木曜日にはココアを/青山 美智子
と同パターンの話かと思ってたけど、こっちの方が私は好きです。
かと思いきや、前の話で脇役だったキャラがリレーのバトンのように順番に主人公になっていく。
しかも他のキャラもちょいちょい顔を出し、舞台は東京からオーストラリアへ🇦🇺
そして最後の話は最初の物語に繋がっていく、面白い形式の小説です。
そう、まるでココアをかき混ぜた時のこのマーブル模様のうずまきの中心のように、
全てが1点に繋がっていくのです。
さらっと1日で読めてしまったけど、中には色んな人生の悩みやヒントが散りばめられているので好きな作品になりました。
「(仕事は)ひとつひとつがライブなんだ。
試行錯誤で、体当たりで、合っているかどうかわからない正解を探し続ける。」
「きっと知らず知らずのうちに、わたしたちは(誰かの)どこかの人生に組み込まれている」
「好きな場所にいること、それが元気をくれる」
ショートショートの中で、私のお気に入りは魔女っこを目指したシンディですね☺️