【STIGA  バーティカル 55】
〈粒高ラバー〉
黒 中 (1.4mm〜1.7mm)
サイズ 縦171.5mm×横164mm
パッケージ開封前 73.5g
全開封後 50.9g
カット後重量 39.5g (縦162mm×横160mm) 
※シェークラケットの寸法で、接着剤の重量は含まない。
重量比 0.776 (39.5g÷50.9g)

〈シート厚〉
ベース 0.3mm程
粒の高さ 1.6mm程
トータル 1.9mm程

〈スポンジ厚〉
1.4mm程

〈シート厚+スポンジ厚〉
1.9mm+1.4mm=3.3mm


〈粒形状〉
粒の高さ 1.6mm程
粒直径 1.6mm程
アスペクト比 1.0程
円柱

〈粒間隔〉
縦 1.122mm程 
横 3.127mm程 
斜め 1.127mm程 
合計値 5.376mm程 (低め)

〈粒配列〉
縦目

〈粒表面の布目〉
あり

〈STIGA公式の性能数値〉
スピード 66
コントロール 151
スポンジ硬度 55°±3(STIGA基準)

〈日本オリジナル数値〉
スピード 10
スピン 10
コントロール 8
変化 8

MADE IN JAPAN


(フリースペース①)
欧州メーカー。
STIGA から販売されている
日本製の粒高ラバー。
元日本代表の塩野真人氏と共同開発した最新の粒高ラバー。
粒の高さは1.6mm程で、粒直径は1.6mm程。粒形状は円柱。
アスペクト比は1.0くらい。
粒間隔の合計値は低めで、粒間隔はやや狭め。
ほんの少し硬めくらいのシートに、硬くて重いスポンジを組み合わせた縦目の粒高ラバー。


①シート硬度及び粒硬度 5.5 (ほんの少し硬め)
ゴム質の硬さはほんの少し硬めくらいだと思いました。

②スポンジ硬度 9 (非常に硬い)
STIGA基準55°
日本のスポンジとしてはかなり硬め。もしかしたらTSPのカールシリーズの55°スポンジより僅かに硬いかもしれない。
灰色のスポンジで気泡なし。

③シート+スポンジ硬度 7 (やや硬め)
中スポンジ(1.4mm程)の個体を用いての測定。
スポンジはかなり硬いですが、シートと粒の部位の主張がスポンジの硬さを緩和してくれる感じがする為、やや硬めくらいの打球感になると思います。

④粒の曲がりやすさ 5 (普通)
粒が円柱形状にではあるものの、ゴム質はほんの少し硬めで、粒間隔はやや狭めな影響も現れる為、粒の曲がりやすさは中間基準の5点に。

⑤シート+スポンジ重量 6.5 (やや重め)
中スポンジ(1.4mm程)の個体を用いての測定。
ブログ内の基準ではやや重めな数値が出る。
スポンジの厚さのわりには重さが感じられますし、灰色のスポンジ部分がかなり重いと思われます。

⑥難易度 7.5+ (比較的扱いやすいほう)
このラバーの特徴としては
◆シート硬度及び粒硬度はほんの少し硬め。
◆粒配列は縦目。
◆粒間隔はやや狭め。
◆スポンジは非常に硬い。
◆全体硬度や打球感はやや硬め。
◆弾みは日本の粒高としては弾みすぎず弾まなすぎず中間くらいですが、飛距離は少し伸びが良い印象。
◆ボールの減速は効きやすすぎず効きにくすぎず。
◆弾道はやや弧線弾道気味になりやすく、弧線はまあまあ作りやすい。
◆ボールの軌道のブレは少し生じにくい。
◆球離れはほんの少し早め。
◆ボールの不可解な滑りが発生しやすいタイプではない。
【回転影響の受けにくさ 9】粒高としては少し相手の回転の影響を受けやすい。
◆ラバー総重量はやや重めで、スポンジ重量がかなり重い。

等の特徴があると思います。


弾みの強さは粒高の中では中間クラスくらい。飛距離の調整はもの凄くやりやすいわけではないものの、調整が出来るようになると長短の緩急をつける事が可能。

スポンジ入りでも打球感はやや硬めで、ほんの少し球離れは早めですが、球持ちはそこまで悪くはなく、ボール設置時間もある程度確保出来るようになっている。
あとは、中スポンジ入りだと高弾道性が微増する為、高弾道性もやや確保出来ている。
粒高としては少し相手の回転の影響を受けやすいですが、1.5mm程のスポンジを組み合わせても少し回転影響を受けやすいくらいで済むのが救い。
あとは、スポンジ部分がかなり重いラバーですので、薄以上のスポンジを用いる際に重量過多になりやすい点がある為、重量過多によるラケット制御不良に振り回されないように注意。

ラバー総重量がやや重めな点には注意が必要ですし、少し相手の回転の影響を受けやすい面はあるものの
粒高ラバーとしては比較的扱いやすいほうだと思いましたので、
中スポンジの場合は難易度の評点は7.5+を付ける事にしました。
(OXの場合の難易度の評点も7.5+)


(フリースペース②)
キレや変化量に関しては
自分から回転を作る際の回転発生の成功率はまあまあ高い。
最大回転量は粒高ラバーとしては結構高め。
使い手のインパクトの強さに応じて回転量を伸ばしにいける見込みはあるものの、インパクトの強さが足りないと、回転量はイマイチ伸びないですので、回転を作るのは楽ではない。結構高めの回転量を作るにはインパクトの強さが必要。

【変化の強さ 5.5】
ただボールを当てるだけだと相手の回転は残りにくく、ナックル気味の球質になりやすいほうだと思います。
勝手に強いスピン反転をするような変化が起きやすいタイプではなく、
変化は粒高ラバーとしては弱め。

また、バーティカル 55【OX】のブログ内での変化の強さの数値は9.25。変化は粒高ラバーとしてはほんの少し強めと評価している。

スポンジを入れるとOXの時より変化は低下しますが、回転発生成功率はほんの少し上昇し、最大回転量はやや上昇する。

繰り出される球質は姉妹品のホリゾンタル55と近い。

また、
ホリゾンタル55(中)とはシートの粒配列が異なるものの、球質、弾力、コントロール、弾道にはそれ程大きな違いは個人的にはあまり感じられず、扱いにおける難易度も大体同じくらいで良いと判断。
シート部分の粒配列の違いの影響をどれ程感じるかは個人差があるとは思いますが、粒配列の違いによる性能の変動に関しては、個人的には大きな変動は感じませんでした。


(簡易まとめ)
粒配列は縦目。
粒はほんの少し硬め。
粒の高さは少し高め。
アスペクト比は1.0程。
スポンジは硬くてとても重い。
スポンジ入りだと、球離れの早さがほんの少し軽減され、ボール設置時間の確保や、衝撃減衰効果の向上等の効果が発生する。
それでもほんの少し球離れの早さはあるかもですが、そこまで早い球離れではなく、球持ちもそこまで悪くはない。
少し飛距離の伸びが出やすい点はあるものの、弾みの強さは粒高の中では中間クラスくらい?

粒高ラバーとしては比較的扱いやすいほうだと思えるラバーだと思いました。
変化は粒高ラバーとしては弱めとは思いますが、自分から回転を作る際の回転発生の成功率はまあまあ高く、最大回転量は粒高ラバーとしては結構高め。
使い手のインパクトの強さに応じて回転量を伸ばしにいける見込みはあるものの、インパクトの強さが足りないと、回転量はイマイチ伸びないですので、回転を作るのは楽ではない。結構高めの回転量を作るにはインパクトの強さが必要。

ラバーを使いこなすには
ボールの長短の制御やスポンジ重量に振り回されないようにする事が必要になってくるラバーではあるとは思いますが、
スポンジ重量に振り回されないようになれば、安定性に加え、自分の回転も上乗せした攻守が出来るようになる見込みがあるラバーだと思いました。
しかしスポンジ部分にかなりの重さがありますので、ホリゾンタル55、バーティカル55共に、薄以上のスポンジを用いる際に重量過多によるラケット操作不良に振り回されないよう注意。