最高の親孝行を!中村中が紅組出場、男性ソロでは史上2人目

2007.12.5 08:12 産経


大みそか恒例の「第58回NHK紅白歌合戦」(後7・20)の出場歌手が4日、東京都渋谷区の同局で発表された。計58組のうち8組67人が初出場で、同局では過去最多の計66人が勢ぞろいして会見した。戸籍上は男ながら性同一性障害を告白した中村中(22)が紅組で選ばれた。  


NHKの112スタジオ。初出場を決めた66人がずらりと並ぶ壮観な光景の中央に、ロングヘアをなびかせ、スカートで脚線美を見せつけた中村がいた。  

「とても光栄です。『歌の力、歌の絆』という紅白のテーマに恥じないよう、頑張ります」  

一斉にフラッシュがたかれたカメラの前で堂々とあいさつした。  


中村は小学生の時、男の子を好きになり、心は女であることに目覚めた。それが原因でいじめを受け、学校での居場所をなくした。そんな時、心の支えになったのが歌謡曲だった。母親が口ずさんでいた研ナオコの「泣かせて」を聴いて、歌謡曲が好きになった。  


「紅白出場は母へのなによりの親孝行になりました。私の音楽をじっくりと聴いてくださる人たちも母の世代。紅白の場はすごく恩返しになる」とうれしそうに語った。女手一つで育ててくれた母の歌声が、シンガー・ソングライター、中村中の礎となっているからだ。


作詞作曲をはじめたのは中学のころ。変声期に違和感を覚え、歌うことから逃れるためにピアノやドラムなど楽器演奏に没頭。その延長上で曲作りを行うようになった。15歳で初めて書いた曲が、中村をブレークさせた「友達の詩」だった。  


高校に入って路上ライブを始め、優しく澄んだ歌声で人々の心をとらえた。平成16年にヤマハ主催の音楽祭に出場したことをきっかけに、インディーズデビュー。昨年6月に「汚れた下着」でエイベックスからメジャー。「正直に生きたい」という信念から、「友達の詩」を発売した同年9月に性同一性障害をカミングアウトした。



戸籍上の男性がソロで紅組に加わるのは、一昨年のゴリエ以来、2年ぶり史上2人目。性同一性障害に対し、NHKでは「あえて説明を加えるようなことはしないし、意識していない」とPRポイントにしないことを明かした。ゲスト出演が予想される「どんだけぇ~」のIKKO(45)らおネエキャラ全盛だが、あくまで「歌をまっすぐ届けられるように演出したい」。優しく澄んだ歌声が、大みそかのお茶の間を酔わせる。



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