性同一性障害MTFに180万円 雇用打ち切り訴訟が和解

2008.1.10 10:15 産経


性同一性障害(GID)を理由に雇用契約を打ち切ったのは違法として、大阪府内のMTF(51)が雇用先だった社会福祉法人「大阪自彊(じきょう)館」(大阪市西成区)を相手取り、慰謝料200万円の支払いなどを求めた訴訟は大阪地裁(中山誠一裁判官)で和解が成立した。


和解条項では、法人側が解決金として180万円を支払い、GIDをめぐり男性が不快な思いをしたことに対して「遺憾の意」を表すこととしている。  


訴状によると、男性は平成16年9月、GIDを明らかにしたうえで、ホームレスに対する巡回相談員として採用された。


しかし、化粧や女子トイレの使用を注意されたほか、上司や同僚から「野宿者から蔑視(べっし)される」「一緒に仕事をしたくない」などといわれ、18年3月、同法人側から理由を示されないまま、口頭で契約を更新しないと通告された。  


MTFは同年10月に提訴。

法人側は当初争う姿勢を示していたが、地裁の和解勧告に応じ、昨年12月に和解が成立した。

男性の代理人は「法人側が障害に対する配慮不足を認めており、事実上の勝訴」としている。