【729(フレンドシップ) R.I.T.C. 802-40 SPECIAL SUPER SOFT PRO VERSION】
〈表ソフトラバー〉
赤 2.2mm
サイズ 縦163mm×横164.5mm 
パッケージ開封前 70.4g
全開封後 46.0g
カット後重量 37.2g (縦162mm×横160mm) 
※シェークラケットの寸法で、接着剤の重量は含まない。
重量比 0.810 (37.2g÷46.0g)
 
〈シート厚〉
ベース 0.3mm程
粒の高さ 1.0mm程
トータル 1.3mm程

〈スポンジ厚〉
1.9mm程

〈シート+スポンジ厚〉
1.3mm+1.9mm=3.2mm程

〈粒形状〉
粒の高さ 1.0mm程
粒直径 2.2mm程
アスペクト比 0.454程
台形

〈粒間隔〉
縦 3.3mm程 
横 0.986mm程 
斜め 0.986mm程 
合計値 5.272mm程 (低い)

〈粒配列〉
横目

〈粒表面の布目〉
あり(荒め)

〈729公式の性能数値〉
スピード 12
スピン 8
コントロール 11
スポンジ硬度 35°


(フリースペース①)
中国メーカー。
729(フレンドシップ)から販売している表ソフトラバー。
R.I.T.C. 802-40のシートにSPECIAL SUPER SOFT PRO VERSIONのスポンジを組み合わせる。

シートの粒直径はとても大きく、台形形状となっている。
粒配列は横目。
粒間隔の合計値は低く、粒間隔はかなり狭い。
粒表面部分の布目も荒めでバリがある。


また、R.I.T.C. 802-40の「40」は40mmセルロイドボール対応の意を表した数字との事。

(スポンジの厚さが実際の表記よりも0.3mm程薄く、1.9mm程の個体が当たりましたので、スポンジ厚の表記は1.9mm程に。)


①シート硬度及び粒硬度 9.5 (非常に硬い)
シート、粒共に非常に硬い。
硬い中国表らしいバリ硬のシート処方。

②スポンジ硬度 6 (少し硬め)
スポンジの硬度表記は35°と記載。
しかし、昨今の表ソフトラバーのスポンジとしてはあまりソフトな感じはせず、数値よりも硬度は高く感じる。
TSP基準日本硬度に換算すると39°付近に感じる硬度。
ほんの少し気泡がある。ホワイトスポンジ。
ほんの少し気泡がある影響か、指で触った時や打球時のボールのめり込み具合からは38°くらいの硬度に感じ、実際の硬度よりも僅かに低く感じやすいですが、それでも中間硬度帯よりは若干硬さを感じる。

③シート+スポンジ硬度 7.5 (やや硬い)
1.9mm程のスポンジでの測定。
シートは非常に硬いですがスポンジも少し硬め。
打球時はスポンジ部分がシートの硬さを少し緩和してくれるものの、全体硬度や打球感はやや硬さを感じる為、評点は7.5点にしました。

④粒の曲がりやすさ 0.5 (非常に曲がりにくい)
粒が非常に硬く、粒間隔もかなり狭く、粒形状が台形である為、
粒は非常に曲がりにくくなっている。

⑤シート+スポンジ重量 5.5 (ほんの少し重め)
1.9mm程のスポンジでの測定。
ブログ内の基準ではほんの少し重めの数値が出る。

⑥難易度 8 (中間硬度〜少し難しめ)
このラバーの特徴としては
◆シート処方が非常に硬い。
◆粒間隔がかなり狭い。
◆スポンジは少し硬め。
◆全体硬度や打球感はやや硬い。
◆弾みはショートピンプルの表ソフトとしてはやや強めで、飛距離の伸びもやや出やすい。
◆ボールの減速は効きやす過ぎず効きにく過ぎず。
◆弾道はかなり弧線弾道気味になりやすく、弧線は作りやすい。
◆ボールの軌道のブレは起きやす過ぎず起きにく過ぎず。
◆ボールの球離れはやや早い。
◆ボールが引っ掛かりやすく、ボールの不可解な滑り落ちが発生しやすいタイプではない。
【防御特性 −3】表ソフトラバーとしては、相手の回転の影響は受けやすい。
◆ラバーの総重量がほんの少し重め。

等の特徴があると思います。


ショートピンプルの表ソフトの中では弾みはやや強め。飛距離の伸びの出やすさもやや強め。
ボールの減速は効きやす過ぎず効きにく過ぎず。
ボールの軌道のブレは起きやす過ぎず起きにく過ぎず。

ラバーの高弾道性はかなり強めで、弧線も作りやすい。
 
シート処方は非常に硬く、スポンジもショートピンプルの表ソフトに組み合わせるスポンジとしては少し硬め。
全体硬度や打球感はやや硬い。
また、球離れもやや早く、弾力もやや強め。

このラバーを扱うには
ラバーの全体硬度の硬さや球離れの早さや相手の回転の影響の受けやすさがある中で、ボールの弾力や軌道をコントロール出来るかどうかが重要になっていくと思います。
OXの場合よりは難易度は抑えられていると思いましたが、ボールコントロール難度は中間基準〜少し難しめくらいと思いましたので、難易度の評点は8点にしました。
(OXの場合の難易度の評点は8.5点(難しめ))


(フリースペース②)
ボールの球質や変化に関しては
【変化の強さ 7】
ただボールを当てるだけだと相手の回転は少し残りにくく、少しナックル気味の球質になりやすいと思います。
勝手に強いスピン反転をするような変化が起きやすいタイプではなく、
変化は表ソフトラバーとしてはほんの少し弱め。

自分から回転を作る際の回転発生の成功率自体はやや高めで、
表ソフトラバーとしては最大回転量も高いとは思いますが、非常に硬いシートと、少し硬めのスポンジにボールを強く食わせるには、相応のパワーとヘッドスピードが必要で、パワーやヘッドスピードが足りないと高い回転量にはならない。

また、R.I.T.C. 802-40【OX】のブログ内での変化の強さの数値は6。変化は表ソフトラバーとしては少し弱いと評価している。


(簡易まとめ)
横目台形でかなり粒間隔の狭い大粒の中国製回転系の非常に硬質なゴム配合の表ソフトに、少し硬めのスポンジを組み合わせる。

自分から回転を作る際の回転発生の成功率自体はやや高めで、
表ソフトラバーとしては最大回転量も高いとは思いますが、非常に硬いシートと、少し硬めのスポンジにボールを強く食わせるには、相応のパワーとヘッドスピードが必要で、パワーやヘッドスピードが足りないと高い回転量にはならない。

全体硬度や打球感はやや硬い。
球離れはやや早い。
弾力もやや強めで、
相手の回転の影響も受けやすい。
その中で
ボールを自分で制御して攻守を行う必要があるラバーだと思いました。

スピードはやや高めで、
最大回転量は高い。
ラバーの高弾道性はかなり強め。
OXの場合だと扱いは難しめですが、スポンジを組み合わせると、OXの場合よりは難易度を抑える事が出来ると思いましたので、ボールコントロール難度は中間基準〜少し難しめくらいになると思いました。

スピードとスピンを活かすには自身のボールコントロールが必要にはなるとは思いましたが、コントロールを確保出来れば、スピードとスピンを活かしにいける見込みも生まれてくると思いましたし、使い手の技術やインパクトの強さに応じて、スピードとスピンも伸ばして行ける見込みもあると思います。
しかし、
スピン性能を伸ばすには、相応のパワーとヘッドスピードも必要になってくるとは思いましたので回転量を確保するのは楽ではないとは思いました。