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【紅双喜/ニッタク 閃霊 -Sharping-】
〈表ソフトラバー〉
赤 薄(1.2mm〜1.4mm)
サイズ 縦171mm×横172mm (八角形)
パッケージ開封前 85.3g
全開封後 58.2g
カット後重量 45.8g (縦162mm×横160mm) 
※シェークラケットの寸法で、接着剤の重量は含まない。
重量比 0.786 (45.8g÷58.2g)

〈シート厚〉
ベース 0.6mm程
粒の高さ 1.0mm程
トータル 1.6mm程

〈スポンジ厚〉
1.3mm程
 
〈シート+スポンジ厚〉
1.6mm+1.3mm=2.9mm程

〈粒形状〉
粒の高さ 1.0mm程
粒直径 1.95mm程
アスペクト比 0.512程
円柱+台形(ほぼ円柱)

〈粒間隔〉
縦 1.032mm程
横 3.266mm程
斜め 1.032mm程
合計値 5.330mm程 (低い)

〈粒配列〉
縦目

〈粒表面の布目〉
あり

〈ニッタク公式の性能数値〉
スピード 11.50
スピン 7.25
スポンジ硬度 35.0


(フリースペース①)
ニッタクで代理販売している
紅双喜の中国製表ソフトラバー。

ITTFリストにはSharpingの名前で記載されている。

ニッタクを通して取り扱われてる輸出品は硬質なイエロースポンジを搭載。
シート、スポンジ共に非常に硬い。
シートのベースは厚い。
粒配列は縦目。
粒間隔の合計値は低く、粒間隔は結構狭い。
前陣速攻用ラバーとして扱われており、スピード攻撃とナックルボールを繰り出す事が出来る事を謳っていますが、カット用ラバーとしても優れた性能を発揮し、自ら回転の変化をつけやすく、瞬時に攻撃に転じる事も出来るラバーという事がパッケージ裏の説明文に記載されている。
あとは、シートの色が薄く、光の反射率も低い。
重量の個体差が非常に激しいのも特徴。


①シート硬度及び粒硬度 9.5 (非常に硬い)
シート、粒共に非常に硬い。
硬い中国表らしいバリ硬のシート処方。

②スポンジ硬度 9 (非常に硬い)
ニッタク公式表記で35°と記載されていますが、そうとは思えないくらい硬い。
TSP基準日本硬度換算で50°〜55°超はあると感じる程の硬さで、表ソフトに使うスポンジとしては非常に硬い。
気泡なし。

③シート+スポンジ硬度 9.5 (非常に硬い)
薄(1.3mm)のスポンジでの測定。
スポンジが入っているにも関わらず、打球感は非常に硬く感じ、下手するとOXのラバーで打ってる感覚に近いと思うくらい硬い全体硬度と打球感。

④粒の曲がりやすさ 1 (かなり曲がりにくい)
粒形状の根元の台形部分がごく僅かで、ほぼ円柱に近いのですが、元々のゴム質が非常に硬い為、粒ももの凄く曲がりにくくなっているのが特徴です。

⑤シート+スポンジ重量 8.5 (かなり重い)
1.3mmのスポンジでの測定。
個体差は激しいものの、表ソフトとしては非常に重く、重さは表ソフトの中では明らかに頭一つ抜けている。

⑥難易度 11.5 (極めて難しい)
このラバーの特徴としては
◆シート及び粒硬度は非常に硬い。
◆粒間隔は少し狭め。
◆スポンジ硬度は非常に硬い。
◆粒間隔は結構狭い。
◆弾みは表ソフトとしてはやや強めで、飛距離の伸びもやや出やすい。
◆ボールの減速は効きやす過ぎず効きにく過ぎず。
◆弾道はやや直線弾道気味になりやすいタイプで、弧線は作りにくい。
◆球離れは早く、ボール接地時間の猶予は短くなりやすい。
◆ボールの軌道のブレは生じやすい。
【防御特性 −3】表ソフトラバーとしては、相手の回転の影響は受けやすい。
◆ボールの不可解な滑り落ちが発生しやすく、ボールの落球に対してかなり不安がある。
◆ラバーの総重量がかなり重い。

等の特徴があると思います。


シート、粒、スポンジ。どれも非常に硬く、
弾道は表ソフトの中ではやや直線弾道気味になりやすいタイプで、弧線もやや作りにくい。
弾みは表ソフトとしてはやや強めで、飛距離の伸びもやや出やすい。
球離れが早い。
表ソフトの中では扱いが極めて難しいラバーだと思います。

このラバーには扱いを難しくする要点がいくつかあるのですが、
どの要点もスポンジの硬さや全体硬度の高さが影響する部分が多い。
主に
◆薄いインパクトの時にボールが滑りやすく、ボールの引っかかりにかなり不安があるのが大きなネックとなってしまっておりますし、ボールの軌道のブレも発生しやすい
◆弾みがやや強め。
◆表ソフトラバーとしては相手の回転の影響を受けやすい。
◆球離れが早く、ボール接地時間の猶予が短い。

この辺りが主に難しい要因になってくるのではと思います。
あとは
◆ラバーの重量がかなり重い個体が当たりやすく、とんでもなく重い個体も存在する。重量過多によるラケットの重量バランスのズレが発生しやすい。
この項目も難易度の増加に影響する可能性があります。

ボールの軌道のコントロール、ボールの滑りや落球の危険性、回転影響の受けやすさ、弾みの強さ、球離れの早さによるボール接地時間の猶予の短さ、ラバーの重量過多等、ラバーを使いこなす事においての障害が多く、
ラバーの扱いは極めて難しいと判断し、
難易度の評点は11.5点にしました。


(フリースペース②)
ボールの球質や変化においては
【変化の強さ 5】
ただボールを当てるだけだと相手の回転は残りにくく、ナックル気味の球質になりやすいと思います。
勝手に強いスピン反転をするような変化が起きやすいタイプではなく、
変化は表ソフトラバーとしてはやや弱い。

自分から回転をかける際の回転発生の成功率はかなり低めで、最大回転量も少し低め。
nittaku公式のスピン値も7.25もあるようには感じられず。7.00未満だと感じる。
球離れが早く、粒表面も硬く、粒の引きつれも起こしにくい為、回転発生を成功させるのは難しく、回転をかける為のインパクトを作る事も非常に難しい。余程のインパクトの強さがないと、緩い回転しか作れず、回転を自分で作るのは相当厳しい。

相手の回転を残す事も難しく、変化もやや弱いですし、自分から回転を作るのも難しい為、球質差を作り出す事は容易ではなく、インパクトの強さや技術が足りないと、球質のバリエーションが乏しくなりやすく、棒球量産機になってしまう恐れがある。


(簡易まとめ)
シート、粒、スポンジ。どれも非常に硬い紅双喜の中国製表ソフト。
スピードを活かすのは容易ではない上に、スピンも作りにくく、ボールコントロール能力に難がある。
どの要点が障害になるかは人によって変わってくるとは思いますが、ラバーを使いこなす事において、何かしら高いハードルを越える事を要求されやすいラバーだと思いました。
最大回転量も少し低めで、回転量を作る事が相当難しい事も深刻だと思います。
その為か、回転量を出す事を意識する場合は、上手く回転を出す事が出来ないと、相手に緩い回転の球やナックルを送る展開になってしまいやすく、弱回転の球や棒球を量産してしまう恐れもある為、球質のバリエーションも乏しくなりやすい。
回転量を出す事を意識する方は、そうならない為の技術や立ち回りを要求されますし、
ボールの軌道のコントロールもブレやすく、ボールの不可解な滑り落ちに対してかなり不安があるのが大きなネックとなってしまっておりますし、弾みもやや強めで、球離れも早くボール接地時間の猶予も短いですし、相手の回転の影響も受けやすく、ラバーの重量過多による操作性の問題も絡む恐れがある事から、
ボールコントロールの難しさは極めて厄介で、
ラバーの扱いにくさに振り回されてしまう危険性が極めて高いと感じましたので、扱いの難しさに呑まれて大スランプを起こさないよう、要注意。