【der-materialspezialist HELLCAT】
〈変化系表ソフトラバー〉
黒 1.5mm
サイズ 縦169mm×横169.5mm
パッケージ開封前 70.5g
全開封後 45.4g
カット後重量 34.5g (縦162mm×横160mm) 
※シェークラケットの寸法で、接着剤の重量は含まない。
重量比 0.759 (34.5g÷45.4g)
 
〈シート厚〉
ベース 0.3mm程
粒の高さ 1.2mm程
(円柱部分 1.0mm程)
(台形部分 0.2mm程)
トータル 1.5mm程

〈スポンジ厚〉
1.5mm

〈シート+スポンジ厚〉
1.5mm程+1.5mm=3.0mm程

〈粒形状〉
粒の高さ 1.2mm程
粒直径 2.0mm程
アスペクト比 0.6程
円柱+台形

〈粒間隔〉
縦 3.166mm程
横 0.978mm程
斜め 0.989mm程
合計値 5.133mm程 (結構低め)

〈粒配列〉
横目

〈粒表面の布目〉
なし

〈der-materialspezialist公式の性能数値〉
テンポ 93
コントロール 95
効果 84
適性 Defensiv / Allround / Offensiv
硬度(スポンジ部分の硬度…?) Soft

(フリースペース①)
欧州の卓球メーカー。
der-materialspezialistから発売している変化系表ソフトラバー。
粒の高さは1.2mm程。
粒直径は2.0mm程。
粒形状は円柱+台形。
粒配列は横目。
粒表面に布目がない。
粒間隔の合計値は結構低めで、粒間隔はかなり狭め。
シートや粒のツヤは少なく、光の反射率が低い。


①シート硬度及び粒硬度 7 (やや硬め)
やや硬めのシート処方だと思いました。

②スポンジ硬度 6.5 (やや硬め)
スポンジ硬度らしき表記の部分にはSoftと書いているのですが、思ったよりもソフトな感じはしなく、TSP基準日本硬度換算でも42°付近のやや硬めな硬度と感じる。スポンジの色はオレンジ。
僅かに気泡はありますが、僅かですのでほぼ気泡なしに近い。

③シート+スポンジ硬度 7 (やや硬め)
1.5mmのスポンジ入りでの測定。
全体的な硬度や打球感はやや硬めかなと思いました。

④粒の曲がりやすさ 3 (やや曲がりにくい)
粒間隔はかなり狭めで、粒を深く曲げるのは難しいですが、
粒の硬度自体は極端に硬すぎるわけではないので、シート表面付近まででしたら、そこまで強い力がかからなくても粒が可動して、ある程度曲がってくれる。
あと、粒の可動と同時に、シートとスポンジの接着面付近も僅かながら変形している感もある。

⑤シート+スポンジ重量 5 (中間重量)
1.5mmのスポンジ入りでの測定。
重すぎず軽すぎず、重量的には中間重量だと思います。

⑥特性分類値
防御特性 1.5 (表ソフトに近い)
回転特性 2.5 (やや表ソフト寄り)
総合特性 3 (やや表ソフト寄り)

〈評点の目安〉
評点0→ほぼ表ソフト
評点5→表ソフトと粒高の中間
評点9→ほぼ粒高に近い
評点10→ほぼ粒高

〈防御特性〉
粒は少し高めで粒直径は大きく、
粒はやや硬い。
粒表面に布目がないものの、ある程度ボールの引っかかりが良い為か、
半粒としては、相手の回転の影響は、ショートピンプルの表ソフトに近いくらい受けやすいと感じた為、
防御特性の評点は1.5点にしました。

(この項目は①回転影響の受けにくさ②粒の変形のしやすさ③粒の硬度の3つを見た上で、表ソフト寄りか粒高寄りか判断している項目です。)

〈回転特性〉
上手く力を伝える事が出来れば、
半粒の中ではまあまあ強めの回転をかける事が出来ますので回転特性の評点は2.5点にしました。

また、
ラバーの全体硬度がやや硬めな影響か、球離れはやや早め。
上手く回転を作るにはやや早めな球離れに負けずにボールをインパクトさせる必要がある。
それでも、自分から回転を作る際の回転発生の成功率は、少し高いくらいに収まっておりますし、ボール設置時間の猶予もなんとか確保出来ている。

(この項目は最大回転量の体感的な多さから表ソフト寄りか粒高寄りか判断している項目です。回転自体のかけやすさは評点材料にしていませんが、文章として載せております。)

〈総合特性〉
回転影響の受け具合を重視しつつ、
最大回転量が半粒としてはまあまあ高めである点も考慮し、総合的に特性を判断すると、カテゴリ的にはやや表ソフト寄りと思いましたので、
総合特性の評点は3点にしました。

(※この項目は人によってかなり個人差のある項目で、その人の感覚により評点にばらつきの出やすい項目です。ラバーのどの特長を重視して表ソフト寄りか粒高寄りか判断するかでその数値は大きく変わります。)

(HELLCATの場合は私個人の感覚だけでの判断では3点。私以外の方がどれくらいの点を出すかを判断したら1.5点〜5点くらいかなと思いましたが、ブログ記載用の評点は3点にしました。)

⑦難易度 8 (8〜8+) (スポンジの有無により可変。)
1.5mm→8 (中間基準〜少し難しめ)
1.8mm、2.0mm→推定値8
OX→8+α (やや難しめ)


このラバーの特徴としては
◆シート処方はやや硬め。
◆粒表面に布目がない。
◆粒間隔はかなり狭め。
◆スポンジ硬度はやや硬め。
◆全体硬度や打球感はやや硬め。
ラバーの弾みは半粒の中では強すぎず弱すぎずですが、飛距離はほんの少し伸びやすい。
◆ボールの減速は効きやす過ぎず効きにく過ぎず。
◆弾道は少し弧線弾道になりやすく、弧線はやや作りやすい。
◆ボールの軌道のブレは起きやす過ぎず起きにく過ぎず。
◆球離れはやや早め。
ボールの引っ掛かりは良く、ボールの不可解な滑り落ちが起きやすいタイプではない。
【防御特性 1.5】半粒としては、ショートピンプルの表ソフトに近いくらい、相手の回転の影響を受けやすい。

等の特徴があると思います。


半粒としては弾みは強すぎず弱すぎずですが、飛距離の伸びはほんの少し出やすい。
ボールの減速は効きやす過ぎず効きにく過ぎず。
ボールの軌道のブレは起きやす過ぎず起きにく過ぎず。
ラバーの高弾道性は少し強い。

球離れがやや早めな点と、半粒としてはショートピンプルの表ソフトに近いくらい、相手の回転の影響を受けやすい点はある。
しかし極端に球持ちが悪いわけではなく、ボールの不可解な滑り落ちが起きやすいタイプではないのが救いか。

ボールコントロール難度は中間基準〜少し難しめくらいと思いましたが、OXの場合よりはボールコントロール難度は抑えられてはいる。
難易度の評点は8点に。
(OXの場合の難易度の評点は8+α(やや難しめ))


(フリースペース②)
ボールの球質や変化に関しては
【変化の強さ 4.5】
ただボールを当てるだけだと相手の回転は残りにくく、ナックルになりやすいほうだと思います。
しかし、勝手に強いスピン反転をするような変化が起きやすいタイプではなく、
変化は表ソフトラバーとしては弱め。

また、HELLCAT【OX】のブログ内での変化の強さの数値は4.5。変化は表ソフトラバーとしては弱めと評価している。


(フリースペース③)
ラバーのスピード帯に関して

【HELLCAT (1.5mm)】
弾みの強さ→中間基準
飛距離の伸びの出やすさ→ほんの少し出やすい

【HELLCAT (OX)】
弾みの強さ→少し強い
飛距離の伸びの出やすさ→少し出やすい

となっている。

シート側とスポンジ側では、
シート側のほうがスピードが高い。

1.5mm程のスポンジを組み合わせた場合はスピードは中間クラスになりますが、OXの状態だと、スピードは少し高いくらいになるラバーとなっている。


(簡易まとめ)
粒が少し高く、粒直径は大きく、粒表面に布目がなく、粒間隔はかなり狭め。
粒形状は円柱+台形。
粒配列は横目。
ート処方はやや硬めで、スポンジはやや硬め。全体硬度や打球感もやや硬め。球離れはやや早め。
しかし、球持ちは極端に悪くなってはおらず、ボール接地時間の猶予はなんとか確保出来ている。
自分から回転を作る際の回発生成功率は少し高い。
最大回転量は半粒としてはまあまあ高め。
しかし、上手く回転を作るにはやや早めな球離れに負けずにボールをインパクトさせる必要がある。
ナックルの球質は出やすいほうですが、勝手に強いスピン反転をするような変化が起きやすいタイプではなく、
変化は表ソフトラバーとしては弱め。

半粒としては、ショートピンプルの表ソフトに近いくらい、相手の回転の影響は受けやすい。

弾みは強すぎず弱すぎずですが、飛距離の伸びは少し出やすい。
ボールの減速は効きやす過ぎず効きにく過ぎず。
シート側とスポンジ側では、
シート側のほうがスピードが高い。
1.5mm程のスポンジを組み合わせた場合はスピードは中間クラスになりますが、OXの状態だと、スピードは少し高いくらいになるラバーとなっている。

ボールの軌道のブレは起きやす過ぎず起きにく過ぎず。
ラバーの高弾道性は少し強い。

ボールコントロール難度は中間基準〜少し難しめくらいと思いましたが、OXの場合よりもラバーの扱いにくさは抑えられてはいる。
ボールを制御出来るかどうかは使い手の手腕が問われるラバーでもあるとも思いました。

また、スポンジ入りの場合は、個人的にはやや表ソフト寄りのラバーだと感じました。
(OXの場合は、少し表ソフト寄りのカテゴリのラバーだと感じる。)