これからの教育 | イギリスからシンガポールの空の下・・から日本へ、そして再びのイギリス

イギリスからシンガポールの空の下・・から日本へ、そして再びのイギリス

イギリスのこと。
こどもたちのこと。
シンガポールのこと。
教育のこと。
インターナショナルスクールのはなし。
イギリス現地校のはなし。
時々柴犬のこと。


インターナショナルスクールは、IBを取ってるところが多くて、
IBはDPとMYPとPYPがある。
DP(高校最後の2年)だけのところもあれば、
MYPからとかPYPからとかの学校もある。

今のインターナショナルスクールは全IB。

小学部以下はPYPに則って授業されている。
IBの精神はIBスクールにいて親向けのガイダンスに参加すると何度も聞く。



21世紀を生きる子どもたちに必要なこと、
知識だけではなく、
自分で探求し追求していく精神や
知識を活かして創造する精神、
世界に目を向け、平和を追求すること

理想理念には賛成するし、
グローバルで
クリエイティブで
クリティカルな
教育を実践しようというのも素晴らしい。


実際、4年生の最初の単元はChildren’s right。
こどもの権利について、多方面からアプローチしていく。
子どもの人権が守られているかの世界地図のサイトをこの間見せてくれた。
日本はもちろんグリーン。でも、意外とグリーンの国は少ない。


このPYPの教育はいいのだけど、
一方で先生によって「ハズレ」という場合があったりする。
日本でも「いい」先生「よくない」先生ってあるだろうけど、
授業は教科書があって、それにそうので、
内容に関しては外れることがなく、
何しているか親もわかりやすい。


だけど、PYPでは、先生のやり方が出やすくて、
授業ではiPadも使用するし、
より何やってるのかわかりづらく、
先生によってはiPadでずっと動画を見せてる、、、とかって不満が出たりする。
それが本当なのか、有益な時間なのか、
っていうのがわかりにくい。
単元の最後にはアセスメントもあるけれど、
それも覚えたことを確認する一律のテストでなく、
学んだことを自由に表現するスタイルなものだから、ん、、、いい感じ、としか言えなかったりする。


PYPを学ぶ説明会に参加しても、
そういったPYPの理念や方向性はわかるばかりで、
実際のところは、、?という懸念が拭い去れない。
一度「先生の質はどうやって担保してるのか?」って聞いてた人もいたけど、
定期的に研修して、チームで話し合いながらやってるから大丈夫、
みたいな答えのみ。


こんな授業形態だし、毎週金曜日に先生から授業の報告が配信される。
そこで、今こんなことやってて、次はこんなことやりますってわかるんだけど、
今年の先生、すごい簡単。
前二年の先生たちは、細かにずらーっと書いてたけど、めっちゃ短い。



インターナショナルスクールは欧米系の先生が多く、そうなると、「ちょっといい加減」確率も上がる。
去年の先生は、いつも明るくて積極的で優しくて、一生懸命で、金曜のレポートなんかみっちりで、素晴らしくよくてラッキーだったけれど、
そうはいかない場合もある。


だけど、取り上げる単元はグローバルなので、
自然と子どもたちの知識や興味は広がる。
移民のことも学んだし、
そうすると宗教ってなにか、シリアって何か、内戦って何かって広がる。
環境問題もグローバルにとらえてる。


おねえちゃんにすると、
時々、何学んでるのかわからないということがあって、単元によっては漠然としすぎるときもあるよう。
おねえちゃんは、日本の方がいいともいう。


そして、私とおねえちゃんの結論。
日本でIBみたいにやるのが一番、
ということ。
日本人が、勤勉さとマジメさと頭の良さでIB的にやったら最強なんじゃないか?


それはさておき、
日本も教育にもう少しグローバルなことも入れていったら、
子どもたちの視野も広がって、
日本は広ーい地球の一部なんだということとか、
地球なんて広ーい宇宙の小ちゃい星だってこととか、
いろんな価値観や生き方があることとか、
そういう導入にならないだろうか。


理科の教科書も、
社会の教科書も、
身近に偏り過ぎない?


もっと言って、多様性を追求するとしたら、
学校によって例えば理科で何を取り上げるか選べるとか。
他のことが学びたい子は地域のべつの学校のクラスを取れるとか。
地域で学校を選べるとか。



いじめを減らして、
より積極的で前向きな学校を。
学校は明るく、ポジティブな場所がいい。
そういう目標を一番に掲げて、
先生は教える人でなく、一緒に学び成長できて、
勉強ができない、ついていけない、成績が悪い、ということがなくて、
みんなで考える場所、


そうしてさらに明るい健全な社会を作っていけないだろうか。


日本は一回「ゆとり教育」で失敗みたいになったから、変わる変えるにも慎重になるかもね。


インターナショナルスクールみたいに、
バカ高いお金払って、納得いく授業が提供されないこともあるし、
教育も難しいけど、
とにかくポジティブがいい。
そして、なるべくいろんな人のいろんな価値観が反映されて、価値観に幅がでたらいいのに。