過去2度の地震とまさかの同日

昨日19日、メキシコ中部のミチョアカン州でマグニチュード7.6の大きな地震が起こりました。これにより最大79cmの津波が発生、ショッピングモールの壁が崩落したりと多くの被害が出ています。さらにインフラもストップしており、病院などの複数の公共機関にも打撃を与えました。

ここでと震度とマグニチュードの違いについて説明しましょう。

震度は実際に感じる揺れの大きさを表しています。なので地震体験コーナーでは震度の数字が上がるにつれて非常に激しい揺れを体験することが出来ます。

一方マグニチュードは地震が発生するエネルギーそのものを表しています。なのでマグニチュードは世界共通の単位になります。マグニチュードが1上がるとその威力は32倍に上昇、2増えるとその威力は32倍の32倍となり約1000倍になります。

メキシコはココスプレートとカリブプレートがぶつかり合う場所に位置しています。なので細長い形をしたメキシコでは大きな地震が頻発する傾向にあるんです。代表される地震をいくつか書き出してみます。

①1985年9月19日に発生したメキシコ地震。震源はラサロ・カロデナス付近バルサス川河口沖。マグニチュードは8.0。

提供 Google Earth

②2017年9月7日に発生したチアパス地震。震源はチアパス州テワンテペク湾。マグニチュードは8.2。

提供 Google Earth

③2017年9月19日に発生したメキシコ中部地震。震源はプエブラの南側。マグニチュードは7.1。

提供 Google Earth

④2020年6月23日に発生したオアハカ地震。震源はオアハカ州沿岸。マグニチュードは7.4。

提供 Google Earth

ここまで見て、何か感じることはありましたか?「メキシコってこんな形してたんや」ではありません。

今回起こったミチョアカン州地震、日時は9月19日でした。①、③が起こった日も9月19日でした。なんと9月19日同日に三つの大きな地震が発生していたのです。これは偶然だったのでしょうか・・・。

しかしこのような不思議な出来事は他にもあります。これは日本にも関係している話です。

ノースリッジ地震と阪神淡路大震災

ノースリッジ地震はアメリカ合衆国カルフォルニア州ロサンゼルス市ノースリッジ地方で発生したマグニチュード6.7クラスの地震です。震源が地表から比較的浅かったため死者は57人、負傷者は約5400人と当時で米国史上最も経済的損害の大きい地震となりました。

一方阪神淡路大震災は兵庫県南部にある明石海峡大橋の杭が打ち込まれている辺りを震源に発生したマグニチュード7.3の巨大地震です。6000人以上の犠牲者をだしたこの地震は六甲・淡路島断層帯の1つである野島断層のずれが原因と言われており、今でも淡路島にある北淡震災記念公園 野島断層保存館で見ることが出来ます。

なんと、この二つの地震の発生日は1月17日でした。しかもノースリッジ地震の翌年に阪神淡路大震災が起こっています。メキシコ地震は同じ土地で起こった地震でしたが、今回は8900km離れた土地で起こった地震です。起因したプレートも全く関係していません。

この広い世の中で同じ日に同じような体験をしてしまう事象は多くあります。これとはまた違いますが生没同日の著名人も数多く存在しているのです。坂本龍馬さんや船越英一郎さんの父親である船越英ニさんもその一人なんです。

メキシコで2回ならまだしも3回も同日に地震が発生する、一年違いで同日に全く関係ない土地で地震が起こる。このように不思議を通り越した科学では証明出来ない不可解な事象は本当に存在しています。デジャブという言葉もあるように地球の歴史はグルグルと繰り返しているのか、あるいは体験していないのに記憶に埋め込まれているだけなのか。

なんだか陰謀論みたいですが、人類が打ち当たる永遠の壁となりそうですね。それでは最後までご覧いただき、ありがとうございました。