【VICTAS VO>101】
〈表ソフトラバー〉
黒 1.6mm
サイズ 縦171mm×横170mm
パッケージ開封前 75.6g
全開封後 44.6g
カット後重量 34.0g (縦162mm×横160mm) 
※シェークラケットの寸法で、接着剤の重量は含まない。
重量比 0.762 (34.0g÷44.6g)
 
〈シート厚〉
ベース 0.35mm程
粒の高さ 1.0mm程
(円柱部分 0.6mm程)
(台形部分 0.4mm程)
トータル 1.35mm程

〈スポンジ厚〉
1.6mm程

〈シート+スポンジ厚〉
1.35mm+1.6mm=2.95mm程

〈粒形状〉
粒の高さ 1.0mm程
粒直径 1.95mm程
アスペクト比 0.512程
円柱+台形

〈粒間隔〉
縦 1.26mm程
横 3.55mm程
斜め 1.25mm程
合計値 6.070mm程 (少し高め)

〈粒配列〉
縦目

〈粒表面の布目〉
あり(荒め)

〈VICTAS公式の性能数値〉
スピード 7.0
コントロール 6.5
変化 9.0
弧線の高さ 5.0
スポンジ硬度 37.5±3 (VICTAS基準)


(フリースペース①)
VICTASから販売しているドイツ製表ソフトラバー。
ハイエナジーテンション系表ソフト。
説明文によりますと、
スピード性能、ナックルボール、操作性が優れていて直線的な軌道のボールも出しやすい。との事。

粒は短めのショートピンプル。
円柱+台形の形状を採用しており、円柱部分のほうが少し長めな粒を用いたシートに
VICTAS基準37.5±3の硬度の柔らかめのスポンジを組み合わせたテンション系表ソフトである。

粒直径は大きめ。
粒間隔の合計値は少し高めですが、粒直径が大きめな為、粒直径の数値と照らし合わせて粒間隔の基準を定める場合は、ブログ内の基準では粒間隔は狭めの基準になる。


①シート硬度及び粒硬度 6.5 (やや硬め)
やや硬めのゴム質ではあるものの、ショートピンプルで粒直径が大きい表ソフトに採用する処方としてはあまり硬い感じはしない。

②スポンジ硬度 2.5 (柔らかめ)
VICTAS基準37.5±3
TSP基準日本硬度換算にすると27.5°付近の硬度と感じましたので、スポンジ硬度の評点は2.5点に。
やや気泡が大きいオレンジスポンジ。
やや気泡が大きい影響が現れる為か、指でスポンジを触った時は、TSP基準日本硬度換算で26°くらいに感じますし、実際の硬度数値よりもボールのめり込みも感じやすい。
同社のVO>102の気泡なしのイエロースポンジとは異なるスポンジを組み合わせている。

③シート+スポンジ硬度 4.5 (ほんの少し柔らかめ)
1.6mm程のスポンジ入りでの測定。
スポンジが柔らかめで、スポンジの柔らかさが全体硬度を抑えてくれる為、全体硬度や打球感はほんの少し柔らかめと判断しました。

④粒の曲がりやすさ 3.5 (少し曲がりにくい)
粒直径は大きめで、粒間隔は狭めなのですが、
ショートピンプルの表ソフトとしてはそこまで硬いシート処方ではない為、それほど強い力をかけなくても粒は少し曲がってくれる。
横方向には深く曲がりにくいですが、斜め方向に力がかかるとシートの根元の稼働と粒表面付近の潰れが両方発生する為、斜め方向に強いインパクトがかかると、中々深く粒が稼働してくれる。
強い力がかかると粒が潰れ気味になりながら稼働はしてくれるものの、台形部分が曲がりを遮ろうとする為、斜め45°以上は曲がりにくい。評点的は3.5点に。

⑤シート+スポンジ重量 5 (中間重量)
1.6mmのスポンジ入りでの測定。
評点は4.5点に近いですが、ぎりぎり中間重量クラスの数値が出ました。

⑥難易度 8 (中間基準〜少し難しめ)
このラバーの特徴としては
◆シート硬度及び粒硬度はやや硬め。
◆粒間隔は狭め。
◆スポンジ硬度は柔らかめで、やや気泡が大きい。
◆全体硬度や打球感はほんの少し柔らかめ。
◆弾みはショートピンプルの表ソフトとしては中々弾みが強く、飛距離の伸びも中々出やすい。
◆ボールの減速は少し効かせにくい。
◆弾道は中々弧線弾道になりやすく、弧線は作りやすい。
◆ボールの軌道のブレは起きやす過ぎず起きにく過ぎず。
◆ボールの球離れはほんの少し遅め。球持ちは悪くなく、柔らかめのスポンジが球を一瞬捕らえてくれる。
◆ボールの不可解な滑り落ちが発生しやすいタイプではない。
【防御特性 0】表ソフトラバーとしては、相手の回転の影響は受けやす過ぎず受けにく過ぎず。

等の特徴があると思います。


テンション系表ソフトとして、テンションがかかっている影響がある為か
ショートピンプルの表ソフトの中では中々弾みは強く、飛距離も中々伸びやすい。
ボールの減速は少し効かせにくい。
ボールの軌道のブレは起きやす過ぎず起きにく過ぎず。
弾道は中々弧線弾道になりやすく、ラバーの弧線の性能数値の低さに反していると思うくらい、ラバーの高弾道性は中々強い。
弧線の高さの数値を5.0は明らかに低くしすぎであると思いましたし、最低でも8.0はあると思いました。

球持ちは悪くはなく、
不可解なボールの滑り落ちも発生しやすいタイプではありませんが、
弾力の強さを制御する為の精度は必要になる。オーバーミスには注意。

ボールコントロール難度は中間基準〜少し難しめくらいと思いましたので、難易度の評点は8点にしました。


(フリースペース②)
ボールの球質や変化に関しては
【変化の強さ 6.5】
ただボールを当てるだけだと相手の回転はやや残りにくく、ややナックル気味の球質になりやすいほうだと思います。
勝手に強いスピン反転をするような変化が起きやすいタイプではなく、
変化は表ソフトラバーとしては少し弱め。

自分から回転を作る際の回転発生の成功率はまあまあ高め。
最大回転量の高さはショートピンフルの表ソフトとしてはほんの少し高め。
しかし、インパクトが甘いと回転量が甘めになってしまいますし、インパクトが強くないとほんの少し高めの回転量にはならない。

また、ボールの切る切らないの違いを出すにはインパクトの工夫が必要になるとは思いますが、
自分から回転を作る際の回転発生の成功率はまあまあ高めで、自分から回転を作りやすい為、軽く回転をかけようとしただけでも自分から作った回転がボールに乗りやすい。


(簡易まとめ)
テンションを搭載した、
ドイツ製の表ソフトラバー。
粒は低くて粒直径は大きく、粒形状は円柱+台形で粒配列は縦目。
粒間隔は狭め。
シート及び粒硬度はやや硬めではありますが、ショートピンプルの表ソフトとしてはそこまで硬くはなく、(シート硬度の評点は10段階表記で6.5点。)スポンジは柔らかめな為、全体的な硬度はほんの少し柔らかめになる。
スポンジの気泡はやや大きい。オレンジスポンジ。

表ソフトラバーの中では弾みは中々強めで、飛距離の伸びも中々出やすい。
ボールの減速は少し効かせにくい。
オーバーミスを誘発しやすい点には注意が必要。

ボールの球離れはほんの少し遅め。球持ちの良さも確保出来ている。
弾道は中々弧線弾道になりやすく、ラバーの弧線の性能数値の低さに反していると思うくらい、ラバーの高弾道性も中々強い。
弧線の高さの数値を5.0は明らかに低くしすぎであると思いましたし、最低でも8.0はあると思いました。

自分から回転を作る際の回転発生の成功率はまあまあ高め。
最大回転量の高さはショートピンフルの表ソフトとしてはほんの少し高め。
しかし、インパクトが甘いと回転量が甘めになってしまいますし、インパクトが強くないとほんの少し高めの回転量にはならない。

ナックル気味の球質はやや出しやすいほうですが、勝手に強いスピン反転をするような変化が起きやすいタイプではなく、
変化は表ソフトラバーとしては少し弱め。

ボールコントロール難度は中間基準〜少し難しめくらいと思いました。
スピードは中々高いくらいはありますが、
スピードを活かすには上手くボールコントロールを行う事か必要になるラバーだと思いました。