Sentimental Journey | 書呆子のブログ

Sentimental Journey

3日から7日まで、国際交流委員会の仕事で、Y先生と、香港、深土川、上海に出張してきた。
本学と香港大学、上海師範大学等との大学間協定のための交渉に行ったのだが、予定以上の成果をあげることができた。香港大学で一番忙しいという留学生担当Katherine Wan氏や、法学部長のJohannes Chan氏も、時間を割いて会ってくれた(Chan先生は私が大学院在学時から、よくしてもらっていた仲)し、上海でも大物ばかりに会うことができた。
中でも、約2年ぶりの香港は、何もかも懐かしく、何を見ても涙が出た。知人のバリスタで立法府に勤める李裕生氏はレパルスベイの自宅に泊めてくれたが、私の住んでいたマンションも見えるご近所なので、尚更だった。
中国出身のY先生は李夫妻と普通話で話し(李さんたちがゆっくりしゃべってくれたので、大体わかった)、私が話す時は、内容によって普通話、広東語、英語を使い分けるという多言語会話も楽しかった。

香港がこれほど好きなのは、男女平等だからだけではない。
香港人の率直で裏表のない性格、そして、人生の幸不幸、リスクを全て自分で負うという潔いところだ。
国や制度がunreliableなものだと骨身にしみている彼らは、頼れるのは自分だけと考え、自分への投資を惜しまない。どんな年齢、性別、職業の人も、今より少しでも良い職業・ポジションに就こうと、多くが夜学に通っているので、香港には、朝、夕、夜21時とラッシュが3回ある。
私が在籍していた香港大学法学部大学院も授業は全て夜で、同級生は、現役の弁護士ばかりだった。授業の後「これから帰って仕事」という人もいた。
リスク分散の本能があるから、子供は一人ずつアメリカ、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド等別の国に留学させ、いざという時一番安全な所に一家で行けるよう布石を打っておく。
通貨も心からは信用しないので、着の身着のまま逃げられるよう、男性でも金属のアクセサリーを身につけている。

考えてみれば、日本人の、お上信仰や、国や政府が何とかしてくれるだろう、とか、日本という国で権威があるものを重視するという考え方は、かなり危ういんじゃないか、と考えさせられる。

永住してもいいと思うほど大好きな香港への旅だったが、残念ながら夕方着いて翌朝出るという慌しいものだった。privateでゆっくりまた来たい。