【nittaku ピンプルスライド】
〈変化系表ソフトラバー〉
黒 中 (1.4mm〜1.7mm)
サイズ 縦180.5mm×横170.5mm
パッケージ開封前 59.4g
全開封後 33.3g
カット後重量 23.7g (縦162mm×横160mm) 
※シェークラケットの寸法で、接着剤の重量は含まない。
重量比 0.711 (23.7g÷33.3g)

〈シート厚〉
ベース 0.45mm程
粒の高さ 1.2mm程
(円柱部分 0.9mm)
(台形部分 0.3mm)
トータル 1.65mm程

〈スポンジ厚〉
1.5mm程

〈シート+スポンジ厚〉
1.65mm程+1.5mm程=3.15mm程

〈粒形状〉
粒の高さ 1.2mm程
粒直径 1.4mm程
アスペクト比 0.857程
円柱+台形

〈粒間隔〉
縦 1.52mm程
横 3.6mm程
斜め 1.497mm程
合計値 6.617mm程 (高い)

〈粒配列〉
縦目

〈粒表面の布目〉
あり

〈nittaku公式の性能数値〉
スピード 7.50
スピン 6.50
変化 11.00
スポンジ硬度 20.0°

MADE IN JAPAN


(フリースペース①)
nittakuから販売している
変化系表ソフトラバー。

公式カタログやパッケージ裏の説明文によりますと、
幅広い球質を生み出す変化系表ソフトラバー。自ら回転をかけやすく、揺さぶりをかけながら台上処理やドライブ攻撃、ナックルプッシュで相手を翻弄する事が出来る。ボールを包みこむような打球感も特徴。
との事。

粒はショートピンプルの表ソフトよりも少し高め。シート硬度はニッタク基準の粒硬度比較図の表記ではやわらかいと表記されている。
粒直径は1.4mm程で小粒。アスペクト比も半粒の中では高い。
粒間隔の合計値は高く、粒間隔はとても広い。

なお、スポンジ厚の種類は中と超極薄の2種類のみで、OXは存在しない。


①シート硬度及び粒硬度 2.5 (柔らかめ)
シート処方は柔らかめの処方だと思いました。
ニッタク基準の粒硬度比較図の表記では「やわらかめ」の表記でしたが、2019年版の紙面のカタログでは「やわらかい」に変更されている。

②スポンジ硬度 1.5 (柔らかい)
ニッタク公式の硬度表記だと20.0°
ベストアンチの白いスポンジとは違い、
ほんの少し薄めの赤色のスポンジで、やや気泡大きめ。
TSP基準日本硬度に換算しても20°付近に感じる柔らかさ。
飛距離を抑えるタイプのスポンジではない。

③シート+スポンジ硬度 2.5 (柔らかめ)
中(1.5mm)のスポンジでの測定。
シート、スポンジ共に柔らかさが主張してくれる影響で、全体硬度も打球感も柔らかめに仕上がっている。

④粒の曲がりやすさ 9 (とても曲がりやすい)
シート処方の柔らかさや粒直径の小ささやとても広い粒間隔の影響で、粒はとても曲がりやすくなっている。
粒の根元が台形でなかったら、9.5点以上の評点を付ける程曲がりやすくなっていたかもしれません。

⑤総重量 3 (やや軽い)
中(1.5mm)のスポンジ入りでの測定。
ラバー全体の相対で見ても軽いタイプではあるとは思いますが、1.5mmのスポンジ厚のラバーとしては、かなり軽いと思います。

⑥特性分類値
防御特性 1 (表ソフトに近い)
回転特性 1 (表ソフトに近い)
総合特性 1 (表ソフトに近い)

〈評点の目安〉
評点0→ほぼ表ソフト
評点5→表ソフトと粒高の中間
評点9→ほぼ粒高に近い
評点10→ほぼ粒高

〈防御特性〉
回転影響に関しては
粒直径が小粒で、粒間隔はとても広いものの、粒が潰れやすく、インパクトの強いボールに対してはシートのベース部分まで食いつくくらいにシート全体に引きつれが起こりやすい。
半粒としては、ショートピンプルの表ソフトに近いくらい、相手の回転の影響を受けやすいと感じた為、防御特性の評点は1点に。

(この項目は①回転影響の受けにくさ②粒の変形のしやすさ③粒の硬度の3つを見た上で、表ソフト寄りか粒高寄りか判断している項目です。)

〈回転特性〉
上手く力を伝える事が出来れば、
半粒の中ではかなり強い回転をかける事が出来ますので回転特性の評点は1点にしました。
更に、シートとスポンジが共に柔らかく、シートの引きつれが起きやすい為、
回転発生の成功率がとても高く、自分から回転を作りやすい。

(この項目は最大回転量の体感的な多さから表ソフト寄りか粒高寄りか判断している項目です。回転自体のかけやすさは評点材料にしていませんが、文章として載せております。)

〈総合特性〉
半粒としてはショートピンプルの表ソフトに近いくらい、相手の回転の影響を受けやすい面はある。
特性の分類の判断としては、回転影響の受け具合を重視し、総合特性の評点は1点に。カテゴリ的には表ソフトに近いラバーと判断。

しかし、特性の判断においては個人差により意見が分かれやすいタイプのラバーだと思いましたし、超極薄スポンジの場合だと、評点は変わってくるのかもしれません。

(※この項目は人によってかなり個人差のある項目で、その人の感覚により評点にばらつきの出やすい項目です。ラバーのどの特長を重視して表ソフト寄りか粒高寄りか判断するかでその数値は大きく変わります。)
(ピンプルスライドの場合は私個人の感覚だけでの判断では1点。私以外の方がどれくらいの点を出すかを判断したら0〜6点くらいかなと思い、個人差により意見が分かれやすいラバーだと思いましたが、ブログ記載用の評点は1点にしました。)

⑦難易度 7.5+ (比較的扱いやすいほう)
このラバーの特徴としては、
◆シート処方は柔らかめで、粒はとても曲がりやすい。
◆シートのベースがやや厚い。
◆スポンジ硬度は柔らかく、やや気泡大きめ。
◆粒間隔はとても広い。
◆ラバーの弾みは半粒の中では少し弱めで、飛距離の伸びは出やすいタイプではない。
◆ボールの減速はまずまず効かせやすい
◆ラバーの弾みは半粒の中では少し弱めですが、飛距離の伸びはやや出やすい。
◆ボールの減速はまずまず効かせやすい。
◆シートとスポンジの柔らかさの影響か、打球感が柔らかめで、衝撃減衰効果も高め。また、球離れは遅めで、球持ちが良い。
◆シートとスポンジの柔らかさによりシートの引きつれが起きやすい影響か、回転発生の成功率はとても高い。
◆弾道はまあまあ弧線弾道になりやすく、弧線は作りやすい。
◆ボールの軌道のブレは起きやす過ぎず起きにく過ぎず。
◆粒表面の引っ掛かりは中々良く、ボールの不可解な滑りが発生しやすいタイプではない。
【防御特性 1】半粒としては、ショートピンプルの表ソフトに近いくらい、相手の回転の影響を受けやすい。
◆ラバーの総重量がやや軽い。

等の特徴があると思います。


半粒としては弾みは少し弱めで、飛距離の伸びは出やすいタイプではない。
ボールの減速はまずまず効かせやすい。

弾道はまあまあ弧線弾道になりやすく、ラバーの高弾道性はまあまあ強いですが、
半粒としては、ショートピンプルの表ソフトに近いくらい、相手の回転の影響を受けやすい面はある。
ボールの軌道のブレは起きやす過ぎず起きにく過ぎず。

球持ちが良く、ボールの設置時間の猶予も長めで、球離れも遅めなのも特徴的か。

半粒としてはショートピンプルの表ソフトに近いくらい相手の回転の影響を受けやすく、ボールの軌道のコントロールは良過ぎず悪過ぎずではあるものの、
球離れは遅めで球持ちが良く、高弾道性の強さもまあまあ強く、衝撃減衰効果も高くて、ラバーの総重量がやや軽い。

ラバーの扱いは半粒としては比較的扱いやすいほうだと思いましたので、難易度の評点は7.5+にしました。


(フリースペース②)
ボールの球質や変化に関しては
【変化の強さ 7】
ただボールを当てるだけだと相手の回転は少し残りにくく、少しナックル気味の球質になりやすいと思います。
勝手に強いスピン反転をするような変化が起きやすいタイプではなく、
変化は表ソフトラバーとしてはほんの少し弱め。

また、ボールの切る切らないの違いを出すにはインパクトの工夫が必要になるとは思いますが、
自分から回転を作る際の回転発生の成功率はとても高く、自分から回転を作りやすい為、軽く回転をかけようとしただけでも自分から作った回転がボールに乗りやすい。


(簡易まとめ)
シートとスポンジが共に柔らかさがあり、
表ソフトとしては粒は少し高めで小粒。とても広い粒間隔と、柔らかい打球感や回転発生の成功率の高さや球持ちの良さや球離れの遅さや、やや軽いラバー総重量が印象的な変化系表ソフトラバー。
中スポンジ入りの場合は、回転発生の成功率がとても高い。
高弾道性の強さはまあまあ強い。
弾みの強さは半粒としては少し弱めで、飛距離の伸びは出やすいタイプではない。
ボールの軌道のブレは起きやす過ぎず起きにく過ぎず。 

半粒としてはショートピンプルの表ソフトに近いくらい相手の回転の影響を受けやすく、ボールの軌道のコントロールは良過ぎず悪過ぎずではあるものの、
球離れは遅めで球持ちが良く、高弾道性の強さも結構強めで、衝撃減衰効果も高かったり、ラバー総重量がやや軽い。
ラバーの扱いは半粒としては比較的扱いやすいほうだと思いました。

ラバーの全体硬度の柔らかさや、とても高い回転発生成功率や、遅めの球離れや、球持ちの良さが印象的であると思いましたし、同社のピンプルミニ【中】よりもボールコントロール難度は少し低下してはおりますが、柔らかい中スポンジを組み合わせてもボールの軌道のコントロールが中間基準までにしかならなかった為、ボールの軌道のコントロールがもう少し欲しかったと思う部分も感じました。

あとは、カテゴリ的には表ソフトに近いラバーと感じました。