この記事を読んでいただく前に
過去の糞妄想。。。生田絵梨花 編を
先に読んでいただけたらと思います。








設定。


おれ   高3
サッカー部



生田   高2
帰宅部  








シチュエーション。
文化祭後日、放課後。

















よーい、アクション!!!


















今日は部活が休み。
靴箱で靴を履き替える。


後ろから肩をはたかれる。
「せーんぱいっ!一緒に帰りましょ!」


「ん、いいよー」




近くから声が飛んでくる。
「生ちゃーん、バイバーイ」


「じゃあねー!」
生田はその声に手を降って返す。





そして振り向いてどや顔。




「友達出来たんだ?」

「はいっ!」



文化祭以降の生田は本当に明るくなった。
たまに聞く毎日が楽しそうでこっちも嬉しくなった。






そしておれにはどうしても聞いて確かめたい事があった。






帰り道。
鼻唄を鳴らしながら歩く生田にそれをぶつけた。


「あのさ、生田」

「なーんでーすかー?♪」



「文化祭のさ、あの歌の歌詞って…… そのまま受け取っていいの?」

「んん?そのままってなんですかー?」

どうやら意味が伝わってないみたい。
聞き方が悪かったかな、まあいいや。



まだ首をかしげて考えてる。


「あ、それより先輩!新しい歌、覚えてくれましたー?」


「ああ、うん。ちょっとだけだけど。いくよー?」



「な゛ーん゛ーと゛ーめ゛ーの゛ー」


「あっはっは、うわぁー先輩へたくそだー!」
大声で笑いだす。


「あ゛お゛そ゛ーら゛ーか゛ー」


生田はしばらく笑いが止まらなかった。
ケラケラ笑う生田をずっと見ていたくて、
それでもおれは歌うのを止めなかった。




伝わなくてもいい。生田はそうゆう子。
いつかその意味をわかってくれればいいか。




時は流れても、おれは流されない。





「先輩おもしろいから好きだー!」

「え、」


多分これも深い意味はない。






















あい、カット!!!






























設定。

俺   19歳。
医学部を目指す2浪の予備校生。
















よーい、アクション!!!




















駅の前にそびえるビルの入り口近く。
全国的にも有名なカフェがある。


予備校の無い日は大体ここで勉強することにしている。

まぁ週に3回くらい。


いつも空いている時間を狙って。




そしてあの店員さんに遭遇することもある。

俺が通い始めた頃には居なかった。
いつからか働いてる人。


くっきりとした目鼻立ち。

カウンター越しで見えないけど、
多分スラッとしてる。
スタイル良いんだろな。




それまではカフェオレばっかり注文してたけど、
その人の前では、普通のコーヒーを頼む。
カッコつけて。


ブラックなんてむちゃくちゃ苦い。
その度に無理して飲む。


そんな苦さと戦いながら今日も勉強を始めようと、
席に着いた途端だった。

横から声を掛けられた。


「お客様、申し訳ございません。こちらをお渡しするのを忘れておりました。」


と、渡されたミルクと……紙?  
そしてペコッと頭を下げて笑顔で戻っていった。




『いつも勉強頑張ってますね!
         お疲れ様です!       新内   』



……よっしゃ。


















あい、カット!!!

















この記事を読んでいただく前に
過去の糞妄想。。。生駒里奈 編①,②を
先に読んでいただけたらと思います。







設定。

俺   高校2年

生駒    高校2年





シチュエーション

初デート。













よーい、アクション!!!














「次あっち!」


目を輝かせ、
周りをキョロキョロする、
その落ち着かない背中を追う。


「ちょっ、次はどこ行くの?」


「あの服屋さん行ってみたい!!!」


生駒のこんな姿初めて見るかも。
でもあの部分出そうだなー。




「これなんか良いんじゃない?」
適当に差し出す。


「いやーでもー。」

ほら。





次の店でも

「欲しい服ないの?これ可愛いじゃん」


「もう1軒見て決めたい……」
やっぱり。


意外にけっこう粘るタイプなんだよな。



この間も昼休みから学校終わるまで
ずっと問い詰められてたし。






次は俺の番。
なんとなく選んでると、


「御試着されますかー?」
店員さんが話しかけてくる。


「あ、はい。生駒ちょっと待ってね」


「んー。」





そして着替え終わる。


「大変よくお似合いですー!」
定型文のような誉め言葉が飛んでくる。


そこに生駒も来る。
「おーいいじゃん!似合ってんよー!」


「ほんとに?」
少し照れてしまう。



「あ、妹さんもそう思われますかー?」




やばい。
慌てて訂正する。
「いや、あのー………友達です!」


申し訳なさそうに謝ってくる店員。




「………………」

生駒は少し不機嫌な顔を浮かべてる。


「行こっか?」
店を後にする。









生駒はずっと黙って歩く。
怒ってるのか、ショックだったのか
わかんないけどずっと黙ってる。


とても気まずい空気。





手……繋いでみようかな。
良い雰囲気になるかも。




おもいきって生駒の手を奪うように握った。
視界に入る生駒はハッとしてるように見えた。




あれ……震えてる?


あ、そっか。
こいつ先輩のときこうされて
驚いちゃったんだっけ。

あーあ、おんなじことやっちゃってるよ。





失敗かな。

静かに手を離した。

その瞬間、生駒の方から握ってきた。


「うちは大丈夫。大丈夫だから」


大丈夫って…………
そう言いながらまっすぐ前向いて
目も合わせられないほどに震えてくるくせに。
ガチガチなくせに。



「なんか今はこうしてないと不安なんだってばよ。それに○※☆‰#↓≪……」


何言ってるかわかんないよ。
「わかったわかった。じゃあこのまま行くよ?」


「んっ。」
口をつむいでうなずいた。







やっぱこうやってると
恋人同士に見えてるのかな?



「あのさあのさ、周りから見たらうちら付き合ってるっぽい?」


おんなじこと考えてんだ。





「そうだね、俺はそのつもりだけど?」



「…………」




「好きだよ、生駒。付き合って。」





「わかった。」

こいつなりに
頑張って答えてくれたんだと思う。





「ありがと。」




やっと言えた。

























あい、カット!!!