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侘楼日記

徒然に日暮し
ひねもす書に耽り
侘しき楼にて
過ぐる空蝉

本好き、映画好き、音楽好きの徒然日記です。

カール=ヨハン・エリーン『おやすみ、ロジャー』 


カール=ヨハン・エリーン『おやすみ、エレン』


子どもの寝かしつけに抜群の効き目がある絵本。


とのことですが、読んでいる大人が先に眠くなるという重大な副作用がある非常に危険な絵本(笑)


我が家はこの本で何度も寝かしつけようと試みましたが、ほぼ一度も、子どもが先に寝てくれたことがありません。


なので、作戦を切り替えて、


ロジャーの絵本のお話っぽい、眠くなるような退屈な創り話をひたすら語り続ける、


という方法を試みたところ、


大人はお話を考えるのに頭を使うため眠くならず、


子どもたちは、延々と単調で退屈な物語が続くので、すぐに眠くなってくる、


という素晴らしい成果を得ることができるようになりました。


とさ。



めでたし、めでたし。

中北 浩爾

『自民党―「一強」の実像 (中公新書)』 https://amzn.asia/d/ehKXqCd


目下、裏金問題で大揺れの自民党。

この本では、自民党の派閥、総裁選挙、政策決定プロセス、国政選挙、友好団体、地方組織、個人後援会など、多角的な視点と、豊富なデータ、歴史的経緯による分析から、自民党の内外を巡る様々な特徴や構造が理解できた。


1994年の細川非自民連立政権による政治改革や、2009年の民主党政権の誕生による政権交代。二度に渡る下野を経験しつつも、短期間のうちに政権に返り咲いた自民党の強かさの素地や戦略とは何だったのか、ニュースをみるだけではわからないデータから読み解かれる分析が非常に面白い。


まさに今が、再び日本の政治と自民党の歴史の転換点になるのだろうか。

自民党: 政権党の38年 (中公文庫 き 34-1) https://amzn.asia/d/j1H2FUc


昨今のホットな話題の一つである自民党の「派閥」。自民党の結党以前の政党史から1993年の細川非自民連立政権の成立による下野までの歴史が描かれ、自民党の派閥がどのように形成され、機能し、変化してきたのかが、よくわかる。所々に記される様々な政治家に対する著者の寸評に、時折口元が弛みながら読み進められるのも、また一興。