当事者が別々の部屋にいて、調停人が個別に話を聞きながら話合いを進める
「別席調停」とがあります。
ちなみに、別々の部屋に当事者がいて、その部屋を、
調停人自身が行ったり来たりするのを、シャトル調停とも言います。
ADRが進んでいるアメリカでは、民間ADRの利用がとても進んでおり、
多くの場合、同席で行われているようです。
けれども、民間調停機関によるADRの歴史の浅い日本においては、
別席調停の方が一般的です。
民間調停機関の場合、どのような調停を採択するのかは、各調停機関が決めています。
もし、その調停機関が、対話促進型調停を採択している場合には、
当然、「対話」を「促進」しなければ意味がありませんので、同席で行われることになります。
同席調停。
日本では馴染みが少ないゆえ、心理的な抵抗も多いのではないかと被います。
たとえば、そもそも当事者同士とは、
たいてい、何かで争っており、言わば喧嘩相手なのですから、
同席で向かい合えば、喧嘩が始まったり、険悪なムードになるに決まっている!
と想像してしまいがちです。
また、もうさんざん話し合ったのだから、
これ以上相手の顔など見たくない!と思われる方もいるかもしれません。
でも、同席調停には、
同席調停でしか実現できない、とても大切な効果があるのです。
それは、相手に対する理解、と、承認です。
調停人が間に入り、話合いを促進していく上で、
双方の中にある攻撃的な表現をやわらげ、本当に伝えたい内容を明確化し、
双方が解決したい本当の問題に目を向けることができます。
さらに、当事者双方が一緒に解決策を探すために努力をすることで、
相手への理解や承認の気持ちが生まれます。
この、理解や承認こそが、紛争の解決においては、重要な要素となるのです。
そしてこれによって、裁判ではたどり着けない、
ウィンーウィンの結末へとたどり着くことができる、というわけです。
対話促進型調停、つまり、同席調停は、まだまだ馴染みの少ない調停手法です。
でもこの方法が浸透したならば、きっと、
日本における紛争解決方法のスタンダードも、変わっていくものと思います。

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