【nittaku ピンプルミニ ワン】
〈変化系表ソフトラバー〉
黒 OX
サイズ 縦175mm×横170mm
パッケージ開封前 51.9g
全開封後 23.6g
カット後重量 17.3g (縦161mm×横159.5mm) 
※シェークラケットの寸法で、接着剤の重量は含まない。(付属の接着紙を用いての接着。)
重量比 0.733 (17.3g÷23.6g)

〈シート厚〉
ベース 0.4mm程
粒の高さ 1.0mm程
(円柱部分 0.9mm程)
(台形部分 0.1mm程)
トータル 1.4mm程
 
〈粒形状〉
粒の高さ 1.0mm程
粒直径 1.45mm程
アスペクト比 0.689程
円柱+台形

〈粒間隔〉
縦 1.279mm程
横 3.255mm程
斜め 1.27mm程
合計値 5.795mm程 (少し低い)

〈粒配列〉
縦目

〈粒表面の布目〉
あり

〈nittaku公式の性能数値〉
スピード 8.00
スピン 6.00
変化 10.50

MADE IN JAPAN


(フリースペース①)
nittakuから販売している
変化系表ソフトラバー。

スピードあるナックルボールが打ててコントロールもしやすい一枚ラバーとの事。

との事。

粒の高さは1.0mm程で低め。
シート硬度はニッタク基準の粒硬度比較図の表記ではやややわらかいと表記されている。
粒直径は1.45mm程で小粒。
粒間隔の合計値は少し低いですが、
粒直径が小粒な為、粒直径の数値と照らし合わせて粒間隔の基準を定めた場合はブログ内の基準では粒間隔はやや広めの基準になる。

シートのベースは少し厚めですが、シート背面部分は網目状になっており、平らになっていない。

また、シート背面部分には接着紙が最初から付属されている。


①シート硬度及び粒硬度 3.5 (やや柔らかめ)
シート処方は柔らかめの処方だと思いました。
ニッタク基準の粒硬度比較図の表記では「やややわらかめ」の表記でしたが、2019年版の紙面のカタログでは「やややわらかい」に変更されている。

②粒の曲がりやすさ 7 (曲がりやすい)
シート処方の柔らかさや粒直径の小ささややや広めな粒間隔の影響で、粒は曲がりやすくなっている。
少し力がかかるだけで粒は潰れるように曲がってくれる。

③シート重量 4.5 (ほんの少し軽め)
OXで接着紙入りでの測定。
OXのラバーとしてはほんの少し軽めの数値が出ました。

④特性分類値
防御特性 6.5 (少し粒高寄り)
回転特性 6.5 (少し粒高寄り)
総合特性 6.5 (少し粒高寄り)

〈評点の目安〉
評点0→ほぼ表ソフト
評点5→表ソフトと粒高の中間
評点9→ほぼ粒高に近い
評点10→ほぼ粒高

〈防御特性〉
回転影響に関しては
半粒としては少し受けにくいと感じましたので
防御特性の評点は6.5点にしました。
中スポンジ入りの時の評点は1点。
OXになるとボールの食いつきやすさが結構低下する為、大幅に評点が変動する。

(この項目は①回転影響の受けにくさ②粒の変形のしやすさ③粒の硬度の3つを見た上で、表ソフト寄りか粒高寄りか判断している項目です。)

〈回転特性〉
OXの状態だと半粒の中では最大回転量は少し低くなる為、回転特性の評点は6.5点にしました。
(中スポンジ入りの場合の評点は1点)

OXの状態だと球離れが早くなってしまい、ボール設置時間の猶予がスポンジ入りの時よりも大幅に低下してしまう影響が働く。
回転発生成功率もほんの少し低め。

(この項目は最大回転量の体感的な多さから表ソフト寄りか粒高寄りか判断している項目です。回転自体のかけやすさは評点材料にしていませんが、文章として載せております。)

〈総合特性〉
相手の回転の影響は半粒の中では少し受けにくくはなっているものの、OXの状態だと最大回転量は半粒としては少し低くなってしまっている。

防御特性と回転特性は少し粒高のほうに寄っていて、
総合的に見れば特性は少し粒高寄りと感じましたので、総合特性の評点は6.5点にしました。
スポンジ入りの場合と比べて、こちらは大幅に特性が変動し、少し粒高寄りになっていると思いました。
(中スポンジ入りの場合の総合特性の評点は1点(表ソフトに近い))

(※この項目は人によってかなり個人差のある項目で、その人の感覚により評点にばらつきの出やすい項目です。ラバーのどの特長を重視して表ソフト寄りか粒高寄りか判断するかでその数値は大きく変わります。)
(ピンプルミニ ワンの場合は私個人の感覚だけでの判断では6.5点。私以外の方がどれくらいの点を出すかを判断したら4〜8点くらいかなと思いましたが、ブログ記載用の評点は6.5点にしました。)

⑤難易度 8 (中間基準〜少し難しめ)
このラバーの特徴としては
◆シート処方はやや柔らかめで、粒は曲がりやすい。
◆粒間隔はやや広め。
◆ラバーの弾みは半粒としては少し弱めで飛距離の伸びは出やすいタイプではない。
◆ボールの減速はまずまず効かせやすい。
◆球離れはやや早く、球持ちはあまり良くない。
◆打球感がかなり硬め。
◆衝撃減衰効果は低い。
◆弾道はほんの少し直線弾道になりやすく、弧線は少し作りにくい。
◆ボールの軌道のブレは起きやす過ぎず起きにく過ぎず。
◆ボールの不可解な滑りが発生しやすいタイプではない。
【防御特性 6.5】半粒としては相手の回転の影響は少し受けにくい。

等の特徴があると思います。


半粒としては弾みは少し弱め。
ボールの減速はまずまず効かせやすく、半粒としては相手の回転の影響は少し受けにくい。ボールの軌道のブレも起きやす過ぎず起きにく過ぎず。

しかし、
打球感がかなり硬く、衝撃減衰効果も低い為、打球時の衝撃には弱い。(シートのベースは少し厚めなものの、シート背面が網目状で、粒が低くて小さく、粒間隔もやや広めな影響が現れる為か、シートの柔らかさによるクッション性があまり現れていない…?)
更に球持ちもあまり良くなく、球離れもやや早い。
ラバーの低弾道性はほんの少し強い為、ボールもほんの少し持ち上がりにくい。

弾力は半粒としては少し弱めて、減速もまずまず効かせやすい面はあるものの、ボールの軌道のコントロールは良いとも言い切れず。
打球感の硬さや衝撃減衰効果の低さや球離れの早さがある中でボールコントロールを行なえるかが鍵となる。
ボールコントロール難度は中間基準〜少し難しめくらいと思いましたので、難易度の評点は8点にしました。


(フリースペース②)
ボールの球質や変化に関しては
【変化の強さ 7】
ただボールを当てるだけだと相手の回転は少し残りにくく、少しナックル気味の球質になりやすいと思います。
勝手に強いスピン反転をするような変化が起きやすいタイプではなく、
変化は表ソフトラバーとしてはほんの少し弱め。


(簡易まとめ)
nittaku社の変化系表ソフトラバー。
ピンプル ミニのOX版。

粒の高さは1.0mm程で、変化系としてはあまり高くなく、粒直径が1.45mm程で小粒気味。
シート処方はブログ内の基準ではやや柔らかめ。
粒間隔はやや広め。

カテゴリ的には少し粒高寄りと感じ、中スポンジ入りの時と比べて、特性に変動が見られる。(ピンプル ミニ(中)は表ソフトに近い)

弾みは少し弱めで、ボールの減速もまずまず効かせやすく、半粒としては相手の回転の影響を少し受けにくい面はあるものの、
球離れがやや早く、打球感がかなり硬くて衝撃減衰効果も低くて打球時の衝撃に弱い。
ラバーの低弾道性はほんの少し強い為、ボールもほんの少し持ち上がりにくい。
中スポンジ入りの場合と比べて、ボールコントロールの難度が上昇していると思いましたし、
ボールコントロール難度は中間基準〜少し難しめくらいと思いました。
また、変化も表ソフトラバーとしてはほんの少し弱め。
回転発生成功率はほんの少し低め。
最大回転量は半粒としては少し低い。

OXの場合はカテゴリ的には少し粒高寄りで、弾力の大人しさと、かなりの打球感の硬さと衝撃減衰効果の低さが特徴的なラバーだと感じました。