【TIBHAR GRASS D.TecS】
〈粒高ラバー〉
黒 OX
サイズ 縦170mm×横169.5mm
パッケージ開封前 48.6g
全開封後 20.1g
カット後重量 15.1g (縦162mm×横160mm) 
※シェークラケットの寸法で、接着剤の重量は含まない。
重量比 0.751 (15.1g÷20.1g)
 
黒 1.6mm
サイズ 縦169mm×横168mm
パッケージ開封前 76.2g
全開封後 47.6g
カット後重量 36.3g (縦162mm×横160mm) 
※シェークラケットの寸法で、接着剤の重量は含まない。
重量比 0.762 (36.3g÷47.6g)


〈シート厚〉
ベース 0.3mm程
粒の高さ 1.6mm程
(円柱部分 1.5mm程)
(台形部分 0.1mm程)
トータル 1.9mm程

〈スポンジ厚〉
1.6mm程

〈シート厚+スポンジ厚〉
1.9mm+1.6mm=3.5mm程

〈粒形状〉
粒の高さ 1.6mm程
粒直径 1.75mm程
アスペクト比 0.914程
円柱+台形

〈粒間隔〉
縦 3.916mm程
横 1.5mm程
斜め 1.527mm程 
合計値 6.943mm程 (かなり高め)

〈粒配列〉
横目

〈粒表面の布目〉
あり(荒め)

〈TIBHAR公式の性能数値〉
スピード 5
effect 10
スポンジ硬度 47.5°

MADE IN GERMANY


(フリースペース①)
欧州メーカー。
TIBHARから販売されているドイツ製のハイテンション粒高ラバー。
D.TecSの技術を粒高にも応用した事により、変幻自在なカットやツッツキ・プッシュ・ブロックを可能にする「粒の倒れ方と復元力」を実現したとの事。
攻撃力の高さと大きな変化を生み出せる事を売りにしている粒高ラバー。
粒の高さは1.6mm程。
粒直径は1.75mm程、
アスペクト比は0.914程。
粒配列は横目。
粒形状は円柱+台形。
粒間隔の合計値は結構高く、粒間隔はやや広め。


①シート硬度及び粒硬度 3 (やや柔らかい)
やや柔らかいシート処方だと思いましたが極端な柔らかさではないと思いましたので3点に留めました。

②スポンジ硬度 5.5 (ほんの少し硬め)
TIBHAR公式47.5°
TSP基準日本硬度に換算すると37.5°くらいに感じる硬度。
気泡なし。イエロースポンジ。

③シート+スポンジ硬度 4 (少し柔らかめ)
1.6mm程のスポンジ入りでの測定。
スポンジ部分はほんの少し硬めとは思うものの、シート部分の柔らかさの主張も少し現れる為か、全体硬度や打球感は少し柔らかめとなっている。

④粒の曲がりやすさ 
OX→6 (少し曲がりやすい)
1.6mm程のスポンジ入り→6.5 (やや曲がりやすい)

【OXの場合】
シート処方はやや柔らかく、少し曲がりやすい粒ではあるとはあるとは思うのですが、粒を深く曲げようとすると少しですが粒の台形部分が元の形に戻ろうと反発しますし、粒直径自体も粒高の中では大きい影響も働く為、評点は6点にしました。

【1.6mm程のスポンジ入りの場合】
スポンジを搭載すると粒の曲がりやすさが少し上昇する。
評点は6.5点に。

⑤シート重量 3 (やや軽い)
OXのシートとしては
やや軽い数値が出ました。

⑥シート+スポンジ重量 5 (中間重量)
1.6mm程のスポンジ入りでの測定。
ブログ内の基準では中間重量付近の数値が出る。

⑦難易度 7.5+α〜8 (スポンジの有無により可変)
OX→8 (中間基準〜少し難しめ)
1.6mm→7.5+α (中間基準)

【OXの場合】
このラバーの特徴としては
◆シートや粒の硬度はやや柔らかい。
◆粒間隔はやや広め。
◆弾みは粒高としてはやや強く、飛距離の伸びもやや出やすい。
◆ボールの減速は効きやす過ぎず効きにく過ぎず。
◆弾道は少し直線弾道気味になりやすく、弧線は少し作りにくい。
◆打球感は硬すぎず柔らか過ぎず。
◆衝撃減衰効果は高過ぎず低過ぎず。
◆球離れは早過ぎず遅過ぎず。
◆ボールの軌道のブレは起きやす過ぎず起きにく過ぎず。
◆【回転影響の受けにくさ 11】粒高としては少し相手の回転の影響を受けにくい。
◆ボールの不可解な滑り落ちが起きやすいタイプではない。

等の特徴があると思います。


粒高としてはやや弾みが強く、飛距離の伸びもやや出やすい。
ボールの減速は効きやす過ぎず効きにく過ぎずではありますが、ボールの減速が効かなかった時のオーバーミスには注意。
また、弾道が少し直線弾道気味になりやすく、低弾道性も少し強めな為、この低弾道性の強さに慣れないとネットミスも出てしまいますので、ネットミスにも注意。
しかし、粒高としては相手の回転の影響を少し受けにくい。
球離れも早過ぎず遅過ぎず。球持ちも確保出来ている。

粒高にしては少し相手の回転の影響を受けにくいとは思ったのですが、
弾道は少し直線弾道気味になりやすく、少し低弾道性の強さがある為、低弾道性の強さによるネットミスと、ボールの弾力の強さによるオーバーミスには気をつけないといけない面はあり。
ボールコントロール難度は中間基準〜少し難しめくらいと思いましたので、難易度の評点は8点にしました。


【1.6mm程のスポンジ入りの場合】
このラバーの特徴としては
◆シートや粒の硬度はやや柔らかい。
◆粒間隔はやや広め。
◆スポンジ硬度はほんの少し硬め。
◆全体硬度や打球感は少し柔らかめ。
◆弾みは粒高ラバーとしてはやや強く、飛距離の伸びもやや出やすい。
◆ボールの減速は効きやす過ぎず効きにく過ぎず。
◆弾道は少し弧線弾道になりやすく、弧線はまあまあ作りやすい。
◆ボールの軌道のブレは起きやす過ぎず起きにく過ぎず。
◆球離れはほんの少し遅め。
◆【回転影響の受けにくさ 7】粒高としてはやや相手の回転の影響を受けやすい。
◆ボールの引っ掛かりは良く、ボールの不可解な滑りが発生しやすいタイプでなない。
◆ラバーの総重量は中間重量付近。

等の特徴があると思います。


弾みは粒高ラバーとしてはやや強く、飛距離の伸びもやや出やすい。
ボールの減速は効きやす過ぎず効きにく過ぎずではありますが、ボールの減速が効かなかった時のオーバーミスには注意。
ラバーのスピード帯はOXの時とあまり変わらない。

ボールの軌道のブレは起きやす過ぎず起きにく過ぎず。
球離れはほんの少し遅めで、球持ちを確保出来ている。
全体硬度や打球感は少し柔らかめ。

ラバーの弾道帯が変動しており、OXの場合は少し低弾道性が強めだったが、1.6mm程のスポンジ入りの場合は高弾道性が少し強くなる。

ラバーの総重量は中間重量付近になりやすい。
1.6mmのスポンジ入りの場合は総重量過多によるラケット操作不良には注意。

1.6mm程のスポンジ入りだと粒高としてはやや相手の回転の影響を受けやすくはある。 

やや相手の回転の影響は受けやすく、オーバーミスには注意が必要ではあるものの、衝撃減衰効果は上昇してますし、ラバーの高弾道性が少し強いくらいまで変動している。

ボールコントロール難度は中間基準くらいだと思いましたが、OXの時よりもボールコントロール難度は少し抑えられていると思いましたので、難易度の評点は7.5+αにしました。


(フリースペース②)
【OXの場合】
キレや変化量に関しては
自分から回転を作る際の回転発生の成功率はまあまあ高いですが、最大回転量はOXの粒高としては少し低め。

【変化の強さ 10】
ただボールを当てるだけだと相手の回転はやや残ってくれる事が多い。
変化は粒高ラバーとしてはやや強め。
ナックル気味の球は出しにくい。


【1.6mm程のスポンジ入りの場合】
キレや変化量に関しては
自分から回転を作る際の回転発生の成功率は中々高め。
最大回転量は粒高ラバーとしてはまあまあ高い。

【変化の強さ 6】
ただボールを当てるだけだと相手の回転はやや残りにくく、ややナックル気味の球質になりやすいと思います。
勝手に強いスピン反転をするような変化が起きやすいタイプではなく、
変化は粒高ラバーとしてはやや弱い。

スポンジを入れると、自分からキレを作る際の回転発生の成功率はほんの少し上昇、最大回転量はOXの時よりも上昇するとは思いますが、変化は低下する。


(簡易まとめ)
粒の高さは1.6mm程。
粒直径は1.75mm程。
アスペクト比は0.914程。
粒配列は横目。
粒形状は円柱+台形。
粒間隔はやや広め。
テンション系粒高ラバー。
シートや粒はやや柔らかい。

スポンジを組み合わせる場合は、ほんの少し硬めのイエロースポンジが組み合わさるラバー。

シート単体では、
やや柔らかいシート硬度や、やや強い弾力や、変化の高さが特徴的ではありますが、ボールコントロール難度は中間基準〜少し難しめくらいなのも特徴的なラバーとなっている。

1.6mm程のスポンジを組み合わせた場合は、相手の回転の影響はやや受けやすくなり、ラバーの重量も少し加算されるものの、
球離れはほんの少し遅めですし、衝撃減衰効果は上昇し、ラバーの高弾道性も少し強いくらいになり、
ボールコントロール難度は中間基準くらいに収まり、OXの時よりもボールコントロール難度は少し抑えられると思いました。
また、ボールの球質にも変動があり、
変化は粒高ラバーとしてはやや弱いですが、自分からキレを作る際の回転発生の成功率はほんの少し上昇。最大回転量はOXの時よりも上昇する。


【OXの場合】
粒高としてはやや弾みが強く、飛距離の伸びもやや出やすい。
ボールの減速は効きやす過ぎず効きにく過ぎずではありますが、ボールの減速が効かなかった時のオーバーミスには注意

変化は粒高ラバーとしてはやや高め。
自分から回転を作る際の回転発生の成功率はまあまあ高い。
しかし、最大回転量はOXの粒高ラバーとしては少し低め。

粒高の中では少し相手の回転の影響は受けにくい。
ラバーの低弾道性が少し強めで、弧線は少し作りにくい。
球離れは早過ぎず遅過ぎず。球持ちを確保出来ている。
ボールの軌道のブレは起きやす過ぎず起きにく過ぎず。
弾道は少し直線弾道気味になりやすく、少し低弾道性の強さがある為、低弾道性の強さによるネットミスと、ボールの弾力の強さによるオーバーミスには気をつけないといけない面はあり。

ボールコントロール難度は中間基準〜少し難しめくらいと思いました。
ラバーを使いこなすには、
やや強い弾力や、少し強めの低弾道性に振り回されないようなボールコントロールの技術と精度が要求されると感じましたので、
まずは自身のボールコントロールを養う事が、このラバーの性能を発揮出来るようになる見込みに繋がると思いました。


【1.6mm程のスポンジ入りの場合】
弾みは粒高ラバーとしてはやや強く、飛距離の伸びもやや出やすい。
ボールの減速は効きやす過ぎず効きにく過ぎずではありますが、ボールの減速が効かなかった時のオーバーミスには注意。
ラバーのスピード帯はOXの時とあまり変わらない。

全体硬度や打球感は少し柔らかめで、球離れはほんの少し遅め。球持ちを確保出来ている。
変化は粒高ラバーとしてはやや弱い。
自分から回転を作る際の回転発生の成功率は中々高め。最大回転量は粒高ラバーとしてはまあまあ高い。

ラバーの総重量は中間重量付近になりやすい。
1.6mmのスポンジ入りの場合は総重量過多によるラケット操作不良には注意。

やや相手の回転の影響は受けやすいものの、衝撃減衰効果は上昇してますし、ラバーの高弾道性が少し強いくらいまで変動している。

ボールコントロール難度は中間基準くらいに収まっていると思いましたし、OXの時よりもボールコントロール難度は少し抑えられていると思いました。

GRASS D.TecSのシートを用いながらも、衝撃減衰効果や球持ちの向上を狙ったり、最大回転量の低さを補いたい場合は、イエロースポンジを組み合わせる手も選択肢として有効であるかも思いました。