【nittaku ドナックル】
〈変化系表ソフトラバー〉
黒 中
サイズ 縦174.5mm×横169mm
パッケージ開封前 68.5g
全開封後 42.5g
カット後重量 31.2g(縦162mm×横160mm) 
※シェークラケットの寸法で、接着剤の重量は含まない。
重量比 0.734 (31.2g÷42.5g)

〈シート厚〉
ベース 0.3mm程
粒の高さ 1.55mm程
トータル 1.85mm程

〈スポンジ厚〉
1.3mm程

〈シート+スポンジ厚〉
1.85mm程+1.3mm程=3.15mm程

〈粒形状〉
粒の高さ 1.55mm程
粒直径 1.8mm程
アスペクト比 0.861程
円柱

〈粒間隔〉
縦 1.131mm程
横 3.24mm程
斜め 1.111mm程
合計値 5.482mm程 (やや低い)

〈粒配列〉
縦目

〈粒表面の布目〉
あり(荒い)

〈nittaku公式の性能数値〉

【スポンジ入り】
スピード 7.50
スピン 6.00
変化 11.75
スポンジ硬度 32.5

【OX】
スピード 7.00
スピン 6.00
変化 12.25

MADE IN JAPAN


(フリースペース①)
nittakuから販売している
変化系表ソフトラバー。

説明文によりますと、
粒高に近い粒形状。操作性を持たせながらも高いナックル効果を発揮する。粒高効果のナックルボールと、表ラバーならではのアタック攻撃で相手を翻弄します。
との事。
ツッツキやカットをした時のボールの引っ掛かりが良く、自ら変化をつけて返球出来る。との記述も。

粒の高さは1.55mm程で半粒の中でも高く、シート硬度はニッタク基準の粒硬度比較図の表記では普通硬度と表記されている。
粒直径は1.8mm程。
粒間隔の合計値はやや低く、粒間隔は狭め。

姉妹品のスーパードナックルと、粒の高さは同じだと思いますが、こちらのほうが粒直径の大きさが僅かに抑えられており、粒配列も縦目になっている。


①シート硬度及び粒硬度 6.5 (やや硬め)
ニッタク基準の粒硬度比較図の表記では普通硬度の表記ですが、
シート処方及び粒硬度はやや硬めだと思いましたので、6.5点の評点に。

②スポンジ硬度 4 (少し柔らかめ)
ニッタク公式の硬度表記では32.5°
クリームスポンジ。
気泡なし。
TSP基準日本硬度の換算だと32°付近の硬度と感じました。

③シート+スポンジ硬度 5 (中間硬度)
中(1.3mm)のスポンジでの測定。
スポンジの柔らかさが打球感の硬さを緩和してくれる為、打球感は中間硬度くらいになると感じました。
スポンジ厚を下げれば、打球感の柔らかさはもう少し薄まると思います

④粒の曲がりやすさ 4 (少し曲がりにくい)
粒は高めで円柱形状ではあるものの、
シート処方がやや硬めで、粒直径が半粒の中ではやや大きめな事や粒間隔が狭めな事が影響し、粒は少し稼働しにくいかなと感じましたので、評点は4点にしました。粒を深く曲げるにはやや強めのインパクトが必要になる。

⑤総重量 4.5 (ほんの少し軽め)
中(1.3mm程)のスポンジでの測定。
測定。
少し軽めの基準値に近いものの、評点は4.5点に。

⑥特性分類値
防御特性 6 (少し粒高寄り)
回転特性 3.5 (少し表ソフト寄り)
総合特性 6 (少し粒高寄り)

〈評点の目安〉
評点0→ほぼ表ソフト
評点5→表ソフトと粒高の中間
評点9→ほぼ粒高に近い
評点10→ほぼ粒高

〈防御特性〉
回転影響に関しては
粒直径が半粒の中ではやや大きめで、粒表面の引っ掛かりはあるものの、粒の高さと粒の稼働によるエネルギーロスが発生してくれるおかげで、半粒としては相手の回転の影響は少し受けにくいほうだと感じましたので
防御特性の評点は6点にしました。

(この項目は①回転影響の受けにくさ②粒の変形のしやすさ③粒の硬度の3つを見た上で、表ソフト寄りか粒高寄りか判断している項目です。)

〈回転特性〉
上手く力を伝える事が出来れば、
半粒の中ではやや強めの回転をかける事が出来ますので回転特性の評点は3.5点にしました。

スポンジは少し柔らかめではあるのですが、シートはやや硬めで、粒の引きつれを起こすにはインパクトの強さが必要になる。
回転発生の成功率はやや高いとは思うものの、強い回転を作るにはインパクトの強さが必要になると思います。

(この項目は最大回転量の体感的な多さから表ソフト寄りか粒高寄りか判断している項目です。回転自体のかけやすさは評点材料にしていませんが、文章として載せております。)

〈総合特性〉
回転影響の受け具合を重視しつつ、
最大回転量が半粒としてはやや高めな点も考慮し、総合的に特性を判断すると、カテゴリ的には少し粒高寄りと思いましたので、
総合特性の評点は6点にしました。

(※この項目は人によってかなり個人差のある項目で、その人の感覚により評点にばらつきの出やすい項目です。ラバーのどの特長を重視して表ソフト寄りか粒高寄りか判断するかでその数値は大きく変わります。)
(ドナックルの場合は私個人の感覚だけでの判断では6点。私以外の方がどれくらいの点を出すかを判断したら5.5〜9点くらいかなと思いましたが、ブログ記載用の評点は6点にしました。)

⑦難易度 7.5 (7.5〜8) (スポンジの有無により可変)
中→7.5 (比較的扱いやすい)
極薄、超極薄→推定値7.5
OX→8 (中間基準〜少し難しめ)

このラバーの特徴としては、
◆シート処方はやや硬め。
◆粒間隔は狭め。
◆スポンジは少し柔らかめ。
◆全体硬度や打球感は中間硬度付近。
◆ラバーの弾みは半粒の中では強すぎず弱すぎずですが、飛距離の伸びはほんの少し出やすい。
◆ボールの減速は効きやす過ぎず効きにく過ぎず。
◆球離れは早過ぎず遅過ぎず。
◆弾道はやや弧線弾道になりやすく、弧線は作りやすい。
◆ボールの軌道のブレは少し生じにくい。
◆ボールの引っかかりは良く、ボールの不可解な滑りが発生しやすいタイプではない。
【防御特性 6】半粒としては相手の回転の影響は少し受けにくいほう。

等の特徴があると思います。


半粒としては弾みは強すぎず弱すぎずですが、飛距離の伸びはほんの少し出やすい。
ボールの減速は効きやす過ぎず効きにく過ぎず。
ボールの軌道のブレも少し生じにくい。
球離れは早過ぎず遅過ぎずですが、球持ちは確保出来ている。
半粒としては相手の回転の影響は少し受けにくいほう。
ラバーの高弾道性もやや強い。

半粒の中では比較的扱いやすく、ラバー全体で見ても比較的扱いやすいと思いましたので、中スポンジ入りの場合の難易度の評点は7.5点にしました。


(フリースペース②)
ボールの球質や変化に関しては
【変化の強さ 4.5】
ただボールを当てるだけだと相手の回転は残りにくく、ナックルになりやすいほうだと思います。
しかし、勝手に強いスピン反転をするような変化が起きやすいタイプではなく、
変化は表ソフトラバーとしては弱め。

また、ドナックル【OX】のブログ内での変化の強さの数値は8。変化は表ソフトラバーとしてはほんの少し強めと評価している。


(フリースペース③)
ラバーのスピード帯に関して

【ドナックル (中)】
弾みの強さ→中間クラス
飛距離の伸びの出やすさ→ほんの少し出やすい
ボールの減速の効かせやすさ→中間基準

【ドナックル (OX)】
弾みの強さ→中間クラス
飛距離の伸びの出やすさ→出やすいタイプではない
ボールの減速の効かせやすさ→まずまず効いてくれる

となっている。

シート側とスポンジ側では
スポンジ側のほうが僅かにスピードが高いかもと感じましたが、スピード帯に大きな違いがあるわけではないとは思われる。


(簡易まとめ)
粒の高さは1.55mm程
粒直径は1.8mm程
粒形状は円柱。
粒間隔は狭め。
粒配列は縦目。
シート処方はやや硬め。
スポンジ硬度は少し柔らかめ。
全体硬度や打球感は中間硬度付近。

半粒としては弾みは強すぎず弱すぎずですが、飛距離の伸びはほんの少し出やすい。
ボールの減速は効きやす過ぎず効きにく過ぎず。

ボールの軌道のブレは少し生じにくく、半粒としては少し相手の回転の影響を受けにくいほうでもあり、
ボールの軌道と長短のコントロールは共に良好。
球離れは早過ぎず遅過ぎずですが、球持ちは確保出来ている。
ラバーの高弾道性はやや強い。

変化は表ソフトラバーとしては弱めとは思うものの、ナックルは出しやすいほう。
OXの場合は、変化は変化は表ソフトラバーとしてはほんの少し強め。ナックルは少し出しにくいラバーとなり、ボールの球質が変動する。

自分から回転を作る際の回転発生成功率はやや高い。
最大回転量は半粒としてはやや高め。
強い回転を作る為にはある程度のインパクトの強さが必要になるものの、強いインパクトを起こせれば、インパクトの強さに応じて回転量も伸びてくれる。
自分からキレを作り出せると、球質のバリエーションも増加し、幅広い球質で相手を翻弄出来るラバーとして扱える見込みがあると思います。

ボールコントロールにおいて、使い手に対して優しい要素が多い為、
半粒ラバーとしては比較的扱いやすく、ラバー全体で見ても比較的扱いやすいと思いましたし、
使い手の工夫次第で攻撃性と防御力の両方を引き出せる見込みのある変化系表ソフトラバーだとも感じました。

あと、中スポンジ入りの場合は、特性的には、個人的には少し粒高寄りくらいの位置付けのラバーだと思いました。
(OXの場合は、やや粒高寄りのカテゴリのラバーだと感じる。)

また、
ドナックル【中】は
半粒のカテゴリ内のラバーとしては、
上位クラス〜上限クラスに入る程の能力を備えている力作となると評価出来る程の基準に達するラバーとなっていると思いました。