転量はショートピンプルの表ソフトラバーとしてはほんの少し高めではありますが、ラバー全体に引きつれを起こすのは難しく、回転を作る為のハードルは高い。
回転を作る為の技術やヘッドスピードが足りないと上手く回転作る事が出来ず、緩い回転しか作れなくなってしまいやすい。

全体硬度の硬さや球離れの早さによるラバー全体の引きつれの起こしにくさの影響が色濃く現れる為、自分から回転を作る事がやりにくくなっている。


(簡易まとめ)
粒は低くて、粒硬度はかなり硬め。スポンジもやや硬く、ラバーの全体硬度は硬め。
ノーマルのスペクトルよりも10°硬いスポンジを搭載したモデルがスペクトル・スピード。

自分から回転を作る際の回転発生の成功率はほんの少し高め。
最大回転量はショートピンプルの表ソフトラバーとしてはほんの少し高めではありますが、
ラバー全体の引きつれの起こしにくさの影響が色濃く現れる為、自分から回転を作る事が表ソフトとしてはやりにくくなっている。
また、ただボールを当てるだけでも少しナックル気味の球質は出しやすくはなってはいるものの、勝手に強いスピン反転をするような変化が起きやすいタイプではなく、変化は表ソフトラバーとしてはほんの少し弱め。

ショートピンプルの表ソフトとしては弾みの強さや距離の伸びの出やすさは少し強め。ボールの減速は効きやす過ぎず効きにく過ぎず。

弾道はまあまあ弧線弾道気味になりやすく、弧線もまあまあ作りやすいのですが、弧線の作りやすさや高弾道性の強さはショートピンプルの表ソフトとしては少し控えめな面がありますので、高弾道性が控えめなラバーが苦手な人はネットミスに注意しないといけなくなるかもしれませんし、少し控えめな高弾道性がある中でボールを制御する必要がある。

ボールコントロール難度は少し難しめ〜少し難しいくらいと思いました。

全体硬度の硬さの影響による球離れの早さや、少し控えめな高弾道性には自分で上手く対応しないと危ないと思う面はありますので、
ラバーを上手く扱うには、まず全体硬度の硬さや球離れの早さや、少し控えめな高弾道性に負けない立ち回りを要求されると思いました。

また、自分から上手く回転を作れないと、緩い回転のボールが繰り出せされやすくなってしまいやすいですので、自分から繰り出す回転の強さも意識する場合には、回転の起こしにくさには注意しないといけないとも思いました。