国画会会友・佐藤久美子氏による初めての個展が、東京・銀座のあかね画廊にて開催されています。

 これまで佐藤氏は、国画会展をはじめとする発表の場で研鑽を重ね、静謐さと内的な強度を併せ持つ独自の抽象表現を深めてきました。

 本展は、その歩みの集大成として、作家自身の現在地を率直に示す展覧会となっています。

 重層的なマチエール、抑制された色彩の中に現れるリズムや痕跡は、感情に訴えるというよりも、観る者に思索の余白を与え、ゆっくりと作品との対話を促します。

 初個展ならではの緊張感と誠実さが、画面の随所に感じられる展示です。

 首都圏での初個展という節目に、ぜひ多くの方にご高覧いただければ幸いです。

佐藤久美子 初個展
会期:2025年12月8日(月)~12月14日(日)
時間:11:00~18:30(最終日16:00まで)
会場:あかね画廊(東京都中央区銀座)

第99回国展出品作《遠心力》(200×200cm)を中心に、佐藤洋子氏の創作活動を俯瞰できる展覧会が開催されています。

会場には、大作2点、小品14点、計16点が並び、画業40年を超える作家の軌跡と深化を一望することができます。

佐藤洋子氏の作品世界は、長年にわたる国展出品の中で培われた「線の哲学」と「意識の構造化」の結晶といえるでしょう。
今回の展覧会では、個の記憶と宇宙的な広がりが一つの空間で響き合い、鑑賞者に「描くとは何か」という根源的な問いを投げかけています。

会期は10月31日まで。
秋の柔らかな光が差し込む市民ギャラリー阿吽で、ぜひ佐藤洋子氏の“心の遠心力”を体感してください。

 

 

令和7年9月6日、男鹿市民文化会館で開かれた「男鹿・潟上・南秋地区芸術文化振興大会」にて、佐々木良三先生が「芸術活動は、日本の未来に何をプレゼントできるか」と題して講話をされました。

先生は満州国で少年時代を過ごし、大学時代に銀座で個展を開催。しかし最初の2日間は来客がなく、静かなスタートだったといいます。ところが評論家の植村鷹千代さんが訪れたことをきっかけに状況は一変。絵が次々と売れ始め、挑戦を続けることの大切さを実感されたそうです。

講話では「やる気」「自制心」「協調性」などの非認知能力が、5歳までのしつけや環境で育まれることが強調されました。特に1~3歳への教育が将来の人格形成に最も重要だと先生は指摘しました。

さらに先生は、ルーズベルト大統領が大恐慌期に芸術を重視し、人々の心を支えた歴史を紹介。芸術は人間性を育み、未来に希望を届ける力があると語られました。

ハーバード・リードの言葉を引用し、教育者は教え込むのではなく、子どもの創造力を引き出す「精神的な助産婦」であるべきだと結び、会場に深い感銘を与えました。