2019 11月22日
「戦兎!!これ滅茶苦茶うめえぞ!!」
ホントにこいつはどこに行ってもうるさいな。ここどこだと思ってんだ。
「こいつも行けるな!幻さんいつもこんなメシ食ってんのかよ!」
「ちょっと!!氷室首相の前なんだから、もっと行儀よくしなさいよ・・・。」
ここは総理官邸。俺と万丈の暮らしを見兼ね幻さんが俺たちを夕食に招待してくれた。
「すいません!私まで招待して頂いて・・」
万丈の隣の女性が遠慮しがちに言った。この女性は馬淵由衣。まあ万丈の彼女。いろいろあって万丈といい感じなんだ。ちょっとうらやましい。
「全然いいんだ、、万丈の彼女なら。何なら部屋の一室も朝まで貸せるが?」
このホテルおじさんは何を言っているんだ。隣の首相は苦笑いしているし、今日は紗羽さんは地方に出張でいないらしい。それにしてもこの微妙な空気どうしてくれるんだ。
「すみません。明日も仕事なので帰らせてもらいます。」
由衣さんナイス。
「ところで桐生君。新しい研究をしていると聞いたが、一体どんなものなんだ?」
首相が話の流れを変えてくれた。そうそう今日はこの話をしに来たんだ。
「今AIの時代が始まりつつあると言われていますが、先の戦争で四肢を失ってしまった人もいると聞いたので脳の信号や神経のメカニズムを研究し、人工的腕及び人工脚を作っています。」
首相のバクアップを受けることができる今、俺の仕事は科学で未来を創ることだ。仮面ライダービルドの名に恥じない研究と成果を出さないとな。
「ほう、それが実用化できれば様々な局面で応用できそうだな。これからも引き続き頼むよ。」
「あ~美味かったな~。また来ていいなんて幻さんも首相も太っ腹だよな!」
全くこいつは。バナナとプロテインラーメンで充分でしょうが。
「悪りぃ戦兎。由衣送っていくわ!」
そっか明日仕事って言ってたっけ。しょうがない
「万丈!これ使って行けよ!
こんな時のために開発したわけじゃないけど、マシーンクローザー。クローズのためのバイクだ。
「いいのかよ、戦兎!ありがとな!!」
全く世話焼かせるな。そう思いつつ帰路についた。
なんだか肌寒い季節になって来たな。もうそろそろ12月か。2019年も終わりだな。そんなことを満月を見ながら考えていたら、いきなり突風に見舞われた。
「いきなりなんだ!?」
月明かりに照らされて人が立ってい居るのが分かった。
「誰だお前は」
返答の前に発砲された。間一髪でよけた天才でしょ・・ってわけじゃなかった。左肩かすめた。
「ギアエンジン!ギアリモコン!ファンキー!」
まさか・・あのシステムか・・!
「潤動」
見覚えのないカラーリング。左が緑で右が黒?紫にも見える。
「お前は何者だ。」
ビルドドライバーを装着し、変身する。
「ラビットタンク!」
敵に蹴りを与えるもびくともしていない。
「それだけか?」
だったらスパークリングだ。
「ラビットタンクスパークリング!イェイイェーイ!!」
カイザーシステムを圧倒したはずの力が通じない。
「戦闘力は見込み違いのようだな、桐生戦兎。」
俺を知ってる?まさか最初から俺を狙って・・・と考えているうちに敵のパンチを食らってしまった。凄まじい威力だ。
「まあ君には本来その頭脳をお借りしたくて来たんだ。」
こいつ、何を言っているんだ。奴の一撃だけで変身が解けるなんて。この状況最悪だ・・。そんな時聞き覚えのあるバイク音が聞こえてきた。
「戦兎ぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」
最っっっっ高だ!!これで形成逆転だ!!
「ラビットラビット!」
「ドラゴンインクローズチャージ!!ブゥラァァ!!」
万丈も変身して応戦する。
「おいおい待てよ。今日は戦いに来たんじゃない。ほんの挨拶に来ただけさ・・。俺の名前は蛇塚風馬。財団Xのあるプロジェクトの関係で桐生戦兎、お前をスカウトしに来たんだ。」
財団X?どこかで聞いたことあるな・・。
「まあまた来るよ。いい返事聞かせてくれよな。」
「待て!!」
また突風と共に消えてしまった。なんかまた新たな戦いが始まるのか。最悪だ・・・。