ウクライナから愛をこめて/オリガ ホメンコ
図書館にて非常に貴重な本を拝借できました。
ウクライナ人の著者による、日本語で書かれたエッセイです。
それほど厚い本ではありませんが、ご自身の言葉でぎっしりと書かれています。
この本を読むと、いかにウクライナの人々が今までの戦禍や原発によって人生を左右されてきたかがわかります。
今後はウクライナの普通の生活や文化に関する本が出版されればな、と思います。
ウクライナがサッカー大国であること、そして飛行機乗りに憧れた著者のお父さん、
そしてお母さんの少女時代、赤軍によって間接的に引き離されたマリーナおばさんの若き日の恋・・・。
印象に残ったお話です。
世界遺産のソフィア大聖堂が、どうか破壊されませんように。
https://mobile.twitter.com/olga_khomenko?ref_src=twsrc%5Egoogle%7Ctwcamp%5Eserp%7Ctwgr%5Eauthor
梅と水仙/植松 三十里(みどり)
前々から読みたいと思っていたのですが後回しになってしまい、やっと図書館にて拝借。
それも先日津田梅子さんのことを扱ったドラマが放映されていたので、本のことを思い出した訳です。
ドラマの方は次の日仕事が早かったため最後まで観ずに寝てしまったのですが、梅子さんの気の強さというか、こだわりが出ていたような。
しかも渡航シーンが明らかにCGで、安っぽい感じがしてしまいました。
でも池田イライザさんの英語が素晴らしかった!
広瀬すずさん演じる所の梅子は、英語なまりの日本語を話す、
という設定だったので、演じるのが大変だったと思います。
私の好きなシスターフッドを感じられる作品でしたね。
そしてこのドラマは原作というのはないと明記されているんですが、どうも植松三十里さんのこの小説にとてもよく似ているように思ってしまうのですが(;´・ω・)
「梅」は梅子、「水仙」は梅子の父・仙を表します。
愛人を作った父・仙に対して許せない面もあるものの、同じ方向を向きつつ日本の教育に大きく貢献した親子のお話です。
仙は青山学院に力を尽くし、梅子は2度の留学を経て津田塾大学を創設。
梅子は2回目の留学では生物について専攻し、カエルの卵についての論文を書いたそうです。
そして現在の津田塾大本校は小平にあるのですが、最初は千代田区麹町に建てられたそうです。
ただ震災関東大震災で崩れてしまったんですね。
梅子と共に日本最初の女子留学生として渡米したのは、山川捨松・上田悌子・永井繁子・吉益亮子。
留学仲間が次々と結婚し、しかも結婚しなければ一人前として見られない当時の日本の女性の地位の低さに疑問を持ち、
あらがう梅子の様子が小説には描かれています。
でも現代の日本でもそれが100%解消されたかというと、そんなことはない訳ですよね。
欧米の女性元首や政治家の多さを見ていると、日本はまだまだだと思います。
今度お札の顔が津田梅子さんになるにあたって、友人と
「他にお札になるのにふさわしい女性って誰だろう?」
という話になったのですが、特に戦国・江戸時代って女性の作家は極端に少ないことに気づきました(学者ならなおさら)。
それだけ当時は女性が活躍する場がなかったということになるのではないでしょうか。
下手すると、戦国時代のお姫様は名前すら伝わっていなかったりしますもんね。
https://ameblo.jp/adoringusagi/entry-10819161185.html
☝️ 津田梅子さんに関する昔の記事f(^_^;)
アウトプット大全/樺沢 紫苑
図書館にて予約拝借。
図解になっていて非常にわかりやすいです。
家に置いておいても損はないかなと思いました。
若干著者の宣伝めいた部分が気になることもないですが、それ以上に様々な成功のエッセンスが凝縮されています。
勉強うんぬんや著者の専門分野の精神医学というよりは、ビジネスで成功できるための方法が多く記されている感じ。
とても簡潔にノウハウが書かれていて、
「誰かに話すだけでもそれはアウトプットとして言った本人の記憶に刻まれる」
という部分も目からうろこでしたし、何か本などにまとめる際にたくさんのカードにキーワードを書いていく、
それを組み合わせたり入れ替えたりしてアイデアをまとめていく、という方法は今後取り入れたいと思いました!!