SAO二次創作  ※使用の際には空蝉 響とHPのURLを明記ください。


http://mypage.syosetu.com/576039/  


 第九話 最後の会話



ノエル「それじゃあ自由行動だね」

シルヴィオ「おう、それじゃあ後でな」

ロレッタ「ロレッタも別行動ロレ~」

ノエル「ラスティ、それじゃあ夜にこの噴水前で待ち合わせね」

ラスティ「うん。それじゃあ」

ノエル「ふふっ楽しみにしてるね」

ラスティ「……二人きりなんて緊張するなぁ。さてと、これからどうしよう? 街を回ってみようかな」



ラスティ「あれ、あのベンチに座ってるのってベリルだよね? おーい! ベリルー!」

ベリル「あれ? ラスティじゃん。どうしたの」

ラスティ「街を見てたらベリルを見かけたから」

ベリル「そっか」

ラスティ「……次で最後のクエストだね」

ベリル「……うん」

ラスティ「やっぱり、現実に戻りたくない?」

ベリル「……ううん、今はみんなと現実世界で会うっていう目標ができたから戻るのは怖くないよ。怖くないけど……ずっとこの世界が続けばいいって思ってる自分もいる……あはは、ダメだよね! 沢山犠牲者が出てるこんなゲーム、早く終わらせるべきなのに」

ラスティ「ベリル……」

ラスティ「でも、地下水道のみんなを殺したこの会社を許せない。アタシ、現実世界に戻ったらこの会社のこと世間に訴えかけるんだ」

ラスティ「うん。それじゃあ、もう行くよ。またあとでね」

ベリル「うん。ノエルとの熱い夜を楽しんでね」

ラスティ「そ、そんなんじゃないよ!」



ラスティ「さて……と、あれ? あおの岸辺に座ってるのってシルヴィオだよね? シルヴィオ!」

シルヴィオ「なんだ、ラスティか」

ラスティ「なんだ、はないでしょ」

シルヴィオ「どうせならクールなノエルちゃんかキュートなエミリアちゃんが良かったっつーの」

ラスティ「最後なのにシルヴィオは相変わらずだね」

シルヴィオ「……そんなこともねぇさ」

ラスティ「え?」

シルヴィオ「……またあの毎日が始まるんだな……不思議だな。現実が嫌で会社に力を貸してたのに、今じゃ現実に戻るためにお前らと行動してる」

ラスティ「今は、みんなと会うっていう目標があるでしょ?」

シルヴィオ「そうだな。週に一度は飲みに行かねぇとなぁ!」

ラスティ「……言ってなかったけど、僕はみんなと会えないかもしれないんだ」

シルヴィオ「……待ってるから必ず来い。会おうと言ったのはお前なんだからな」

ラスティ「シルヴィオ……うん」

シルヴィオ「ほら、ノエルちゃんが待ってるから行けよ」

ラスティ「うん、それじゃあ」

エミリア「シルヴィオ?」

シルヴィオ「……エミリアちゃんか」

エミリア「なんだか辛そうな顔してる、です」

シルヴィオ「……泣き言だってわかってるんだけどよ……やっぱり現実は嫌だなー……」

エミリア「現実世界には楽しいことがいっぱい待ってるですよ、ちゅっ」

シルヴィオ「……はは、どうせ慰めるならほっぺじゃなく口にして欲しかったねぇ」



ラスティ「あれ? ロレッタ? 一人でこんなところにいちゃ危ないよ? 一人じゃ動けないんだから」

ロレッタ「この世界を見ておきたかったんだロレ。ロレッタはゲームのキャラクターだからゲームをクリアしたらもう会えなくなっちゃうんだロレ。だからこの世界での今までのことを思い出してたんだロレ」

ラスティ「ロレッタ……」

ロレッタ「寂しくなんかないロレ。ネット世界なんてボタン一つで簡単に消えられる世界だから、いちいち寂しがってなんかいられないロレ」

ラスティ「でもこの世界は違う。ロレッタは作られたシステムに過ぎないかもしれないけど、そこにも心はあると思うよ」

ロレッタ「そうロレ。だから寂しくないロレ。エミリアやラスティたちと心はずっと一緒ロレ」



ノエル「……あ、ラスティ! 来てくれたんだね!」

ラスティ「ごめん、待たせた?」

ノエル「ううん、平気」

ラスティ「そっか、なら良かった」

ノエル「……この戦いが終わったら、もう会えなくなっちゃうかも知れないんだよね」

ラスティ「……うん」

ノエル「もう! どうしてそんなに冷静なの!? 寂しい……離れたくないよ……私、ラスティが好き。怖がりやだけど、強くて、みんなのためにゲームをクリアしようとしてる優しいラスティが好き! ラスティは? ラスティはどうなの? ……結局、ラスティは最後まで私のこと好きになんて……」
ラスティ「……僕も、僕もいつも僕のことを好きでいてくれたノエルのことが――」
ノエル「ラスティ!」
ラスティ「ノエル!?
ノエル「嬉しい……しばらくこのままでいさせて……」
ラスティ「……うん」
ノエル「……きっと、また会えるよね、きっと……」