国際取引法 | 書呆子のブログ

国際取引法

一昨日から、柏木昇先生の集中講義「国際取引法」を受講させていただいている。
柏木先生は、三菱商事法務部を経て東大法学部教授になり、現在は中央大学法科大学院で教鞭をとっていらっしゃる。私も銀行法務部出身だが、今でも実務家が大学教員になるのは狭き門で、学界に転出できるだけで幸運と、とりあえず初めて赴任する大学は選択の余地がないものだ。
ましてや1993年に実務家出身の東大法学部教授として初めて選ばれた柏木先生は、実務家出身大学法学教員のホープといってもいい方だ。
そんな方の講義が聴けることがどれほどラッキーなことなのか、本学の学生がわかっているかどうかは?だが、とにかく私は、前々から楽しみにしてた。

企業法務に携わっている者は、「経営法友会」等を通じた横のつながりがあり、柏木先生には私の結婚式にも出席していただいたりした。

講義はすばらしく、教員としても参考になることばかりだ。
おなじ国際取引といっても、銀行員の視点と商社の視点は違うからだ。
とくに、貿易は、銀行員の時はL/C発行関係等の貿易金融の観点しかなかったので、傭船契約を含む商社独自の視点は非常に勉強になった。

商社時代のいろいろな国での具体的な経験談も臨場感にあふれとても面白い。
私も前期の契約法で自分の銀行員時代の体験を話したり、「契約締結上の過失」のところでUFJをめぐる攻防を解説したり、実務の話をするよう工夫したが、民法の授業だと、条文や判例でカバーすべき範囲が決まっているので、実務の話も時間と戦いながらになるが、こういう応用科目なら、と思った。

 アメリカの司法制度を解説するための映像資料等について情報を交換させていただいた。
私が先日国際商事法務8月9月号に掲載した、新入生ゼミナールで裁判員制度を理解させるために『いとこのヴィニー』『12人の怒れる男』『12人の優しい日本人』等を授業で見せたりした教育方法の論考も読んでいてくださっていた。