【Armstrong アタック8 (M粒) 53°】
〈変化系表ソフトラバー〉
黒 (特厚)
サイズ 縦181mm×横165mm
パッケージ開封前 85.2g
全開封後 62.1g
カット後重量 44.7g (縦161mm×横160mm) 
※シェークラケットの寸法で、接着剤の重量は含まない。
重量比 0.719 (44.7g÷62.1g)

〈シート厚〉
ベース 0.3mm程
粒の高さ 1.2mm程
(円柱部分 0.6mm程)
(台形部分 0.6mm程)
トータル 1.5mm程
 
〈スポンジ厚〉
2.3mm程

〈シート+スポンジ厚〉
1.5mm+2.3mm=3.8mm

〈粒形状〉
粒の高さ 1.2mm程
粒直径 1.7mm程
アスペクト比 0.705程
円柱+台形

〈粒間隔〉
縦 1.293mm程
横 3.45mm程
斜め 1.292mm程
合計値 6.035mm程

〈粒配列〉
縦目

〈粒表面の布目〉
あり

〈Armstrong公式の性能数値〉
スピード 12
スピン 6.5-
コントロール 6.5
硬度 53°


(フリースペース①)
Armstrongから販売している
変化系表ソフトラバー。
粒は少し高めの1.2mm、粒直径は1.7mm程。
粒形状は円柱+台形。
粒間隔の合計値は6.035mm程。ブログ内の基準では高過ぎず低過ぎず、中間基準。
しかし、粒直径の数値と照らし合わせて粒間隔の基準を定めた場合は、ブログ内の基準では粒間隔は少し狭めの基準になる。

アタック8には
M粒とL粒の2種類の粒があり、
M粒は変化性能が高く
L粒はよく切れ安定性がある
との事。
53°タイプの硬度のスポンジを採用したモデルは、スーパーハードヒッター向け、
スポンジにテンションがかかっており、
攻撃+ナックルボールに威力を発揮!打てる半粒。上級者モデル!
との事。


①シート硬度及び粒硬度 4.5 (ほんの少し柔らかめ)
シート部分のゴム質はほんの少し柔らかめかな…?と思いました。

②スポンジ硬度 8.5 (かなり硬い)
アームストロング基準53°のスポンジ。
TSP基準日本硬度だと50°付近の硬度と感じる、ピンクパープル色のスポンジ。
アームストロング基準55°のスポンジにかなり近いくらいの硬度。
気泡なし。

③シート+スポンジ硬度 6 (少し硬め)
特厚(2.3mm)のスポンジでの測定。
スポンジはかなり硬いですが、シートはほんの少し柔らかめな影響も働く為か、
全体硬度や打球感は少し硬めなくらいで収まっていると思いました。

④粒の曲がりやすさ 5 (普通)
粒間隔は少し狭めではありますが、シート処方がほんの少し柔らかめな為か、粒の円柱部位の変形はしやすい。台形部分が粒の曲がりをほんの少し遮りますが、粒の曲がりやすさの評点は中間基準の5点の範囲内に収まると判断。

⑤シート+スポンジ重量 8 (重い)
特厚(2.3mm)のスポンジでの測定。
スポンジの硬さと密度と分厚さの影響が出た為か、重めの数値が出ました。

⑥特性分類値
防御特性 6 (少し粒高寄り)
回転特性 4.5 (僅かに表ソフト寄り)
総合特性 6 (少し粒高寄り)

〈評点の目安〉
評点0→ほぼ表ソフト
評点5→表ソフトと粒高の中間
評点9→ほぼ粒高に近い
評点10→ほぼ粒高

〈防御特性〉
回転影響に関しては
ゴム質の引っ掛かりはあるものの、粒の高さと粒の稼働によるエネルギーロスが発生してくれるおかげで、半粒としては相手の回転の影響は少し受けにくいほうとなると感じましたので、
防御特性の評点は6点にしました。

(この項目は①回転影響の受けにくさ②粒の変形のしやすさ③粒の硬度の3つを見た上で、表ソフト寄りか粒高寄りか判断している項目です。)

〈回転特性〉
最大回転量の高さは
ショートピンプルの表ソフトと比較すると抑えめになる。半粒内での比較では最大回転量の高さはほんの少し高めなくらいと判断し、
評点は4.5点にしました。

OXの状態だと回転発生成功率は少し低いのですが、かなり硬い特厚スポンジを組み合わせると、回転発生の成功率はほんの少し高めまで上昇。
回転発生成功率の悪さが少し改善される。

(この項目は最大回転量の体感的な多さから表ソフト寄りか粒高寄りか判断している項目です。回転自体のかけやすさは評点材料にしていませんが、文章として載せております。)

〈総合特性〉
回転影響の受け具合を重視しつつ、
最大回転量が半粒としてはほんの少し高めな点も考慮し、総合的に特性を判断すると、カテゴリ的には少し粒高寄りと思いましたので、
総合特性の評点は6点にしました。

(※この項目は人によってかなり個人差のある項目で、その人の感覚により評点にばらつきの出やすい項目です。ラバーのどの特長を重視して表ソフト寄りか粒高寄りか判断するかでその数値は大きく変わります。)
(アタック8(M粒)53°の場合は私個人の感覚だけでの判断では6点。私以外の方がどれくらいの点を出すかを判断したら5〜9点くらいかなと思いましたが、ブログ記載用の評点は6点にしました。)

⑦難易度 8+α (やや難しめ)
このラバーの特徴としては
◆シート処方はほんの少し柔らかめ。
◆スポンジはかなり硬いテンションスポンジ。
◆全体硬度や打球感は少し硬め。
◆ラバーの弾みは半粒としてはやや強く、飛距離の伸びもやや出やすい。
◆ボールの減速は少し効かせにくい。
◆球離れは少し早め。
◆弾道は少し弧線弾道気味になりやすく、弧線は少し作りやすい。
◆ボールの軌道のブレは起きやすすぎず、起きにくすぎず。
◆ボールの不可解な滑りが発生しやすいタイプではない。
【防御特性 6】半粒としては、相手の回転の影響は少し受けにくいほう。
◆表ソフトラバーとしてはラバーの重量が重め。(厚以上のスポンジを用いると重さが目立つかも)

等の特徴があると思います。


半粒としてはやや弾みは強く、飛距離の伸びもやや出やすい。
ボールの減速は少し効かせにくい。
オーバーミスには注意。
あとはスポンジが厚いと重量が増して、ラケットの操作性に難が出る可能性もありますので、そこも難しさに絡んでくる可能性があり。
スポンジが厚いほうが高弾道性が上がったり、弧線が作りやすくなったり球持ちの悪さは僅かながら抑えられますが、それでも球離れは少し早め。
半粒としては、相手の回転の影響は少し受けにくいほう。

どの規格が一番扱いにくいかは個人差により分かれるかもしれませんが、M粒53°のスポンジ入りの場合の難易度の評点は8+αに。球離れが少し早めな中でボールの弾力を上手く調整出来るかが問われやすく、
半粒ラバーとしては扱いはやや難しめだと思います。
(OXの場合の難易度の評点は8.5点(難しめ))


(フリースペース②)
ボールの球質や変化に関しては
【変化の強さ 4.5】
ただボールを当てるだけだと相手の回転は残りにくく、ナックルになりやすいほうだと思います。
しかし、勝手に強いスピン反転をするような変化が起きやすいタイプではなく、
変化は表ソフトラバーとしては弱め。

また、アタック8 (M粒)【OX】のブログ内での変化の強さの数値は5。変化は表ソフトラバーとしてはやや弱いと評価している。

(フリースペース③)
ラバーのスピード帯に関して

【アタック8 (M粒) 53° (特厚)】
弾みの強さ→やや強い
飛距離の伸びの出やすさ→やや出やすい

【アタック8 (M粒) OX】
弾みの強さ→中間クラス
飛距離の伸びの出やすさ→出やすいタイプではない

となっている。

シート側とスポンジ側では、
スポンジ側のほうがスピードが高い為、
53°のピンクパープルスポンジを組み合わせるとスピードが増加する。
特厚スポンジを組み合わせると、中間クラスだったスピードは、やや高いくらいになりますが、オーバーミスには注意。


(簡易まとめ)
粒が1.2mmで少し高く、粒直径は1.7mm程。
アタック8(M粒)53°はかなり硬いテンションスポンジを搭載した上級者モデル。

カテゴリ的には個人的には少し粒高寄りと感じました。
※また、アタック8 M粒 (OX)のシート単体の規格の場合も少し粒高寄りになると感じる。

OXの時よりも弧線が作りやすくなっており、スポンジ厚を上げるとラバーの重量が上昇するものの、弧線が少し作りやすくなったり、高弾道性や最大回転量や回転発生の成功率は上昇する。

さすがにショートピンプルの表ソフトよりは高弾道性は高くはならないとは思いますが、特厚スポンジ入りの場合は少し高弾道性は強めくらいの弾道帯にはなる。

アタック8 (M粒) 53°【特厚】は、
弾みはやや強く、飛距離の伸びもやや出やすい。
シート側とスポンジ側では、
スポンジ側のほうがスピードが高い為、
53°のピンクパープルスポンジを組み合わせるとスピードが増加する。
特厚スポンジを組み合わせると、中間クラスだったスピードは、やや高いくらいになる。
オーバーミスには注意。
半粒としては、相手の回転の影響は少し受けにくいほう。

回転発生の成功率はほんの少し高めくらい。
最大回転量も半粒としてはほんの少し高め。
ナックルの球質も出やすいほう。
しかし、M粒搭載でも勝手に強いスピン反転をするような変化が起きやすいタイプではなく、変化は表ソフトラバーとしては弱め。

飛距離の制御はアタック8シリーズの中では難しいと思いますし、スポンジ部分の重量も重く、球離れも少し早めですので、その点は規格選択や使用の上で注意する必要が生じやすい点だと思います。
半粒としてはボールコントロールもやや難しめで、上級者モデルと言えるだけの難易度もしっかりあるとは思います。